寒い季節になると、多くの人が温かい甘酒でほっこりしたいと思うことでしょう。
お正月やひな祭りなど、特別な機会に飲むこともあるかもしれません。
甘酒という名前からは、「酒＝アルコール」というイメージが浮かぶかもしれませんね。
ですから、「甘酒を飲んで飲酒運転になるのでしょうか？」
もしくは、「子供に飲ませても大丈夫なのでしょうか？」
「妊娠中で、甘酒を飲んでも問題ないのでしょうか？」
など、これらの心配事について紐解いていきましょう。
目次
甘酒は酔う?気になるアルコールの割合!
甘酒には、基本的にアルコール分が含まれているのでしょうか？
甘酒として一般的に見られるものには、大まかに分けて「酒粕甘酒」と「米麹甘酒」の2つがあります。これら2つの甘酒の違いやアルコールに関する情報をご紹介します。
酒粕甘酒のアルコール
酒粕甘酒は、文字通り酒粕を原料としており、これをお湯などで溶かし、砂糖で甘みを加えています。酒粕は酒造りで発酵させたもろみを圧搾した後に残るもので、そのため8%程度のアルコール度数が含まれています。
市販の酒粕甘酒のほとんどは、アルコール分が1%未満で、ソフトドリンク（清涼飲料）に分類されています。しかし、1%未満でもアルコール分が含まれており、体質によっては酔ったような状態になる可能性があるので注意が必要です。自家製の場合は、希釈や加熱などの製法によってアルコール分が1%以上残留することもあるため、特に注意が必要です。
米麹甘酒のアルコール
米麹甘酒は、蒸したお米と麹菌が原料です。お米のでんぷんが糖化し、ブドウ糖に変化して甘みも加わります。ブドウ糖はエネルギー源として使われるほか、点滴の成分にも利用されることがあります。
米麹甘酒にはアルコール分は含まれておらず、アルコールが気になる方でも安心して飲むことができます。そのため、「飲む点滴」と形容されることもありますが、アルコールの心配がないのが特徴です。
甘酒を飲むと子どもは酔うの?中学生なら大丈夫?
甘酒を飲んで酔う可能性があるのは、主に酒粕甘酒です。
市販の酒粕甘酒は、アルコール分が1%未満のソフトドリンクとして販売されており、法的には未成年のお子様が飲んでも問題ありません。
ただし、1%未満であってもアルコールが含まれていますので、アルコールの分解がまだあまりできないお子様、妊婦さんや授乳中の方、また体質的にアルコールが合わない方などは、酒粕甘酒は避けるべきです。
中学生や高校生であるからといって過信せず、アルコールが気になる場合は、米麹甘酒を選ぶことをおすすめします。米麹甘酒にはアルコール分が含まれていないため、安心して飲むことができます。適切な選択をすることで、健康や安全面でのリスクを最小限に抑えることができます。
甘酒で酔う人と酔わない人の特徴!
アルコール分が1%未満の市販の酒粕甘酒で、酔ってしまう人は、かなりアルコールが弱い方か、体質的にアルコールが合わない、受け付けない方でしょう。
特にアルコールに弱い人は、アルコール分が1%未満の甘酒でも、飲酒運転として検出される可能性があります。奈良漬けや粕汁の例もあるように、検出事例が報告されているため、注意が必要です。
ノンアルコールのビールや酎ハイでも酔った気分になる人は、甘酒でも同様に酔ってしまうかもしれません。特に、暗示にかかりやすい人はアルコールがほとんどゼロでも、お酒という認識とその場の雰囲気で、酔ったようにハイな気分になることも考えられます。
したがって、個々の体質やアルコールに対する反応は異なるため、注意深く摂取することが大切です。飲酒運転や健康への影響を考慮して、適切な量を守るようにしましょう。
甘酒の酔わない飲み方は?
甘酒の選び方や体質によっては、甘酒で酔う可能性があることを考慮する際の注意点をまとめてみましょう。
絶対に酔わないためには
酒粕甘酒と米麹甘酒の選択: 甘酒を選ぶ際に、まず大切なのは「酒粕甘酒」と「米麹甘酒」の区別です。アルコール分が含まれていない米麹甘酒を選ぶことが、確実な酔わない方法です。
アルコールに対する体質を知っておく
自身のアルコール体質の確認: 自身がアルコールに対してどの程度の強さや耐性を持っているかを知ることが重要です。普段からアルコールを摂取している場合、体質とアルコールの関係性を理解しておくと良いでしょう。アルコールに対して感じる弱さを考慮し、アルコール分が1%未満の酒粕甘酒でも適度な摂取に留めましょう。
買う前に、飲む前に確認する
商品表示やアルコール度数の確認: お店や市販されている甘酒を購入する前に、商品表示で「酒粕甘酒」か「米麹甘酒」かを確認しましょう。また、アルコール度数も事前に確認しておくことが大切です。市販の甘酒には「酒粕甘酒」と「米麹甘酒」をブレンドしたものもあるため、注意が必要です。
特に注意が必要な場面
外部での甘酒摂取時の確認: イベントや神社での甘酒摂取時や、他人から振る舞われた場合は、原料やアルコールの有無を確認することが重要です。自家製の場合は、酒粕か米麹かを尋ね、アルコールの有無を確認してから摂取するようにしましょう。
これらの注意点を守ることで、甘酒を楽しみつつも酔うリスクを最小限に抑えることができます。
甘酒で酔うって本当?アルコールの割合や子供でも酔わないのかを徹底調査：まとめ
・甘酒には主に「酒粕甘酒」と「米麹甘酒」の2種類があります。
・市販の酒粕甘酒はアルコール1%未満のソフトドリンク扱いですが、アルコールはゼロではないため注意が必要です。
・米麹甘酒にはアルコールは含まれておらず、子供や妊婦さんにも安心して飲むことができます。
