初めての社会人1年目、こんな心配を抱えている方も多いのではないでしょうか?
仕事が上手くいかなくてプレッシャーを感じてしまう
上司からの指摘や怒りに不安を感じてしまう
新人ならではのミス、いつまでなら大丈夫なのだろうか?
学生時代のアルバイトとは一線を画す社会人1年目。未知の領域で戸惑い、上司や先輩に迷惑をかけたりして、「仕事がうまくいかない」「ミスが目立って居場所がない」といった精神的なプレッシャーに苦しむことはありませんか?
この記事では
新人が犯しやすいミス、どの程度までが許容範囲なのか?
新人だからこそ許される期間とはいつまでなのか?
社会人1年目に重要なスキルと心構え
についてお答えします。
執筆者は、社会人としての経験を積み、兼業主婦としても活動している方です。過去20年間で約60人以上の仲間と共に働き、新人の指導も経験してきました。この記事では、先輩としての立場から、社会人1年目の悩みに対する解決策をご紹介いたします。
新人のミス、許されるのはいつまで?
新人の皆さんがミスをしたとしても、上司や先輩はそのようなことは予想しています。ミスを犯すことは当然のことだと考えていますので、心配することはありません。
ただし、新人としての期間はいつまで続くのでしょうか?
一般的に、新人のミスが許容されるのは1年目までです。
新入社員のための試用期間は通常3ヶ月から6ヶ月程度ですので、その間に最低限の教育が行われることがほとんどです。一人前とは言いませんが、指示された業務を確実に遂行できるようになることが最低限の合格基準です。
新人のミスが許されるのは1年目までと結論づけた理由は明確です。
あなたが社会人2年目になる時、新卒の新人が入社するからです。当然ながら、1年目の新人と2年目のあなたではスキルに差が生じているはずです。
2年目になると新人が入社してくるので、比較されることは避けられません。なおかつ、2年目のあなたは「新人」という立場を持つことはできません。新人として見守られるという特権は失われます。
社会人1年目の新人が身につけるべきこと
上司や先輩は、新人に対して期待するのはただ一つ、「成長」です。
正直言って、上司や先輩は新人の教育には面倒くささを感じています。なぜなら、教えることは時間と労力を多く必要とするからです。
上司や先輩は、自分よりも多くの仕事や重要な業務を担当しています。忙しい中、貴重な時間を使って新人を指導することには時には苛立ちを感じることもあります。
しかし、あなたが成長すれば、仕事に協力してもらえることが増え、指導に費やす時間も減るでしょう。
ここでは、社会人1年目の新人が身につけるべき最低限のスキルを紹介します。
ビジネスマナー
ビジネスマナーは、ある程度身につけておいてほしいスキルです。
電話の受け方や取り次ぎ方、敬語の使い方などはもちろん、社会人としての常識も求められます。
例えば、手紙の宛名の書き方なども含まれます。私の職場では、入社して8ヶ月以上経った新人が手紙を出す際に「宛名はどう書けばいいですか?」と尋ねてきました。
社会人になる前に学校で勉強したはずですよね? 先輩たちが手紙を出す姿を見たことがないのですか? と正直がっかりしました。
社会人として、最低限のビジネスマナーは身についているものと思われます。手紙の例で言えば、先輩や上司に「この書き方で合っていますか?」と確認するようにしましょう。
仕事に対する姿勢
仕事に対する姿勢は簡単に言えば「やる気」です。
同じことを何度も聞かれたり、同じミスを繰り返したりすると、「やる気がない」「社会人としての心構えが足りない」と言われることになります。
上司や先輩が期待するのは「成長」です。
仕事の覚え方の早さよりも、昨日よりも成長した姿を見たいのです。
上司に「やる気がない」と言われて落ち込む人もいますが、実際には「仕事に対する姿勢」が問われているのです。
ミスが多かったとしても、ミスが減ってきている、再発防止のための対策を自分で考えている、指示されたことをメモするなど、仕事に対する意欲を表現することができます。
