夏季に豊富に入手できるゴーヤ、果たして生での摂取は安全なのでしょうか?
栄養が保たれる生の状態は、「加熱よりも身体に良いのでは?」と期待される一方で、「しかし、生では何かデメリットはあるのだろうか?」と気がかりなところです。
そこで、今回はゴーヤを生で食べる際の安全性について詳しく解説します。
さらに、生食ならではのメリットも披露しますので、最後までご一読いただければ嬉しいです。
目次
ゴーヤは生でも食べられる?生食は危険なの?
ゴーヤは、加熱せずにそのまま生で食べることが可能です。
生の状態では、加熱では味わえないシャキシャキ感と、ゴーヤ独特の苦味を楽しむことができます。
ただし、黄色からオレンジに変色してしまったゴーヤは生での摂取は避けた方が良いです。
完熟したゴーヤを生で摂ると、頭痛や吐き気、嘔吐などの症状を引き起こす危険性があるため、注意が必要です。
さらに、ゴーヤに含まれる「モモルデシン」と呼ばれる苦味成分は、食欲増進に寄与する一方で、胃酸の分泌を促進する働きがあります。
生での摂取は加熱調理と比較してモモルデシンの作用が強くなり、胃痛の原因となることもあるため、過度な摂取には注意が必要です。
特に妊娠中の方は、ゴーヤの体を冷やす作用を考慮し、生よりも加熱調理したものを選ぶ方が安心です。
ゴーヤを生で食べるメリット!加熱との栄養を比較
ゴーヤを生で摂ると、加熱調理されたものよりも多くの栄養素を体に取り込むことができます。
100gあたりのゴーヤに含まれる栄養素を以下にまとめました。
【栄養素】 【100gあたりの値】
ビタミンC 76mg
βカロテン 160㎍
不溶性食物繊維 2.1g
カリウム 260mg
葉酸 72㎍
これらの栄養素の中で、加熱調理すると減少するのはビタミンCと葉酸です。
両者とも熱に弱く、水溶性の性質を持っています。そのため、水に長時間浸けたり茹でたりすると、栄養素が流れ出てしまう傾向があります。
生でゴーヤを摂る主なメリットは、加熱よりも多くの栄養素を摂取できる点にありますね!
苦くない!生ゴーヤのおすすめレシピ
ゴーヤを苦くなく生で楽しむためには、下処理が重要です。
1. ゴーヤを洗って水気を切ります。
2. 両側を切り落とし、縦半分に切ります。
3. 種とわたを取り除きます。
4. 2〜3㎜くらいの幅に切ります。
苦味が気になる場合は、塩でゴーヤを揉み込んでから10分放置し、その後水で洗って水気を切りましょう。これにより、苦さがやわらぎ、より食べやすくなります。
ただし、注意が必要な点として、塩で揉み込んだり水で洗う際に栄養素が流れ出してしまう可能性があることです。まるごと栄養素を摂りたい場合は、苦味のある状態で食べることをお勧めします。
これらのポイントを守りながら、ゴーヤサラダやナムルなど、生のゴーヤを楽しんでみてください。また、ゴーヤスムージーもおすすめです。バナナと牛乳を使って作ると、おいしくて栄養豊富な飲み物になりますよ!
生のゴーヤの日持ちと保存方法について
生のゴーヤは常温での保存が難しく、約2日ほどしか日持ちしません。特に気温が28℃以上に上がると、熟成が進んでしまう傾向があります。
生ゴーヤを保存する際には、冷蔵保存か冷凍保存がおすすめです。
・冷蔵保存:約7〜10日ほどの日持ちが期待できます。
・冷凍保存:約1カ月ほどの日持ちが可能です。
ゴーヤを種やワタを取り除いてスライスしたら、ジップロックなどの密封袋に入れて保存します。これにより、鮮度を保ちながら長期間保存することができます。保存の際には、できるだけ早めに行うと良いでしょう。
ゴーヤの生食は危険? まとめ
ゴーヤの生食に関するポイントをまとめます。
1. ゴーヤは生で食べられるが、生食は体を冷やす作用があるため、妊婦さんは加熱調理が安心。
2. 完熟した黄色~オレンジのゴーヤには注意が必要。
3. 生で食べるメリットは栄養素が壊れないこと。
4. 苦味を和らげるには下処理が重要。
5. 保存方法は「冷凍」「冷蔵」がおすすめ。
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