コロナウイルスの感染予防のために、どこにでも入り口に設置されるようになった「手指消毒液」。
この「手指」の読み方、なんて呼ぶんだろう?そう思ったことはありませんか?
「しゅし消毒液」と読む人もいれば、「てゆび消毒液」と読む人もいます。
本当はどちらが正しいのでしょうか?
今回は、手指消毒の読み方について色んな視点から考察していきます!
辞書には?
どちらの読みが正しいのかわからない時は、辞書を引けば間違いないだろう!という事で、いくつかの辞書で確かめてみることにしましょう。
goo国語辞書(小学館提供の『デジタル大辞泉』)で「手指」と入力し検索すると↓↓↓
しゅ‐し【手指】手のゆび。
しゅし‐えいせい〔‐ヱイセイ〕【手指衛生】主に医療従事者が感染症対策を目的として行う手洗い。抗菌剤を含む石鹸と流水、およびアルコール製剤などが用いられる。
「しゅし」と書かれていますね!
確認のために別の辞書も見てみます。
スーパー大辞林 3.0では↓↓↓
しゅし【手指】手の指。
Webilioでは↓↓↓
しゅ し [1]【手指】手の指。
いくつかの辞書によると、「しゅし」と書かれている事が判明しました。
「しゅし」は辞書によっては掲載がありましたが、「てゆび」の掲載はありませんでした。
熟語の読み方から考察
「手指」という言葉は、漢字で構成された2字で作られている『熟語』です。
2字熟語の組み立てにはいろいろあります。
音読みだけの熟語・・参加・連続など
訓読みだけの熟語・・牧場・夕方など
音読み+訓読み・・王様・素顔など
訓読み+音読み・・合図・手本など
音訓読みにとらわれない特別な熟語・・学校・発表・日和など
音読みとは、中国の発音をそのまま真似て使ったものです。
訓読みとは、漢字の意味に当たる日本語を漢字の新しい読みとしたものです。
「手指」を「しゅし」と読むと、音読み+音読みになります。
「手指」を「てゆび」と読むと、訓読み+訓読みになります。
また、「手指」以外にも複数の読み方をする熟語はたくさんあります。
明日→あした・あす・みょうにち
下手→へた・したて・しもて
見物→けんぶつ・みもの
金色→きんいろ・こんじき
などなど‥
こうして考えると、「手指」は、しゅしでも、てゆびでも、どちらの読み方でも間違いではなさそうですね。
「手指」という言葉は医療関連でも使われていた?
先ほど、goo国語辞典で見つけた「手指衛生」という言葉について、もう一度見てみましょう。
しゅし‐えいせい〔‐ヱイセイ〕【手指衛生】
主に医療従事者が感染症対策を目的として行う手洗い。抗菌剤を含む石鹸と流水、およびアルコール製剤などが用いられる。
医療用語では、「しゅし」と呼ばれているようですね。
ちなみに・・・
指の呼称について、一般的には「親指」「人差し指」「中指(なかゆび)」「薬指」「小指(こゆび)」と呼びますよね。
これらを医学用語として表記する場合は「母指(ぼし)」「示指(じし)」「中指(ちゅうし)」「環指(かんし)」「小指(しょうし)」となるそうです。
このことからも、「手指 しゅし」という言葉は、医療関連の方がよく使われていた言葉なのかもしれません。
まとめ
今回は、手指消毒の読み方について色んな視点から考察してみました!
・いくつかの辞書には、「しゅし」と書かれている。
・熟語から「手指」は、しゅしでも、てゆびでも、どちらの読み方でもOK。
・医療関連では「しゅし」と読まれている。
いかがだったでしょうか?
どちらの読み方でもよさそうですが、一般的には「しゅし」と呼ばれることが多いようですね。
読み方について調べて理解できてすっきりしました!
最後までご覧いただきありがとうございました!!