年末と年始どっちが安い？セール時期の使い分けでお得に買い物しよう

毎年年末に差し掛かると、ファッション業界では秋冬アイテムがお得に手に入るセールがスタートします。

値下がりしたアイテムに心惹かれ、ついつい買い物欲が湧いてきますが、新年を迎えた後の「年始セール」も気になりますよね。

今回は、「年末セール」と「年始セール」の違いや、どちらがよりお得に買い物できるかに焦点を当て、お得なショッピングの秘訣について探っていきたいと思います。

年末セールより年始セールの方が安い

年末セールは、早い場合では11月下旬から展開されることがあります。

この時期になると、8月ごろから販売がスタートした秋物の“死に筋”アイテム（売れ行きが芳しくない商品）が既に把握されており、これらのアイテムが中心となって年末セールの対象として安くなります。

秋物だけでなく、冬物も1〜2割引きといくらかお得に手に入ります。

一方、年始セールは早い場合では初売りと同時にスタートし、秋物・冬物ともに割引が適用されます。

シーズン終盤に近づいていることもあり、年末セールよりも年始セールの方が一層お買い得となります。

一般的には年始の方がお得な傾向がありますが、トレンドアイテムなどの人気商品は年末に早くも売り切れることがあります。

ただし、運が良ければ年始までに素晴らしいアイテムが残っており、年末セール時に1〜2割引きで販売されていた商品が、年始になるとさらに50％割引などで一層お得に手に入ることもよくあります。

良い商品を狙うのであれば、年末セールが適していますが、単純に安さを追求するのであれば、年始セールがおすすめです。

年末セールと年始セール、両方で上手に買い物をしたい場合、戦略を使い分けることが大切です。年末セールではトレンドアイテムを狙い、一足早く手に入れることが賢明です。

トレンドアイテムは年末に購入しないと売り切れてしまう可能性が高いため、この時期に注目アイテムを購入すると良いでしょう。

一方で、年始セールではパーカーやストレートジーンズなど、トレンドにあまり左右されないベーシックアイテムを狙うと得策です。ベーシックアイテムは年末までに完売することが少ない傾向があり、年始になるとさらに安くなることが期待できます。

このような戦略を取ることで、トレンドアイテムとベーシックアイテムの両方をお得に手に入れることができます。

セール時期が年々早まっている背景には、長期にわたる経済不況とそれに伴う消費の低迷が影響しています。これがファッショントレンドの変遷に変化をもたらしました。

以前は、今年流行ったアイテムが来年にはすでに過去のものとなり、新たなトレンドが生まれていました。しかし、現在ではトレンドがゆっくりと広がり、今年の一部の流行が来年には一層浸透し、再来年には大きく広がる傾向があります。これにより、毎年新しい服を購入しなくてもファッションが追いつけるようになりました。

この変化が服の需要を低下させ、結果として店舗が売上を伸ばすために競り合う中で、セールを早めに行う戦略が生まれました。他店より早くセールを実施することで、顧客の引き込みを狙うことが一般的になり、これによりセール時期が前倒しになりました。

従って、かつては12月に入ってから始まることが一般的であったセールも、現在では11月下旬から開催されることが通例となりました。これらの情報を参考にして、11月から買い物を検討することで、より賢明なお買い物ができるでしょう。