ピンク色の桜が一般的とされていますが、時折、白い桜を見ると、その名前や種類についての疑問が湧いてくることがあります。桜というと、その多様性に富んだ色や形があり、各々が独自の特徴を持っており、その奥深さに魅了されます。
今回は、白い桜の名前に焦点を当て、その多様な品種について紹介したいと考えています。さらに、白い花を咲かせる桜に似た種類の木や、白い桜の花言葉についても触れてみましょう。北海道や沖縄で見かける代表的な品種についても取り上げてみますので、ぜひ参考にしてみてください。
白い桜の名前や種類、花言葉は?何科の品種?
桜は非常に多様な品種が存在し、日本には300種以上のさまざまな種類が自生しています。その中でも、白い花を持つ桜の主要な種類だけでも10種類以上もあります。
桜全般の花言葉は「精神の美」「優雅な女性」「純潔」とされていますが、白い桜に限ると「あなたに微笑む」という花言葉があります。
白い花を咲かせる代表的な桜の名前には、大島桜、白妙、太白などが挙げられます。また、特定の地域に自生する品種や交配種なども存在し、それぞれ独自の魅力を持っています。
なお、桜は意外にもバラ科に属しており、同じバラ科の植物でも桜に似た白い花を咲かせる種類が存在します。そのため、見分ける際には注意が必要です。
それでは、まずは白い花を咲かせる桜の種類や名前、特徴について詳しくご紹介していきましょう。
白い桜の名前と種類1:大島桜(オオシマザクラ)
白い桜の中でも、まず最初にご紹介するのは大島桜(オオシマザクラ)です。
大島桜は、白い花を咲かせる桜の代表格と言えます。この桜は、関東地方以南に広く分布し、日本固有の桜種です。特に伊豆大島や伊豆諸島に多く自生しており、その名前もこの地域に由来しています。
大島桜の最大の特徴は、15メートルにも達する大きな木に成長することです。3月から4月にかけて、淡い香りを持つ白い5弁の花を咲かせます。
面白いことに、大島桜はソメイヨシノや河津桜などの桜品種の親木としても知られています。そのため、丈夫で育てやすい性質から、多くの園芸品種の親木として利用されています。
また、大島桜は桜餅に使用される塩漬けの葉としても知られ、身近な存在として日本の文化に深く根付いています。
白い桜の名前と種類2:江戸彼岸(エドヒガン)
2種類目の白い桜の品種は、「江戸彼岸(エドヒガン)」です。
江戸彼岸は、その名前からもわかる通り、春の彼岸頃に花を咲かせる早咲きの桜です。この桜は、白から薄紅色の一重の花を持つことが特徴です。
また、江戸彼岸は大島桜とともにソメイヨシノの親品種としても知られています。この桜は、桜の中でも特に寿命が長く、20メートルを超える大木に成長します。
江戸彼岸には、樹齢が1500年と言われる名木である「薄墨桜」が含まれており、岐阜県本巣市に存在します。さらに、樹齢が1000年を超えるような名木も珍しくありません。
「薄墨桜」は、日本五大桜や三大巨桜にも数えられ、つぼみの内側は淡いピンク色ですが、満開になると真っ白な花を咲かせます。そして、散り際にはほんのりグレーがかった薄墨色に変わるのが特徴で、その名前の由来となっています。この美しい桜は日本の自然と文化の一部として、多くの人々に愛されています。
白い桜の名前と種類3:白妙(シロタエ)
白妙(しろたえ)は、その名前通り、魅力的な白い花を咲かせる桜の一種であり、八重咲きの白い桜の代表的な品種のひとつです。
白妙は、大島桜系の里桜として分類され、10から15枚の花弁を持つ優雅で大輪の花を咲かせることが特徴です。この桜は、花の咲く時期はソメイヨシノより少し遅く、4月中旬頃から咲き始めます。初めはピンクがかった色合いを持っていますが、満開になると徐々に白く美しく咲き誇ります。白妙の花は、その清楚な美しさから多くの人々に愛されています。