相棒season17 第20話 新世界より

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遺伝子工学の研究者として名の知られた慶明大学の秋川教授が遺体となって発見されます。
現場にはかつてテロ行為の容疑のかかった反科学団体・楽園の扉のバッチが落ちていました。それを見た右京は研究室に残されていた謎の箱が危険物であると察知。危ういところで有毒ガスの発生を免れます。
伊丹達は楽園の扉の代表阿藤を取り調べますが、本人は認めません。
大学の防犯カメラを調べていた右京は怪しげな若い男女に目を付けます。
男女は成瀬真一郎と水原美波という小説の登場人物と同じ名前を名乗っていました。右京と亘はその小説を書いた作者鷺宮の下を訪ねます。けれど鷺宮は二人を知らないと言います。
鷺宮は以前から科学の進歩に警鐘を唱える作品を書き続けていました。そして鷺宮と阿藤はかつて二人でIT企業を立ち上げていました。しかし彼らはある時共にそこを退社。その後しばらく反科学主義の人々と共同生活をしていましたが、やがて袂を分かったと言うのです。
青木の調べで男女が三か月前に山中で記憶喪失で保護されていたことが判明。右京達は彼らを預かる診療所に行きます。二人は記憶に刺激を与える為に大学のシンポジウムに参加したのだと説明します。そこに伊丹達が現れ、二人は警視庁に連れて行かれました。右京達は診療所の医者から、真一郎達が保護されてすぐに新聞を見て驚き「世界が滅びる」と口にしていたという話を聞きます。
右京と亘は楓子の協力で楽園の扉に潜入。大学の研究員の北尾が楽園の扉の一員だったことを知ります。けれど北尾は既に失踪した後でした。
釈放された真一郎と美波を亘が保護します。亘は二人が兄妹であり、記憶を失っていないことに気付きました。亘は二人に協力の手を差し伸べますが、拒否されてしまいます。
楽園の扉の狙いが研究であるなら助教授の八木橋の命も狙われる可能性があると、右京は勝手に彼を警備します。そこへ現れた真一郎達が八木橋を狙撃。先回りしていた鷺沼がその場の照明を落としたことで致命傷にはならずに済みます。
右京達は鷺宮の下を訪ねますが、鷺宮は事件との関係を否定。そして右京に問われた鷺宮は、自分と阿藤がIT会社を辞めたのは、自分達が始めたSNSのせいで大勢の人を不幸にしていると気付いたからだと話します。その被害者には阿藤の娘も含まれていました。
その後、北尾の遺体が発見されます。北尾は秋川を殺したのは自分だと遺書を残していました。
そして北尾は研究室で作られた致死率百パーセントの新型ウイルスのアンプルを盗んで楽園の扉に届けていました。
伊丹達が楽園の扉を訪れると既にアンプルと阿藤の姿はありませんでした。
右京は阿藤の行き先は彼らが作ったIT会社であると推理。警察によって人々の避難が始まります。けれど既に建物に潜入していた阿藤は、科学の暴走が不幸を生み出すことを人々に分からせ世界を変えるのだと言ってウイルスを拡散させてしまいます。
伊丹達や現場にいた人々はそのまま隔離されることに。
美波に呼び出された亘と右京は診療所を訪れます。右京から、何故パンデミックが起こることを知っていたかと聞かれた真一郎は、自分達が未来から来たと話します。この年に日本人が作ったウイルスによって人口が激減し、滅びかけた世界で自分達は暮らしていたのだと言います。ある日道に迷った二人は、気付いたらこの時代に来ていたと言うのです。
そして彼らはパンデミックを止める為に秋川を探し出し、命を狙ったと言います。
そんな時、撒かれたウイルスが無害だったと連絡が入ります。真一郎は今度こそ歴史を変える為に右京達を振り切って飛び出して行くのでした。
美波から八木橋が研究用機材メーカーの中川に研究を売り渡していたことを聞かされた右京。甲斐からは、中川が東国の工作員の疑いがある人物だと教えられます。
本物のウイルスの受け渡し場所に現れた八木橋は、現れた真一郎に銃を突き付けられます。八木橋を殺さないと世界が滅ぶと信じる真一郎に、駆けつけた右京がパンデミックなど起きないと話します。
実は彼らは未来人ではありませんでした。鷺宮によって作られた、世間とは隔離された共同体で生まれ育ち、偽りの歴史を真実だと教え込まれていたのでした。最初は疑った真一郎も、未来にいる筈の鷺宮が現れて右京の話を認めたことで真実を受け入れます。
逮捕された八木橋は中川のハニートラップにかかって新型ウイルスを作り出し、そのことに気付いて通報しようとした秋川を殺害したのでした。偽装工作の為に北尾を殺したのも八木橋でした。
後日、右京と亘は鷺宮の作った共同体を訪れます。そこには鷺宮たちの作ったSNSの為に行き場を失くした人達が集まっていました。鷺宮はそこを自分の理想の新世界だと言います。
ですが右京は今回の事件で被害者が出たことを受けて、鷺宮に、自分の世界から逃げるのではなく自分の手で世界を作り替えていくことが使命ではないのかと諭します。
その後鷺宮の村は解散することもなく続いていくことになりました。
一方中川は謎の事故死。そう仕向けたのが副総監達なのではないかと尋ねる右京に衣笠はとぼけます。
不穏な疑いを晴らせないままの右京と亘は、花の里に代わる新たな癒しの場所を一緒に探しに出かけるのでした。

 

相棒第20話の感想

相棒でまさかのSF展開かと驚きましたが、きちんとオチがあったので良かったです。鷺宮は科学の進歩は否定するのに医療は利用するんだなとなんだかモヤモヤが残ります。
最終回は伊丹さん芹沢さん社さん他レギュラー陣に活躍の場があってわくわくしました。冠城さんもまだまだ続投のようで次シーズンも楽しみです。

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