日常的に侮辱的な言葉を投げかけられている夫は、おそらくモラハラの被害者かもしれません。モラハラ妻がよく口にする典型的なフレーズをいくつか挙げてみましょう。自分の状況に当てはまる表現がないか確認してみてください。そして、モラハラから解放されるために離婚を考えている場合は、手続きに備えるべきポイントもご紹介します。
不機嫌な妻に疲れた…もしかしてモラハラ妻?
夫婦関係においてモラハラの問題が取り上げられると、通常は夫が加害者であるケースが焦点となりがちですが、実際には妻から夫へのモラハラも決して少ないわけではありません。気難しい様子の妻によって絶えず叱責され、厳格な規則に縛られる中で疲れを感じている場合、妻からのモラハラを受けている可能性が高まります。
ただし、このような妻はしばしば強い印象を持ち、うまく夫を制御し家庭を支えているように見られることがあります。そのため、同居する家族以外が妻のモラハラに気づくことは難しいかもしれません。また、「男は家庭でしっかりしなければならない」という固定観念から、モラハラを受けていることを認めるのをためらう夫も存在します。
しかしながら、モラハラ妻の言動が続くことで家庭内で常に緊張が走り、その結果ストレスから鬱になるなどの心身の不調が生じる可能性があります。妻のモラハラを疑う場合に参考になる、「あるある」な行動やよく口にするセリフを紹介します。
モラハラ妻のよくある特徴は?
モラハラ妻との経験を持つ夫からの証言によれば、モラハラ妻は負けず嫌いで見栄っ張りな性格が多いようです。このため、自身の過ちや弱点を認めず、客観的におかしい状況でも無理やり理由をつけて夫を非難します。こういったモラハラ妻の特徴的な行動や心理を紹介します。
【自己責任を認めない】
モラハラ妻の多くは、自分が正しいと根拠のない自信を持ち、問題が起きても間違いを認めず責任を取りません。プライドが高いため、謝罪することを拒むこともあります。その上、自分の過ちを指摘されると、わざと涙を見せて「可哀想な私」と演出し、相手に罪悪感を植え付けることさえあります。
例えば、誤りを指摘されると、傷ついたと主張し、自分からは決して謝罪しません。
【他人のせいにする】
モラハラ妻は自己責任を認めないだけでなく、自分の非を他人に負わせる傾向があります。例えば、遅刻したら「交通渋滞があったから」とか「待ち合わせ場所がわかりにくかったから」と、他人に責任を押し付けます。特に、最も身近な夫が狙われることが多く、日々不当な非難を浴びせられ、心身ともに疲弊してしまいます。
「家計が苦しいのは、私の収入が少ないせいだ」と主張しながらも、実際は無駄遣いを繰り返すなど、矛盾した行動が見られます。
【無視する】
モラハラ妻の中には、夫が話しかけても無視することがあります。ただし、ただ単に気分がすぐれないための無視ではなく、夫の存在を無視するような行動が特徴です。これが数か月から数年にわたり続くこともあり、夫は妻の考えや感情が分からず、家庭内での孤独を感じることになります。
夫婦喧嘩の度に妻に無視され、家事も私の分だけしてくれなくなります。妻の機嫌が戻るまで数週間、気を遣い続けなければなりません。
【責め立てる】
自分の満足が得られるまでしつこく夫を責めることもモラハラ妻の特徴です。夫が謝罪しても「まだ理解していない」と繰り返し、夫を混乱させることもあります。また、しつこい性格のモラハラ妻は、夫の過去の失敗を何度も叱責します。
例えば、掃除をした場所が妻の期待に添えないと、何度も文句を言われ、つらい思いをします。
【夫や周囲の人間の悪口を言う】
モラハラ妻の悪口は夫だけでなく、夫の両親や友人にも及びます。地方出身の夫を「田舎者」とバカにするような言動があり、帰省する際は夫だけが不快な思いをします。
モラハラ妻の定番セリフは?
モラハラ妻がよく口にする定番のセリフには、その特有の心理が反映されています。夫に対してこれらのセリフが頻繁に出る場合、モラハラの可能性があるかもしれません。以下は、モラハラ妻が頻繁に使うセリフの一部です。自身や周囲の会話でこれらの言葉がないか確認してみましょう。
「どうして分からないの?」
妻が説明不足なのに夫が理解できないことを理由に怒りをぶつけ、夫を馬鹿にするセリフ。感情を適切に伝えない妻自体が原因かもしれません。
「こんなこともできないの?」
小さなミスを大げさに取り上げ、夫を責め立てる典型的なモラハラの表れ。完璧を求められる状況で夫がプレッシャーに負けることも考えられます。
「だからダメなのよ」
夫を見下し、容姿や能力に対してケチをつけて夫を傷つけ、最終的に夫の人格を否定するセリフ。夫が反論しにくい状況に追い込むことがあります。
「あなたがちゃんとしないから」
自分の失敗を認めず、その責任を夫に押し付けるモラハラ妻の特徴的な言葉。夫が頼りにされるが故に利用される場面も考えられます。
「安月給のくせに」
収入の多寡を根拠に夫を評価し、横柄な態度を取るセリフ。感謝を伝えずに収入だけを理由に夫を批判することがあります。
「あなたに似て〇〇ね」
子供を引き合いに出し、子供の欠点を夫の教育の結果と断じて攻撃するセリフ。夫や子供が心理的に影響を受ける可能性があります。
「早く出ていって」
不機嫌な時に感情的なセリフで夫を拒絶するモラハラ妻の特徴的な言葉。夫が適切なコミュニケーションを取ることが難しくなります。
これらのセリフが日常会話で頻繁に出てくる場合、モラハラの問題がある可能性があり、関係を見直す必要が出てくるかもしれません。
モラハラ妻と離婚するには?
離婚を検討する際、モラハラ妻からの証拠を集めることが重要です。録音やメッセージの履歴など、具体的な日時と共に記録することが鍵です。これらの証拠が離婚話し合いで有利になることもあります。しかし、モラハラの自覚がない妻が離婚を拒否する場合は、話し合いや調停、最終的に裁判所の判断が必要です。裁判所による判断では、結婚生活の破綻を立証するために他の証拠も必要です。
もし妻が不貞行為をしていた場合、その証拠も重要です。写真や音声、領収書などで不貞行為を立証することが求められます。専門家に相談し、弁護士や調査会社の助けを借りることで、離婚手続きが効率的に進み、早期の解決が期待できます。