多くのサウナ愛好者が、サウナ室内で見られる変わった外見の帽子、「サウナハット」に対して、「迷惑だ」と感じる人がいることは事実。
私はブログを書いている関係上、日々サウナ関連の情報を収集していますが、どうやらサウナハットに否定的な意見は決して少なくないようです。
サウナハットを所有している自分でも、否定派の主張を見ていると共感する点が多々あります。
そこで、今回は以前からサウナを愛用している私が、なぜサウナハットが迷惑だと感じられるのか、そしてその対策について解説してみたいと思います。
サウナハットに否定的な方だけでなく、賛成派の方も、これからのサウナライフに参考にしていただければ嬉しいです。
目次
サウナハット姿がマヌケにみえる
全裸で帽子をかぶるという組み合わせは、初めて考えると確かに奇妙に感じられます。この記事を書く前はあまり気にしていなかったけれど、確かに考えてみると、何か変だと思えてきました。
股間を隠さずに全裸なのに、何故か頭だけを必死に隠そうとする姿勢は、まさに「頭隠して尻隠さず」の例えを具現化しているようです。サウナハットを知らない人から見れば、見慣れない光景には戸惑うことも理解できます。
人は見慣れないものを避けがちであり、見慣れない光景に対して嫌悪感を抱くことがあります。服装がダサい人が笑いものにされるように、サウナハットも嘲笑の的にされる可能性があるのは否めません。
また、人は普段から見慣れていないものに対して嫌悪感を抱く生き物であり、マイナーなサウナで普段は見かけない光景が突然現れた場合、不気味に感じるのも仕方がないことでしょう。
サウナハットのデザインがダサい
サウナのブームに伴い、様々なサウナハットが市場に登場し、その数は急増しています。同時に、様々なデザインのサウナハットも誕生しています。
中には非常に斬新なデザインのものもあり、陰キャな自分のような者には手を出せないほど攻めたものも存在します。
一般的なサウナハットの形としては、いわゆるとんがりコーンのようなものが定番で、サウナで見かけたことがある人も多いでしょう。他にも、アウトドア風のバケットハットのような形状のデザインも存在します。
一方で、私が攻めたデザインと感じるのは、耳や角が生えているタイプです。このデザインが好きな人を否定するつもりはありませんが、サウナ室の中で耳が生えている人がいるとなると、確かに目を引くでしょう。
耳が生えているタイプに限らず、一般的なサウナハットのデザインや形状に対しても、ダサいと感じる人がいます。正直なところ、私自身もサウナハットがおしゃれだとは全く思っておらず、機能性だけを考えてかぶっています。
サウナハットが視界に入って邪魔
サウナハットを被ると、当然ながら頭部のシルエットが大きくなります。
狭いサウナ室などでは、目の前に座る人がサウナハットを被っていると、それがイヤでも視界に入ってきます。さらに、他人のサウナハットが原因でテレビが見えなくなるといった事態も発生します。
実際に私も以前、そのような被害を受けたことがあります。前に座っている人がつばのついたサウナハットを被っていて、テレビがちゃんと見えなかったのです。当時は、その人のサウナハットをつまんでぶん投げてやろうかと思ったほどです。
もし被っているサウナハットが奇抜なデザインだった場合、ますます目障りだったでしょう。
狭いサウナ室に入る際は、他の人との配慮も大切ですね。
サウナハットは意識高い系に見える
サウナブームにより、サウナの効果に対する注目が高まりました。例えば、集中力が上がる、アイデアがひらめきやすくなる、睡眠の質が向上するなどの効果が言われていますが、これらの真偽は確かではありません。しかし、これによりビジネス意識の高い人たちがサウナへ傾倒しています。
普通の人と異なり、ビジネス意識の高い人たちは流行に敏感で、そのためサウナハットの着用率が高い傾向にあります。これがサウナハット=意識高い系というイメージに繋がっています。しかし、意識が高い連中は一般の人にとって近寄りがたい存在とされています。
「サウナが自分のクリエイティビティにシナジー効果をもたらす」といった謎めいたスキームを持っていると見られている一方で、サウナハットを被ったりする彼らに対しては、一般の人々もあまり関わりたくないと感じているようです。彼らは自らの選択が最適解であると信じており、そのビジョンに疑問を投げかけることが怖いとされています。
一方で、「サウナで人生が変わる」と熱く語る自称サウナーも存在しますが、これに対してはサウナに夢を見すぎだという意見があります。サウナは確かに気持ち良いし、趣味として人生に良い影響を与えることもあるかもしれませんが、単独で人生を変えるほどの力はないとの考え方があります。サウナ通を自認する人が、都合よく解釈して他者にイタい印象を与えていると感じられることもあるようです。
サウナハットをかぶっている人の言動がうざい
サウナハットをかぶる人は一般的にサウナ愛が強い傾向があります。しかし、この強い愛が時には周囲にうざいと感じられる行動につながることがあります。例えば、自分なりのサウナマナーを他人に強要したり、聞かれてもいないのに自分の行ったサウナを自慢することが挙げられます。
特にSNS上では、他の利用者が脱衣所でスマホをいじっていることに注意喚起したり、サウナで喋っている人を叱るような発信が見られることもあります。一部の人は、自らの中にある正義を振りかざして他人を批判することがあり、これは以前「自粛警察」と呼ばれた現象にも通ずるものがあります。
