時折無性に欲しくなるのがおかゆ。
胃腸の調子が良くない時にも嬉しい存在で、消化にも優れています。
ところで、おかゆには「腐りやすい」といったイメージがついてまわりますが、果たして実際はどうなのでしょうか。
今回は、
・おかゆは本当に腐りやすいのか?保存期間はどの程度か?
・事前に作っておく際のポイント
・お弁当に入れる際の注意点
・正しい保存方法
について丁寧に解説していきます。
おかゆの作り置きを考えている方は、ぜひ最後までご一読ください。
お粥は腐りやすい?賞味期限は?
お粥は水分が多く、腐りやすい特性があります。
特に梅雨時期や夏場は、鍋で調理したおかゆをそのまま放置すると危険です。作ったらできるだけ早く摂取するか、冷蔵庫または冷凍庫で保管することをおすすめします。
おかゆの賞味期限は、常温での保存の場合、
■ 夏……3~4時間
■ 冬……1日
が目安となります。
冷蔵庫で保存すると、保存期間は若干延びますが、それでも半日ほどの保存が限度です。
やはり、できるだけ作った日に摂取することが安心ですね。
おかゆが腐る条件として、これは他の料理にも当てはまりますが、「調理後に常温での放置」には注意が必要です。
水分が多く含まれるおかゆは微生物の増殖が非常に容易です。また、おかゆはとろみがあり、なかなか冷めません。その結果、微生物が繁殖しやすい温度帯をゆっくり通過することになり、すぐに腐ってしまう可能性が高まります。
お粥が腐るとどうなる?
お粥が実際に腐ると、主に以下のような状態が生じます。
糸を引く: おかゆが糸を引くような粘り気を帯びることがあります。
カビが生える: 表面に白いカビが発生する可能性があります。
黄色や赤みがかった色になる: 健康なおかゆの色とは異なり、黄色や赤みがかった色合いに変化することがあります。
酸っぱい味または臭いがする: 腐敗や発酵により、おかゆが酸っぱい味や不快な臭いを放つことがあります。
これらの状態が確認された場合、保存状態にかかわらず食べない方が良いでしょう。
逆に、これらの状態が確認されていなくても、おかゆを常温や冷蔵庫で長期間放置している場合は食べないことをおすすめします。微生物の増殖や品質の劣化が進む可能性があり、食べる際に健康リスクが生じる可能性があります。安全性を確保するためには、作ったらできるだけ早く食べるか、適切な保存方法で保存期間を最小限に抑えることが重要です。
お粥を作り置きするコツ
離乳食において「お粥を事前に用意しておきたい」と考える方もいることでしょう。
お粥は常温や冷蔵ではほんの数時間から数日しか持ちませんが、冷凍で保存すると約2週間程度は保存が可能です。
ただし、赤ちゃんの免疫力がまだまだ弱いため、離乳食に使用する場合は長くても1週間ほどの保存に限定することが望ましいです。
お弁当にお粥を入れる場合は?
「食欲がない」「お腹がゆるい」という日には、ご飯よりもお粥が食べやすいですね。
お弁当にお粥を持っていく場合、気になるのは液漏れや安全性です。しかし、適切な容器と持ち歩き方法を選べば安心です。
おすすめなのは密閉できる保存容器です。
お粥の保存方法
お粥をしっかりと冷ましてから保存容器に入れ、保冷剤と一緒に持ち歩けば、約3~4時間程度は安全に食べることができます。
ただし、お弁当の置き場所には気をつけましょう。直射日光が当たる温かい場所では、1時間ほどで食べられなくなる可能性があります。
また、液漏れが心配な方は、保存容器に入れる前にジップロックなどの保存袋に入れておくとさらに安心です。
<スープジャーの使用は避けましょう>
スープジャーは高温を保ち続けるため、お粥が腐る原因となります。どうしても使用したい場合は、細菌が繁殖しやすい温度帯にならないよう、ぐつぐつと煮立たせたものをすぐに入れるようにしましょう。
お粥の保存方法は?
先述の通り、おすすめのお粥の保存方法として冷凍保存があります。
お粥の冷凍保存
保存の際には、タッパーなどで小分けにしておくと、1食分の分量も簡単に分かります。
大人が摂取する場合は、1食分をタッパーにそのまま詰めて冷凍しても問題ありませんが、離乳食として使用する場合は製氷皿の利用がおすすめです。
製氷皿にお粥を入れてそのまま凍らせておけば、丁度いい量が小分けされているため、使い勝手が良く便利です。
冷凍庫の臭いが離乳食用のお粥に移らないように気になる方は、フタがついた製氷皿を使用するか、凍ったお粥をタッパーに移し替えておくと臭い対策になります。
まとめ
まとめると、
・お粥は水分が多いため腐りやすい。
・特に梅雨時期や夏場は注意が必要。
・常温保存は避け、お弁当に入れる際は十分に冷ますことが大切。
・冷凍保存がおすすめで、日持ちが良くなる。
お粥は普通のご飯に比べて腐りやすい性質があるので、特に注意が必要ですね。お粥好きな方は、保存方法に気を付けて美味しく安全に楽しんでくださいね♪