きのこは洗う?洗わない?
洗うと風味が落ちてしまいそうで。
風味が落ちない下ごしらえ方法をご紹介。
きのこは洗う?洗わない?
きのこを洗うべきか、それとも洗わないべきか。食物繊維が豊富でカロリーが低いきのこは、年中手軽に入手できる食材で、多くの料理に活用されています。しかし、調理の際に悩むことがありますね。今回は、この疑問にお答えしましょう。
基本的に、市販のきのこは洗わないほうが良いのです。洗うと食感や風味が損なわれることがあるため、市販のきのこを使用する際には水で洗う必要はありません。
市販のきのこは、通常、清潔な環境で栽培されており、木材に米ぬかなどの栄養を混ぜたブロック(菌床)にきのこの種菌を植えつけて培養されます。この培養方法により、きのこは清潔な状態で成長し、洗わずに調理しても安全です。洗うことで風味が損なわれるだけでなく、水に触れることで劣化が早まる可能性もあるので、注意が必要です。
きのこを洗った方がよい場合とは?
例外的に、きのこにも洗った方がよいとされる場合もあります。
きのこを洗った方が良い場合もあります。たとえば、生のマッシュルーム、ぬめりのあるなめこ、生いくらげ、はなびらたけなど、サラダに使用する際には、軽く水洗いすることが勧められています。
また、天然のきのこは山や自然界で採取されるため、土や砂などの汚れがついていることがあります。そのため、これらのきのこを調理する前に洗うことが重要です。さらに、虫が付いていることも一般的ですので、虫を取り除くために「虫出し」という手順が必要です。
虫出しの方法は以下の通りです:
きのこを1~4%の塩水に約15分間漬けます。
水面に浮いた虫や水中に沈んだ虫を捨てます。
きのこを水切りしてから調理に使う準備が完了です。
これらの場合には、洗うことで風味を損なう心配は少なく、食材の安全性を確保できます。
きのこの保存方法
きのこの保存方法として、冷凍保存がおすすめです。冷凍保存をすることで、美味しさが向上する「グアニル酸」といううまみ成分が生成されます。
冷凍保存の手順は以下の通りです:
きのこを下ごしらえし、不要な部分を取り除きます。
きのこをファスナー付きの保存袋に入れます。
冷凍保存を行います。この際、解凍せずにそのまま加熱調理することが大切です。
自然解凍すると、きのこが水っぽくなったり、臭みが出たりして味が損なわれる可能性があるため、解凍せずに加熱調理を行いましょう。保存期間の目安は約1ヵ月です。冷凍保存をすることで、きのこの美味しさを長く保つことができます。