しかし、客が客を注意することについては、それが従業員の仕事であるとの意見もあります。従業員からの注意であれば受け入れられるだろうが、他の客からの注意は腹立たしいと感じることもあるでしょう。これに対しても、注意をする側もまたうざい存在と見られることがあるようです。
有名サウナ施設での経験では、一例としてサウナハットをかぶった客がサウナ室のキャパシティを勝手に増やし、他の客に迷惑をかけたというエピソードが紹介されています。このような自己中心的な行動が、周囲に不快感をもたらすことがあります。また、同じくサウナハットをかぶった客が自らのタオルで他の客に熱波を送る行動も、善意とはいえ他人にとっては不快な行為と感じられることがあります。これらの経験が、同じサウナハットをかぶっている人に対する警戒心を引き起こすこともあるようです。
サウナハットをやたらすすめてくる
サウナハットを使っている人は、仲間を増やしたいのか、あまりにもサウナハットの着用を熱心にすすめてくることがあります。おそらく、自分だけが目立って恥ずかしいと感じ、一緒にかぶって仲間を増やしたいという気持ちがあるのでしょう。しかし、その気のない人にとっては、こうしたアプローチは迷惑に感じることがあります。
サウナは基本的には1人で蒸される場所であり、個人のプライバシーを重視する人が多いです。サウナハットをかぶることで目立ちたい気持ちは理解できますが、その恥ずかしさを感じたくないのであれば、他者にサウナハットの着用をすすめないほうが良いでしょう。
サウナの楽しみ方は人それぞれであり、サウナハットの利用も含めて個々の好みがあります。周りにサウナハットを強く勧めてくる人がいたら、自分の意志をしっかりと伝えて断ることが大切です。他人に無理に合わせなくても、サウナの楽しみ方は多岐にわたりますので、自分に合ったスタイルを大切にしましょう。
連中はなぜサウナハットをかぶるのか
サウナハットをかぶる人たちが存在する理由には様々な要素があります。その中で、以下の効果を期待している人たちも一定数います。
おしゃれできる:
サウナでは基本的に裸であるため、身につけるものが限られます。サウナハットはその中でも唯一、自分の個性やスタイルを表現できるアイテムとなります。派手な色やユニークなデザインのサウナハットをかぶることで、おしゃれの一環として楽しむ人もいます。
のぼせ対策:
サウナ室内では上に行くほど温度が高くなり、座っていると頭が1番熱くなります。この状態が続くとのぼせやすくなり、危険が生じることがあります。サウナハットは頭部を熱から守り、のぼせを防止してくれるため、この効果を期待してかぶる人がいます。
ハゲ防止:
サウナでは頭部が高温にさらされ、これによって髪の毛が乾燥し、ハゲの進行要因となることがあります。髪の毛に対する高温の影響を抑えるため、サウナハットをかぶることでハゲを防止しようとする人もいます。特に、毛量が気になる年齢になるとこのような効果を期待する人が増えることがあります。
これらの理由により、サウナハットをかぶることは個人の好みやニーズに合わせた選択として存在しています。
サウナハットがうざい場合の対策
サウナハットがうざいと感じる人に向けて、以下の対策をおすすめします。
有名サウナを避ける:
有名なサウナ施設はサウナガチ勢が多く集まり、サウナハットユーザーも増える傾向があります。そういった環境でサウナハットがうざいと叫んでも相手にされない可能性が高いです。ローカルサウナや地元の小さな施設、またはスーパー銭湯を利用すると、サウナハットをかぶる文化が存在しないため、サウナハットユーザーに遭遇する可能性が低まります。
サウナハット禁止のサウナへ行く:
サウナハットの着用が禁止されている施設に足を運ぶことも一つの方法です。ただし、現状ではサウナハットが禁止されている施設が限られているため、調査が必要です。サウナハット禁止の施設を見つけたら共有するなど、情報交換が有益です。
視界を遮る:
サウナハットの存在が気になる場合、自分で対策を取ることも考えられます。例えば、長めのタオルを目の高さに巻いたり、アイマスクを使ったりして、サウナハットを見えなくすることができます。これにより、視界を遮りながらサウナを楽しむことが可能です。
これらの対策を試して、より快適なサウナ体験を得ることができるかもしれません。
サウナブームを煽るのは身内ノリと同じ
サウナにおいて、施設のコンディションや内装、サービスにこだわることやSNSでその情報を共有することは個人の自由です。しかし、サウナ愛の強い人たちだけでなく、ライトユーザーも多く存在し、彼らにとってはサウナブームが身内ノリで騒がれているように映ることがあるかもしれません。
重要なのは、お互いの立場や考え方を理解し合う姿勢です。サウナハットがうざいと感じる人たちも、サウナーたちはライトユーザーを排除するつもりはなく、むしろサウナ文化をより良くしようと考えていることがほとんどです。
攻撃的な態度ではなく、お互いを理解し合い、共存を目指すことが大切です。サウナは本来ストレス解消やリラックスを求める場であり、お互いがストレスを感じるような状況になることは本末転倒です。理解と共感をもって、良好なサウナコミュニティを築いていくことが望まれます。