今回はにんにくの保存についてお話ししましょう。
にんにくの醤油漬けは、適切な保存方法を選ぶことで長く楽しむことができます。一般的には常温保存や冷蔵保存など、いくつかの保存方法がありますが、それぞれの保存方法について具体的な保存期間をまとめてみたり、長期保存が可能なにんにくの漬けについてもお話しします。
にんにくの保存の絶対条件
にんにくの醤油漬けの保存について詳しくお話ししましょう。
まず、にんにくを保存する際の重要な条件は、発芽を防ぐことです。
にんにくは、十分な日光と約20度の温度、少し湿気がある環境下では簡単に発芽してしまいます。特に9月から11月の時期は発芽しやすいので、常温保存している場合は注意が必要です。
一方、冷蔵保存や冷凍保存を選択すると、発芽の心配はほとんどありません。0度以下の温度で保存すると、にんにくの発芽が抑えられます。
もちろん、すぐににんにくを使う予定がある場合は、常温で保存しても問題ありません。ただし、気温が高い時期などは発芽しやすいため、できるだけ冷蔵保存をお勧めします。
にんにくを冷蔵保存する際は、通気性のあるネットやカゴに入れ、湿度の低い涼しい場所に保管します。冷蔵庫にチルド室がある場合は、それを使って保存することがベストです。チルド室がない場合は、温度変化の少ない場所を選びましょう。キッチンペーパーを少し湿らせてにんにくを包むこともできますが、ビニール袋に包まないでください。これは保存性を損なう原因となります。
にんにくを冷凍保存する場合は、にんにくの皮を剥いてから保存する必要があります。にんにくの皮と薄皮を剥き、タッパーやジップロックバッグに入れて冷凍保存します。これだけです。
冷凍保存すれば、長期間保存できる上に、刻んだりすりおろしたりする際も便利です。ただし、冷凍のまま切る際には注意が必要です。そして、にんにくをすりおろしてから冷凍保存する場合もあります。
にんにくをすりおろし、ジップロックバッグに入れて冷凍保存します。この際、薄く伸ばしてから冷凍し、使う分だけ簡単に取り出すことができるようにしておきましょう。生のまま使う場合は自然解凍し、調理時には解凍の必要はありません。
にんにくを漬けにする
にんにくを醤油漬けにすることで、保存期間を約1年間延ばすことができます。
にんにくは、調味料として使うことで長期間保存が可能です。にんにくを漬ける方法はいくつかありますが、主要なものは以下の通りです。
1. 醤油漬け
2. オリーブオイル漬け
3. 味噌漬け
4. 酢漬け
5. 蜂蜜漬け
6. 塩漬け
これらの中でも、特に醤油漬けとオリーブオイル漬けがポピュラーです。にんにくのオリーブオイル漬けは、洋風料理に欠かせない調味料に変身し、また血液をサラサラにする効果を高めることができます。
一方、にんにくの醤油漬けはそのまま食べても素晴らしいおつまみになり、調味料としても多くの料理で活躍します。そのため、今回はにんにくの醤油漬けの作り方をご紹介しましょう。
にんにくの醤油漬けに用意するもの
にんにくの醤油漬けに挑戦するために、必要なのは以下の3つです。
1. にんにく
2. 醤油
3. 密封できるガラス容器
特に注目すべきは、密封できるガラス容器です。
にんにく醤油を保存するための容器として、プラスチック製のものも使えますが、においが移りやすく、なかなか取れないことがあります。そのため、ガラス容器がおすすめです。ガラス容器はにおい移りが少なく、冷蔵庫内でしっかり冷えるので理想的です。また、ゴムパッキンがフタに付いているものを選びましょう。ゴムパッキンがあれば、においの漏れを防ぐことができます。
密封ガラス容器を使う場合、忘れてはいけないのが煮沸消毒です。にんにく醤油は約1年も保存できるため、容器は煮沸消毒して無菌状態にしてから使用しましょう。