相手の言葉を理解できる
電話の取次や来客の対応など、簡単な仕事は新人の担当とされることが多いです。
先輩にとっては「簡単な仕事」かもしれませんが、新人にとっては神経を使う苦手な仕事かもしれません。
最初は相手の言葉を理解できないことも多いかもしれませんが上司や先輩は、新人が相手の話を理解し、適切に対応できることを期待しています。
相手の話をしっかり聞くためには、集中力やコミュニケーションスキルが必要です。相手が話している間は、目を合わせて聞き、相づちや会話の合間に要点を確認することが大切です。
また、相手の話を把握した後は、適切な対応や返答が求められます。具体的な質問や要望に対して、的確に答えたり、適切なアドバイスを提供したりすることが期待されます。
相手の言葉を理解するためには、コミュニケーションのスキルを磨くことが重要です。積極的にコミュニケーションを取り、他の人の話に対して興味や理解を示す姿勢を持つことが大切です。
チームワーク
ビジネスの現場では、チームでの仕事が非常に重要です。新人がチームに適応し、協力して働けることを期待されます。
チームワークを高めるためには、他のメンバーとの信頼関係を築くことが必要です。互いに助け合い、相手の意見を尊重し、協力して目標に向かって進むことが求められます。
また、自分の仕事だけに集中せず、他のメンバーの仕事や状況にも関心を持ち、必要なサポートを提供できるようにすることも大切です。
チームでの円滑なコミュニケーションや協力関係を築くことは、新人にとって重要なスキルとなります。
問題解決能力
新人には、問題解決能力も求められます。
仕事において問題はつきものであり、それを上手に解決することが求められます。問題が起きた際には、冷静に状況を分析し、適切な解決策を見つける能力が必要です。
問題解決には、論理的思考や分析力、創造力が求められる場合もあります。これらの能力を磨くためには、経験や知識の積み重ねが必要です。
また、問題解決においては、他のメンバーとの協力も重要です。チームで問題に取り組むことで、より効果的な解決策を見つけることができるでしょう。
以上が、社会人1年目の新人が身につけるべき最低限のスキルの一部です。これらのスキルを意識して取り組むことで、成長し、上司や先輩からの信頼を得ることができるでしょう。
どうしても無理! 仕事を続けられないと思ったら転職もあり
新人であるからといって、すぐに完璧な仕事ができることを求めるのは難しいです。新人の段階では、仕事の覚え方やスキルの向上に時間がかかることは当然です。
もし、自分が仕事を覚えるのに苦労している場合、一つ考えられるのは、その仕事が自分に合っていない可能性があるということです。また、上司や先輩からの指導が不十分であったり、パワハラ的な扱いを受けている可能性もあります。
仕事の覚え方や改善に向けて、自分なりに努力を重ねてもなかなか改善されない場合は、転職を考えることも一つの選択肢です。現代では、転職は20代の一般的な選択肢となっており、転職はネガティブなイメージではなくなっています。
ただし、自分が働いている会社は、貴重な機会を与えてくれた場所です。ですので、社会人としての常識やスキルを少しでも身につけることは大切です。
新人であるからといって自分を責める必要はありません。適切な指導や環境が整っていない場合もあるかもしれません。自分自身に対しても辛抱強く、仕事の向上に努めることは重要です。
まとめ
新人であるからといって、ミスが許される期間は社会人1年目までとされています。この理由は、2年目になると新たな新人が入社し、あなたが先輩となるからです。
社会人1年目に求められるのは「成長」です。日々の成長の様子を上司や先輩が見ることで、彼らは喜びを感じるのです。
もし、あなたが努力しても認められない状況がある場合、転職も選択肢の一つです。ただし、その前にできるだけ多くの経験を吸収し、スキルアップを図ることが重要です。可能な限り、自身にとって有益なものを吸収し、スキルを向上させることを心がけましょう。