漬物は、その塩っぱさと噛みごたえがたまらなく好きなんです。食事のおともに漬物があると、何だか安心感がありますね。
野菜は鮮度を保つのが難しいものですが、漬物なら保存がきいて、ありがたい存在です。
ですが、漬物を食べ過ぎると、やはり塩分の摂り過ぎになりかねませんね…。
白菜、大根、きゅうりなど、体に良さそうな野菜を漬けた漬物でも、注意が必要かもしれません。
そこで、漬物を食べ過ぎた場合の影響について、詳しく調査してみました。
漬物が大好きな方にとって、この情報が参考になれば幸いです!
漬物に含まれる塩分量について
白菜、大根、きゅうりなどの野菜を漬けた漬物は、ビタミンやミネラルを豊富に含み、基本的には体に良い食品とされています。
ただし、漬物には多くの塩分が含まれていることがあります。食品成分データベースによると、以下のような「漬物100gあたりの塩分量」が示されています:
ぬかみそ漬け: 5.3g
塩漬け: 4.3g
たくあん: 3.3g
らっきょう漬け: 2.2g
浅漬け: 1.9g
例えば、きゅうり1本が約100gであると考えると、ぬかみそ漬けを1本丸ごと食べると、約5gもの塩分を摂取してしまうことになります。
厚生労働省は、1日の塩分摂取基準を男性では7.5g未満、女性では6.5g未満と定めています。したがって、漬物を過度に摂取すると、その日の塩分摂取量がほぼ漬物からのみ摂取されてしまい、塩分過多のリスクが高まります。漬物を楽しむ際には、適量を心掛けることが大切です。
漬物を食べ過ぎる3つのデメリット
漬物を食べ過ぎることの3つの悪影響
むくみ
漬物を過度に摂取すると、体内の塩分濃度が上昇し、むくみの原因となります。人間の体は塩分を過剰に摂取すると、塩分濃度を安定させようと努力します。その結果、「しょっぱいものを食べると喉が渇く」という現象が生じるのは、体が塩分濃度を調節しようとしている証拠です。塩分は水を保持する性質があり、体がそれを排出できない場合、むくみが生じてしまいます。
体重増加
漬物を食べ過ぎると、2つの理由から体重が増加する可能性があります。一つ目は、先に述べたむくみです。塩分摂取が増えると、体内に水分が貯まり、体重に反映されるため、軽度のむくみでも体重が1~2キロ増加することがあります。二つ目は、塩分が食欲を刺激し、食事量が増えることです。しょっぱい食べ物は一般的に食欲を促すため、食べすぎてしまうことがあり、これは炭水化物の過剰摂取とつながり、肥満の原因となります。
下痢
漬物は生の野菜を使用するため、特に胃腸が弱い人にとっては下痢の原因になります。特にナスは体を冷やしやすい性質があり、お腹のトラブルを引き起こすことがあります。また、漬物は長期間保存できると思われがちですが、油断すると食中毒の原因となることがあります。特に浅漬けは乳酸発酵しないため、日持ちしないのです。したがって、保存に気をつけずに食べてしまうと、腐っていることに気づかずに下痢を引き起こす可能性があります。
食べ過ぎにならない!漬物の適正量とは?
漬物を適切に摂取するためには、1日に3~4切れが理想的な量とされています。例えば、たくあんを3切れ食べると、約0.9gの塩分摂取に相当します。厚生省は1日の塩分摂取目安を男性に対して7.5g未満、女性に対して6.5g未満と推奨しています。
しかし、これらのガイドラインは1日全体の塩分摂取に関するものであり、他の食事からの塩分も考慮する必要があります。したがって、漬物だけでなく他の食事から摂取する塩分も考えると、3~4切れが塩分過多にならない適切な量と言えます。
ただし、浅漬けの場合、他の漬物と比べて塩分量が控えめなため、小鉢程度の量なら摂取しても問題ありません。適切な摂取量を心がけ、バランスの取れた食事を楽しむようにしましょう。
まとめ
漬物は美味しいおかずとして楽しまれていますが、過剰な摂取はいくつかのデメリットを引き起こす可能性があります。以下にまとめます:
むくみ: 漬物を食べ過ぎると、体内の塩分濃度が上昇し、むくみが発生する可能性があります。塩分は水分を引き寄せる性質があるため、体がそれを排出できないと、浮腫みが生じます。
体重増加: 漬物の過剰な摂取は、むくみのために体重が増加する要因となります。また、しょっぱい食べ物は食欲を増進させ、食事量が増える傾向があるため、脂肪の蓄積にもつながります。
下痢: 漬物は生の野菜を使用するため、胃腸が弱い人に下痢の原因になることがあります。特にナスなどは体を冷やしやすく、お腹の不調を引き起こすことがあります。また、漬物は保存に注意が必要で、油断すると食中毒を招くこともあります。
適切な漬物の摂取量は、1日に3~4切れ程度が理想的です。塩分摂取目安を考慮し、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。また、浅漬けなどは塩分量が控えめなので、程々に楽しむことができます。健康を考えながら、漬物を楽しむポイントを押さえましょう。