梅シロップの梅は生で食べることができるのでしょうか?また、ジャム以外にもおすすめのレシピをご紹介いたします。
梅シロップの梅はそのまま食べられる?
梅の種や未熟な実に含まれる「アミグダリン」は、そのままでは毒性がないものの、胃液と結びついて「青酸」という毒の成分が生成され、生の青梅を食べると中毒のリスクがあると言われています。
ただし、梅シロップの製造過程では青梅が砂糖に漬け込まれ、高濃度の糖による浸透圧で梅のエキスが抽出されます。また、漬け込む過程でアミグダリン中の青酸成分は分解され、その濃度が低減されるとされています。
加えて、梅シロップの梅はそのままではシワシワで硬く、大量に一度に食べることは難しいですが、少量なら安心して楽しむことができます。
梅シロップの梅ジャム以外の再利用活用のレシピは?
個人的には、ジャムがおすすめです。
ただし、「我が家ではパンや粉もの、ヨーグルトは好まないし、梅シロップは家族のために作っているだけで、私は甘いものはあまり好きではありません」という方もいるでしょう。
そのような場合のアレンジとして、もっとも簡単なのは、梅を刻んで隠し味として活用することです。
1. 漬け終わった梅を種と実に分け、実をざっくりと刻む。
2. 合わせ調味料の酸味として使ったり、お肉を煮る際に加えるとお肉が柔らかくなります。
3. 使いきれない分はジップロックに平らに伸ばして、適量を割りばしで筋を付けて冷凍し、必要な時に使いやすくしておくと便利です。
さらに、ちょっと手を加えて、普段のご飯にアクセントを加えたい場合には、おいしい梅みそがおすすめです。
材料:
・漬け終わった梅5粒くらい
・味噌100g
・みりん大さじ1
作り方:
1. 梅を実と種に分け、実をざっくりたたきます。
2. みそとみりんを加え、中火で焦げないようにお好みの固さまで練って完成です。
お好みでゴマやごま油、鰹節を加えても美味しいです。また、梅をドライフルーツ風にアレンジする方法もあります。
最後に、梅の実の種を活かした梅醤油もオススメです。
作り方は、梅の実の重さと同量のお醤油に梅を漬け、1週間程度で梅の風味が移り、2週間漬けると酸味がやわらいでバランスの良い味に仕上がります。
この梅醤油は煮物や焼き物だけでなく、冷ややっこや和風ドレッシングなど、そのまま掛けてさっぱりと楽しむことができます。
さいごに
梅シロップの梅の実は相当な量があり、手を加えるのは少し手間がかかるかもしれませんが、梅は疲労回復や美肌効果、冷えの改善、不眠解消など、夏バテの症状にも効果があるとされています。ですので、せっかくの梅パワーをよりおいしく楽しむ方法がありますね。