雪かきは身体に負担がかかりますので、できるだけ簡単な方法を見つけたいですよね。
雪かきを避けるためには、融雪剤や家庭用除雪機を活用することがオススメです。
融雪剤をまけば、雪を素早く溶かすことができますし、家庭用除雪機を使えば、広い範囲の雪かきが格段に楽になります。
地域によっては、雪かきが必須となることがありますが、その対策として薬品や機械を活用することで、作業を軽減できるかもしれません。
特に、力のない女性や高齢者にとっては雪かきは大変な作業です。この記事を参考にすることで、少しでも楽になるヒントが見つかるかもしれません。
こちらの記事では、雪かきを回避する方法や、家の設計の工夫、除雪道具の代替品について紹介しています。
雪かきをあまりしなくていい2つの方法について解説
雪かきをできるだけ回避する方法は、主に2つあります。
方法1: 融雪剤や凍結防止剤を利用する
雪かきを楽に行うためには、融雪剤や凍結防止剤などの薬品を利用することがおすすめです。
融雪剤: 雪を迅速に溶かす薬品。
凍結防止剤: 雪が凍りにくくなるようにする薬品。
融雪剤を散布すると、その薬品が発熱し、雪を溶かして水に変えます。積雪が数センチメートル程度であれば、雪かきをしなくても十分に雪が解消されるかもしれません。
凍結防止剤は雪が降る前に敷地にまくことで、雪が凍りにくくなり、雪かきがしやすくなります。雪が凍ると重くなり、また凍結した雪は割れずに除雪が難しくなるため、凍結防止剤は雪かきを簡単にするための効果的な手段です。
ただし、これらの薬品にはいくつかのデメリットもあります。
・過剰に使用するとコンクリートや車、鉄が腐食する可能性があります。
・これらの薬品に触れると、肌が荒れたり痛みを感じたりすることがあります。
融雪剤は主に塩化カルシウム、凍結防止剤は塩化ナトリウムで構成されており、いずれも塩分を含んでいます。使用量には注意し、1平方メートルにつき30〜100gが適切とされています。融雪剤を撒く際には手袋などを着用し、直接肌に触れないように注意しましょう。
方法2: 家庭用除雪機を使用する
家庭用の除雪機を利用すれば、広範囲の雪かき作業を簡単に行うことができます。雪の多い地域では、玄関や家の前、駐車場など、大きな範囲を雪かきするのは大変ですが、家庭用除雪機を利用することで効率的に作業ができます。最近では、女性でも操作しやすい簡単な除雪機も増えていますので、ホームセンターやネット通販で適切な機種を選ぶことができます。
雪に水やお湯をかけるなら気温の高い昼間に
雪を水やお湯で溶かす場合は、特に気温の高い昼間に行うのが良いでしょう。気温が低いと雪解け水が凍ったり、滑ったりする危険性があります。雪の多い地域では、大量の水やお湯が必要となるため、昼間であっても気温が低い場合は注意が必要です。
雪かきしなくていい家を建てるなら無落雪屋根にする
雪かきをしなくても済む家を建てるためには、無落雪屋根が一つの検討対象となります。
この屋根は雪が落ちず、雪下ろしの必要がないため、雪の多い地域で人気を集めています。初期費用はかかりますが、雪かきの負担が軽減されるため、体調への影響が心配ならば検討してみてください。
無落雪屋根にはいくつかの方式があり、ルーフフラット方式、スノーダクト方式、勾配屋根方式が主流です。それぞれ特長があり、適したものを選ぶことが重要です。費用は約100〜300万円かかり、寿命は15〜30年程度と言われています。
この屋根の採用により、雪かきの必要がなくなり、住人の負担が軽減されるほか、土地の有効活用が可能になります。ただし、建物には負荷がかかり、雨漏りのリスクも高まります。施工は信頼できる業者に依頼し、定期的なメンテナンスが重要です。
さらに、雪かきの負担を減らす方法として、ロードヒーティングの導入や駐車場をインナーガレージにすることも考えられます。ロードヒーティングは雪を溶かして凍結を防ぐ装置で、約60〜90万円かかります。一方で、インナーガレージは車や駐車場の雪かき回数を減らし、体への負担も軽減されます。インナーガレージの費用は約300〜400万円ですが、予算に合わせてカーポートを検討することも可能です。
雪かきを何度もしなくていい専用道具や代用品を紹介
雪かきを効率的に行うために、雪の量に合った専用の道具を使うことが重要です。
雪の量が多い地域での道具:
スノーダンプ: 大量の雪を押し出すのに適した道具です。特に積雪が15cm以上ある場合に効果的です。
スノープッシャー: 雪を押し出すための道具で、車輪がついているものもあり、女性や高齢者でも簡単に使えます。
これらの道具は雪かきを素早く効果的に行うのに役立ちます。
雪の量が少ない地域での代用道具:
雪の量が少ない場合やサラサラの雪なら、家庭にある代用道具を使用することもできます。
ほうき: 竹ぼうきや化学繊維でできたほうきは雪を掃くのに適しています。
ちりとり: 小さな積雪や雪かきのお手伝いに便利です。
園芸用のシャベル: 子供でも扱いやすく、玄関先の雪かきに利用できます。
ベニヤ板: 雪かきスペースを確保するのに有用で、濡れないように防水対策をすると良いです。
段ボール: 防水対策を施し、軽い雪かきに使用できます。
クリップボードなどの板状文房具: 雪かきに適した板状の文具で代用できます。
これらの代用道具は、ほうきやちりとりがない場合に、簡単に手に入るもので雪かきを行うのに役立ちます。地域の積雪状況や予算に合わせて、最適な道具を選んでください。
まとめ
雪かきの手間を軽減する方法として、融雪剤や凍結防止剤を利用したり、家庭用の除雪機を考えてみることをお勧めします。これにより、1日に何度も雪かきする必要がなくなり、負担を軽減できます。
雪かきは、雪の量に関わらず体に負担をかける作業です。この記事が参考になり、少しでも作業の負担が軽くなることを願っています。融雪剤や除雪機の活用は、手軽で効果的な方法ですので、ぜひ試してみてください。