煮沸消毒は、80℃以上のお湯に10分以上容器を浸けることを意味します。鍋に密封ガラス容器（ゴムパッキンも一緒に）がしっかり浸かるくらいの水を入れ、火にかけて沸騰させます。沸騰後、10分以上ゆっくりと煮て、その後自然乾燥させれば、容器は煮沸消毒が完了です。
洗剤だけで洗ったり、自然乾燥を待つ間に水滴を拭き取ったりすることはせず、しっかりとこの準備を行いましょう。自然乾燥させる際には、容器を逆さまにして乾燥させることも忘れずに行いましょう。これにより、にんにく醤油の保存がより安全に行えます。
にんにく醬油の作り方
にんにくの醤油漬けについて、以下の手順で作成することができます。
STEP 1: にんにくの下部を皮付きのまま切ります。
最初に、にんにくの下部を切ります。
STEP 2: 水に浸けながら皮を剥く
ボウルに水を溜めて、にんにくの皮を水中で剥いていきます。最初は下の部分から始め、途中からは先端を折るようにして皮を剥いていきます。流水を使いながら剥いていくよりも、この方法の方が個人的には簡単だと感じます。
STEP 3: しっかりと水気は切る
にんにくの皮を剥いたら、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を切ります。にんにくの皮を水中で剥くことで、「手ににんにくの匂いが付きにくくなる」し、「薄皮まで綺麗に剥ける」という嬉しい利点があります。また、時間もかなり節約できるので、この剥き方は本当におすすめです。
STEP 4: 完成
煮沸消毒した密封できるガラス容器ににんにくを入れて、醤油を注ぎます。基本的に、にんにく醤油を作る際には「醤油のみ」を使用します。他の調味料は一切加えません。醤油漬けの完成です。
STEP 5: 冷蔵庫で保存を忘れずに！
さらに、生のにんにくを使用しているため、味が染み込むのに約1ヶ月かかります。にんにくの量や醤油の量は適当で、自分の好みに合わせて調整してください。賞味期限内であれば、醤油が減ったら追加しても問題ありません。にんにく醤油の賞味期限は1年です。
時短して作る場合
にんにく醤油を1ヶ月待てない場合、時短方法もあります。
時短方法
1. 皮を剥く前に、にんにくを電子レンジでラップ無しで1分ほど加熱する。
2. または、お湯でにんにくを湯通しする。
これらの方法を使用すると、にんにくに熱を通すことで、醤油の染み込む時間が約2週間に短縮され、時短が可能です。ただし、この方法はにんにくに熱を加えるため、保存期間が縮まるというデメリットもあることに注意してください。長期保存を計画している場合は、加熱せずに作ることをおすすめします。
にんにく醤油は腐らない
基本的に、にんにく醤油は腐ることはありません。醤油自体に殺菌効果があるため、にんにく醤油は腐ることはありません。
ただし、腐らないと言っても、酸化することで風味が落ちたり、色が濃くなったりすることがあります。したがって、賞味期限は1年を目安にしてください。
にんにくの保存！1番長持ちするのは醤油漬け！腐るとどうなる？まとめ
今回はにんにくの保存方法についてお話ししましょう。
にんにくを保存する方法の中でも、特におすすめなのは漬け物です。なぜなら、にんにく醤油漬けなどの漬け物は非常に長い保存期間があり、さらに調味料として多くの用途に活用できるからです。
例えば、にんにく醤油漬けを作れば、にんにくの風味が醤油に染み込んで、自家製の風味豊かな醤油が手に入ります。賞味期限が冷蔵庫で1年以内であれば、醤油が少なくなった際に簡単に補充できるため、無限ににんにく醤油を作ることができるのです。
また、酒のおつまみとしても、醤油に漬けたにんにくを素揚げにして食べることは非常に美味しいです。漬けたにんにくがカリッと揚げられて、香ばしい風味と醤油の旨味が楽しめます。おすすめです！
