「今日、俺たち一緒に帰ろっか？」。こんなふうに、同じ職場や学校で一緒に帰る提案をしてくる男性がいる。もしも彼が既に彼氏だったら、特に気にも留めないだろう。しかし、気になる相手ならば、その誘いにはいくつかの意味が込められている可能性がある。
微妙な距離感の関係ならば、彼の提案には何かしらの深層心理が働いているのではないか、と考えてしまうこともある。ここでは、一緒に帰ろうと男性が誘ってくる際の心理について5つご紹介しよう。
もっと話したい
オフィスや学校といった場で、男性と女性が出くわすことは日常茶飯事です。ただし、同じ仕事をしている場合でも、同じチームやプロジェクトに携わっている場合でないかぎり、ずっと話す機会があるわけではありません。
日中は仕事や学業に追われているため、雑談を楽しむ余裕もありません。そんな中、一緒に帰ろうと誘ってくる男性は、もしかしたらもっと会話を楽しみたいと思っているのかもしれません。短い時間しか話せなかった場合、帰宅後に不満がたまることもあります。
「もっと話せばよかった」「あの時、もっと違う言葉を選べばよかった」と後悔する夜を過ごすのは避けたいものです。そこで、帰りが一緒であれば二人でじっくりと話すことができ、職場とは違ったトピックにも触れることができます。つまり、男性はもっと距離を縮めたいという熱意を持っている可能性があります。そんな彼の努力を理解して、一緒に帰ることで関係を深めてみてはいかがでしょうか。
二人きりになりたい
オフィスや学校など、多くの人がいる場所では、なかなか二人きりでゆっくり話すことが難しいものです。他の人が周りにいると、自分の言葉も慎重になり、相手を独占することも難しいですよね。
こういった背景から、その人と一緒にいたいという欲求が募り、結果的に一緒に帰ろうという提案が出ることがあります。もちろん、一緒に帰るとなれば、二人きりの時間が広がり、彼にとっては夢のような瞬間となるでしょう。この状況が続けばいいのにと思う一方で、彼の足取りがやや遅くなることもあるかもしれません。
二人きりになることが難しい中で、帰り道が終着点となる場合、自然な流れで一緒に帰ることはできるでしょう。もし男性がそういった提案をしてきた場合、それは彼が本当に二人きりで過ごしたいと思っていたんだろうな、と優しく受け入れてあげると良いでしょう。
自分をアピールするチャンスをつくりたい
一緒に帰ることは、前述の通り、二人きりで過ごせる貴重なチャンスです。そして何よりも、大勢がいる場ではなく、二人きりの会話が可能な状況です。
多くの人がいたり、仕事の合間に忙しくしていると、自分の個性をアピールするのは難しいことです。しかし、一方で二人きりになれば、自分のプライベートな一面や自慢できる経験などを伝えることができるのです。
帰り道の長さは不明ですが、もし男性が自分の過去や実績について熱く語ってきたなら、それは彼が「君に知ってほしいんだ！」という気持ちの表れであり、単なる自慢ではなく、自分を理解してもらいたいという思いがあるかもしれません。
ただし、スゴい！とばかりに連発したり、過剰な態度をとると、状況がエスカレートしてしまう可能性があります。まだ興味を示す必要のない場合は、程々の距離感を保ちつつ、適切な対応を心がけることが重要です。
一緒にご飯を食べるチャンスを伺っている
一緒に帰るという提案は、外回りの営業移動ではなく、その日の仕事や学業が終わった後のことを指しています。この提案には、その後に何か予定を立てやすいという意味が込められています。
仕事中などではなく、帰りの際に一緒になると、その流れを活かして夕食に誘うチャンスが生まれるかもしれません。仕事終わりに食事に誘うのはなかなか難しいですが、一緒に帰るという流れなら、食事に誘いやすくなります。
例えば、一緒に帰りながら、美味しいラーメン屋や中華料理の店について話題になり、「ちょっと、軽く食事でもしようか？」と提案することができるでしょう。女性も、特に予定がない場合、この提案には良い意味で断りにくく、勢いで一緒に食事に行くことができるでしょう。このように、一緒に帰るというシチュエーションを利用して、何かに誘うテクニックが隠れている可能性も考えられます。
方向が一緒なだけ
夢がなくても、共通の方向性がある場合、良好な関係であれば男性が軽いノリで「駅まで一緒に行くか？」と誘ってくることがあります。
同じ方向に歩くのであれば、声をかけずに無理に距離を保つのは気まずいものです。そういった時、男性が気を遣ってくれて一緒に帰ろうかと提案してくれれば、少しは助かるでしょう。
たとえ大した意味がなかったとしても、相手と一緒にいることを嫌がっているわけではないので、好意がゼロというわけではありません。もし気になる男性がいるなら、一緒に帰る際に前述したような提案を女性がするのもアリかもしれません。
男性にとっても、色々な話をしてもらうのは悪い気分にはならないし、夜ご飯に誘ってもらうのは嬉しいことです。相手との距離を縮めたいと思うのであれば、そういった努力も必要です。そのため、男性の誘いを活かして、お互いのコミュニケーションを深めるのは良いアプローチかもしれません。
まとめ
ここでは、男性が一緒に帰ろうという決断に際しての心理に焦点を当てました。このような提案は男性にとっても勇気のいる行動です。
彼がその勇気を出して声をかけてきたなら、ぜひその勇気を称賛し、一緒に帰ることでその努力に応えてあげましょう。そして、彼の言動や態度を注意深く観察して、その時々の状況で彼の気持ちを確かめることも大切です。
相手の心理を理解し、思いやりをもって接することで、良い関係が築かれやすくなります。一緒に帰ることでコミュニケーションを深め、お互いの気持ちを尊重することが、良い関係の土台となるでしょう。
