私の経験上、告白を受けて振られた後に再びアタックして、最終的にはお付き合いすることができた女性は、実は半数以上に上ります。
驚くことに、相手から直接「一緒にいたい」と言われるケースもありました。告白が相手の心を揺り動かすきっかけになることがよくあります。
ですから、「絶対に無理」という風に思われていない限り、一度振られたからといって、まだお付き合いの可能性は十分残っていると言えるでしょう。
振られた後でも付き合える理由
告白されて振られた後に関係を築ける最も一般的なケースは、告白によって男性が急に相手に対して意識を向けることです。それまで彼は相手を恋愛対象として見ていなかったために断らざるを得ませんでしたが、じっくり考えると、実は相手は非常に魅力的な女性だと気づくことがあります。
男性は告白を受けた場合、しばらくの間、その女性のことを考えることが一般的です。モテる男性でも、自分に告白してくれた女性に対しては長く記憶に残るものなのです。
その後、何度も女性のことを思い出すうちに、振られたことが惜しかったと感じ、いつの間にか好意を抱くこともあります。好意は返報性があり、相手から「好き」と告げられると、自分も同じ気持ちが芽生えやすくなります。これは様々な実験でも確認されています。
一方で、元カノを忘れられないとか何年も好きな人がいるという男性は、他の人とは付き合わないと決めていることがあります。ただし、これが勘違いであることもあります。自分が好きな人を忘れられないと思い込んでいると、他の魅力的な女性から告白されることで、その勘違いに気づくことがあります。
つまり、1度目の告白で振られた原因が「恋愛対象として見られない」だけでないこともあります。1度目の告白によって相手の恋愛感情を引き起こせれば、絶対に無理だとは思われない限り、付き合う可能性は依然として残されているのです。
「どうせ相手は私のことを好きになる」
振られた後、通常通りに接することが最善だと言われていますが、これはなかなか難しいものです。気持ちが落ち込み、意識が高まるためです。
そこで、心の持ち方を変えてみましょう。「どうせ相手は私のことを好きになる」という気持ちを持ってみるのです。
実際に、2度目の告白によって付き合うことができた人は半数以上います。これは振られたからといって、告白という行動が恋愛戦略として誤っていたわけではないことを示唆しています。
振られたことを失敗と捉えるのではなく、付き合うまでの戦略の一環として正しいアクションを取ったという気持ちでいましょう。実際、振られることもその範囲内に含まれていたのですから。
振られた後にできるアピールの一つは、やるべきことを一生懸命にやることです。同じ職場であれば、仕事に真剣に取り組む姿勢がアピールポイントとなります。
直接的なアピールよりも、周囲の人からの評判を高める方が効果的です。例えば、「○○さんはいつも一生懸命仕事をしているね」とか「優しいね」という評判が本人の耳に入れば、振ってしまったのがもったいなかったという気持ちを引き起こしやすくなります。人は他者に高く評価されているものを、自分も同じように評価する傾向があるためです。
そのうちには付き合えるだろうという気持ちを持ちながら、今まで以上に目の前の課題に一生懸命取り組んでみましょう。自分が研究者になったつもりで、研究室のマウスに新たな刺激を与えるような感覚で、今の状況に向き合ってください。あなたはどういう反応が起こるのか、期待しながら進んでいくのです。
恋愛に関しては距離を置く
振られた後も、今まで通りの関係を保つことが重要ですが、しばらくは恋愛に関する話題を避けるべきです。相手から話題にされた場合は別ですが、自分から恋愛の話題を持ち出すのは控えましょう。未練たらしく映る可能性があります。
振られた後、好きな気持ちを抑えられないと、不安や焦りが暴走しやすいことは理解できます。相手が誰かと飲みに行ったという話を聞くと、女性と行ったのかと不安になり、余計な質問をしてしまうこともあるでしょう。
しかし、振られた直後に余計な行動をすると、嫌われる可能性が高まり、好かれることは難しいです。欲求や不安を解消したいという欲望に流されるのではなく、冷静に行動を判断しましょう。
自分の行動が付き合える可能性を高めるものなのか、単に自分の欲求や不安を解消するためのものなのかを考えることが重要です。振られた後の余計なアピールは、ほとんどの場合においてマイナスに働くことが多いです。
「押しまくって付き合えた人もいるのでは？」という疑問に対して、確かに押しに弱いタイプの男性もいますし、その方法が一時的に成功することもあります。しかし、このアプローチが関係を長続きさせるかは不透明です。
何度も告白されても、そこまで思ってくれるなら…という男性は少ないです。付き合うことに至るまで、相手に対して適切なアプローチを考え、焦らずに距離を置くことも重要です。
短期間での告白は3度までが限界
振られた相手に何度まで告白しても良いかという点について、おそらく3回くらいまでが妥当だと考えられます。
先に述べた通り、2度目の告白で付き合うことができた女性は半数以上います。ただし、3度目になると成功率はかなり低くなります。付き合えるのは、2度目と3度目の告白の間に数年のブランクがある場合が主です。
女性の中には「最初は絶対に無理だと思っていたけど、そこまで私のことを好きになってくれるのなら付き合ってもいいかな……」と考える人もいますが、男性にはそれほど多くいません。男性が何度も告白されているうちに気持ちが動くというケースは稀で、男性が生理的に無理な相手と付き合って好きになることはほとんどありません。
振られた理由が恋愛対象として見られないという以外の要因が関与している場合、短期間で複数回の告白によって付き合える可能性もあります。しかし、1度目の告白で相手の気持ちに火がつかない場合、あなた自身の印象を大きく変えない限り、付き合える可能性は難しいと考えられます。
