多くの方が朝に紅茶を飲んで、爽やかな一日を迎えていることでしょう。
しかしながら、朝に紅茶を飲むことに対しては否定的な意見も存在します。
そこで、今回は朝に紅茶を飲むことが避けられるべきな理由について解説してみたいと思います。
紅茶を朝に飲んだらダメな理由４つ
朝に紅茶を飲むことにはいくつかのデメリットがあります。それらの理由について詳しく見てみましょう。
1. カフェイン
カフェインは眠気覚ましに効果的であり、朝一に摂ることは一般的ですが、既に覚醒している状態に更なるカフェインを摂取すると、耐性が高まり効きにくい体になる可能性があります。また、過剰摂取は中毒症状を引き起こす危険があり、下痢や利尿作用、寝つきの悪化、ミネラル吸収の阻害やメラニンの拡散によるシミの発生も考えられます。1日の目安摂取量は約400mgで、妊婦さんは300mgです。
2. シュウ酸
紅茶に含まれるシュウ酸は、尿路結石の原因となります。これにより腎臓への負担が大きくなりますので、摂取には注意が必要です。
3. タンニン
紅茶中のタンニンは鉄分の吸収を抑え、貧血気味の方は食事中やその前後に摂ることを避けるべきです。
4. 肥満
朝一番は空腹であり、摂取したものが吸収されやすい状態です。糖分の多い紅茶を摂ると、体は糖分を吸収しやすくなり、肥満につながる可能性があります。カフェインを含む飲み物は、起床後1時間以上経ってから摂ることがおすすめです。
これらの理由から、朝に紅茶を飲む際には注意が必要です。
悪いことばかりじゃない紅茶がもつ効能
カフェインやシュウ酸を含む紅茶は、決して避けるべきではありません。実際には、紅茶には多くの良い効能があります。
1. リラックス効果:
紅茶に含まれるアミノ酸の一種であるテアニンには、優れた「リラックス効果」があります。
2. 風邪やインフルエンザの予防:
紅茶のポリフェノールには「殺菌」「抗菌作用」があり、これにより風邪やインフルエンザの予防に効果があります。
3. 血糖値のコントロール:
紅茶には、酵素の活動を抑制する働きがあり、食後の急激な血糖値の上昇を抑える役割があります。
4. 脂質の吸収を抑える:
紅茶のポリフェノールは、脂肪の分解を抑制し、脂肪の吸収を抑える働きがあります。実験において、紅茶の効果が最も脂肪の吸収を抑えたデータも示されています。
要するに、紅茶が体に悪いのは朝起きてすぐに飲んだり、過剰に摂取した場合です。他の飲み物からのカフェイン摂取量も考慮しながら、適切な量を摂取することが重要です。健康に良い影響を得るために、適度な摂取がポイントと言えます。
まとめ
紅茶を朝に飲む際に慎重であるべき理由には、「カフェイン」「シュウ酸」「タンニン」などが挙げられますが、これらはいずれも過剰に摂取した場合の懸念事項です。
一方で、紅茶にはリラックス効果や風邪・インフルエンザの予防にも効果的な成分が含まれています。重要なのは、これらの成分を過剰に摂取せず、適度な量で紅茶を楽しむことです。適切な摂取量を守りながら、体と心に良い時間を提供することが大切です。自分の健康状態や摂取量を考慮して、紅茶を楽しむ際にはバランスを保つことが重要ですね。
