ろうそくやキャンドルの灯りって、見ているだけでなんだか心が癒やされますよね。
クリスマスやお誕生日などのイベントはもちろん、リラックスタイムや集中したい時、ちょっとした卓上調理の保温にろうそくやキャンドルが大活躍します。
さて、使った後のろうそくやキャンドルはどうやって処分していますか?
中途半端に中身が容器に残ってしまったり、誕生日の時に吹き消してそのまま取っていたり… 家の中に気づかぬうちにろうそくやキャンドルがたくさん溜まっていることもありますよね。
頂き物で香りが合わないろうそくやキャンドルを未使用のまま手元に置いている方もいらっしゃるでしょう。
捨てたいけど、ろうは何ごみなのかよく分からない…
ろうを容器から剥がしたいけど、扱いが難しそう…
でも、ご心配無用です!
今回の記事では「ろうそく・キャンドルの処分方法」についてお伝えします。
初めての人でも簡単に処分できるコツを掴めば、大丈夫ですよ!
さらに、ろうそくやキャンドルが入っていた容器の分別方法もご紹介します。
これを機に不要なろうそくやキャンドルをスッキリさせませんか?
目次
ろうそくやキャンドルは何ゴミ?
結論的に言うと、ろうそくやキャンドルは「燃やせるゴミ(可燃ゴミ)」に分別されます。
ろうそくやキャンドルは主に「ロウ」「芯」から構成されています。例えば、誕生日や仏壇で使用される典型的なロウソクやキャンドル、そしてロウは約70℃で溶け出し燃えるため、「燃やせるゴミ(可燃ゴミ)」に分類されます。考えてみれば、ろうそくやキャンドルは炎を生む燃料として機能しているため、その性質から考えても「燃やせるゴミ(可燃ゴミ)」となりますね。
同様に、ろうそくやキャンドルの芯も主に綿製のものが使われており、「燃やせるゴミ(可燃ゴミ)」として捨てることができます。
一方で、ろうそくやキャンドルが燃料として使用されていることから、焼却時にゴミと混ざると危険ではないかと心配するかもしれませんが、清掃工場の焼却炉は非常に高温なため、一瞬で燃え尽きてしまい、安全面でも問題ありません。
さらに、蜜蝋やパラフィンなどの無害な素材で作られているため、燃やしても有害物質が発生することはありません。また、ジェルキャンドルに使われているジェルワックスやアロマオイルが添加されたアロマキャンドルも「燃やせるゴミ(可燃ゴミ)」として捨てることができます。
ろうそくやキャンドルのアレンジ素材のゴミ分別は?
ろうそくやキャンドル、ジェルキャンドルなどには、時折アレンジメント用のアイテムが同梱されていることがありますね。
これらのアレンジ素材には「ドライフラワー」「ドライフルーツ」「貝殻」「ガラス細工のオブジェ」「カラーサンド」などが含まれますが、これらのゴミ分別はどうでしょうか?
ドライフラワー…「燃やせるゴミ(可燃ゴミ)」
ドライフルーツ…「燃やせるゴミ(可燃ゴミ)」
貝殻…「燃やせるゴミ(可燃ゴミ)」
ガラス細工のオブジェ…「燃やせないゴミ(不燃ごみ)」「ガラスゴミ」
大体、上記のように分別できると考えられます。
ただし、「カラーサンド」については調査しても一概には分からなかったので、販売店および地域の自治体に問い合わせてみました。
販売店…自治体によって扱いが異なり、カラーサンドは850℃以上でないと燃えないし、完全に燃えきれるものでもないため、一般的なゴミ分別では「燃やせないゴミ(不燃ごみ)」に該当する可能性が高い
自治体…砂類は基本的に自治体では回収していない。廃棄に関する相談があれば、回収業者を紹介している。カラーサンドも同様に回収の対象ではないが、少量であれば「燃やせないゴミ(不燃ごみ)」として排出可能
ろうそくやキャンドルのアレンジに使用されたカラーサンドが少量であり、手のひらに収まる程度であれば、「燃やせないゴミ(不燃ごみ)」として処分できます。
大量の場合は「燃やせないゴミ(不燃ごみ)」として廃棄することができないため、プランターの土に混ぜたり、他のアートプロジェクトに再利用してみるなど、賢明な方法で活用してください。
※ゴミを処分する際には、必ずご自身の居住地域の自治体の公式ウェブサイトや担当部署に確認を行ってください。
ろうそくやキャンドルの容器の捨て方は?
ろうそくやキャンドル自体は「燃やせるゴミ(可燃ゴミ)」で捨てることができますが、容器に入っている素材はそれぞれ異なり、一緒に捨てることができない場合がほとんどです。
ろうそくやキャンドルの容器の素材として主に考えられるものには「ガラスビン」「アルミカップ」「金属」「陶器」「耐熱プラスチック」などがあります。それぞれのゴミ分別区分は以下の通りです。
ガラスビン…「資源ごみ」「燃やせないゴミ(不燃ごみ)」「ガラスごみ」
アルミカップ…「資源ごみ」「燃やせないゴミ(不燃ごみ)」
陶器…「燃やせないゴミ(不燃ごみ)」
耐熱プラスチック…「燃やせるゴミ(可燃ゴミ)」「燃やせないゴミ(不燃ごみ)」
金属…「燃やせないゴミ(不燃ごみ)」「金属ゴミ」
おおよそ、上記のように分別できると考えられますが、ゴミ分別は居住地によって異なる可能性があるため、具体的なルールはお住まいの自治体のHPや担当部署に確認が必要です。
大量に捨てる場合は自治体への相談がおすすめです。大きなろうそくやキャンドル、複数のダンボール箱などを捨てる場合は、自治体に連絡してみましょう。自治体は清掃工場やリサイクルセンターへの直接持ち込みの可否や、指定の回収業者の紹介などを行ってくれる場合があります。自治体指定の方法で処分すれば、環境に配慮した適切な方法で安心して捨てられます。
ろうそくやキャンドルを容器からキレイに分別する方法
ろうそくやキャンドルの容器を分別して捨てるときに、悩ましいのは、容器にしっかりとこびりついてしまったろうそくやキャンドルの残りですね。
捨てる際には、やはりきれいに取り除いてから分別して捨てるのが良いでしょう。
中身がガンコにこびりついていて、取り除くのが難しい場合もありますが、諦めずにください!
ろうそくやキャンドルをきれいに分別するための3つの方法をご紹介します。
どれを試しても、驚くほど簡単に分別できますよ!
ぜひ参考にしてみてください。
方法1: 湯煎で溶かす
最初にご紹介するのは、容器ごと湯煎にかけて残ったろうそくやキャンドルを溶かして捨てる方法です。
おすすめの容器はガラスビンや陶器です。湯煎での作業は手間がかかりますが、ろうそくが少量しか残っていない場合はもちろん、半分以上残っている場合にもおすすめです。
ただし、溶けた中身と容器は熱くなりますので、注意が必要です。中身を捨てる際には鍋つかみやオーブンミトン、トングを使用して火傷に気をつけましょう。
方法2: 容器に熱湯を注いで中身を溶かす
次にご紹介するのは、ろうそくやキャンドルの中身が残っている容器に熱湯を注いで、中身を溶かして分離させる方法です。
熱湯の熱でろうが溶け、湯が冷めると同時に水と分離して簡単に取りやすくなります。手軽で簡単な方法で、中身が最大三分の一ほど残っている場合におすすめです。
おすすめの容器は、耐熱性である程度深さのある容器です。もしもうまくいかない場合は、注ぐお湯の温度が低い可能性があるため、もう一度試してみましょう。
また、口が狭い容器の場合は、中身の固まりが大きいと取り出せない可能性があるので、その場合は湯煎の方法を試してみてください。
方法3: 冷凍庫や冷蔵庫で冷やす
最後に紹介するのは、ろうそくやキャンドルの中身が残っている容器ごと冷蔵庫や冷凍庫で冷やして分別する方法です。
試してみやすい方を選んでください。
リサイクルショップで買い取ってもらう
高級ブランドや日本未発売の希少な有名ブランドのろうそくやキャンドルは、未使用のものであれば、一度リサイクルショップに持ち込んでみる価値があります。買い取りの対象になる可能性があります。
もらいものだけど香りが好みでなかったり、海外旅行で手に入れたものを使わずにしまいこんでいた場合でも、家で眠らせておくのはもったいないですね!
思いがけない価格で売却できるかもしれませんので、一度試してみると良いでしょう!
フリマアプリやオークションサイトに出品する
高級ブランド品や限定品、日本未発売で手に入らない希少なろうそくやキャンドルは、フリマアプリやオークションサイトに出品してみると良いでしょう。
これらのプラットフォームでは、未使用である必要はなく、希少価値がある商品は買い手がつくことがあります。出品する際には、商品の画像とともに「2回ほど使用」「2/3残っています」など、使用状況を正確に明記すると信頼性が高まります。
フリマアプリやオークションサイトでは、このような希少な商品を求めるユーザーが多く集まっているため、比較的短期間で買い手が見つかる可能性があります。ぜひ利用してみてください。
非常用に取っておく
災害や予期せぬ停電が発生した場合、非常用の灯りとしてろうそくやキャンドルを備蓄しておくことは安心感をもたらします。非常用の持ち出し袋や戸棚に、マッチやライターと一緒にストックしておくと、緊急の際に役立つでしょう。
さいごに
今回は、ろうそくやキャンドルの捨て方に焦点を当ててみました。
ろうそくやキャンドルは、そのカラフルで可愛らしい外見や、特にアロマキャンドルの癒やしの香りに引かれてついつい買ってしまい、気が付けば使われていないものが溜まってしまうことがありますね。
最近ではLEDのろうそく風のライトが普及しており、飲食店などでは本物のろうそくやキャンドルが減っていますが、やはり非常時にはろうそくやキャンドルが頼りになります。家に数本置いておくことで、安心感を得ることができますし、その灯りは何故か見ていると落ち着きますね。
今回は捨て方について紹介しましたが、ろうそくやキャンドルは私たちの癒しであり、非常時に頼りになる味方でもあります。不要なものは捨てつつ、必要な分は手元に残しておきたいですね。