「朝食と昼食を抜くだけで痩せるってホント？
朝昼抜きダイエットのデメリットって何？
といった疑問について解説ています。
多くの人が朝昼抜きダイエットを選ぶのは、日中は忙しい、食欲が湧かない、ダイエット中でも夜だけは好きなものを食べたいという理由からです。
さらに、このダイエットは朝と昼の食事を抜くだけで済むため、複雑な計画が必要ないため、ダイエット初心者にも魅力的です。
しかし、このような極端な食事制限は、痩せるかもしれませんが、不健康な方法である可能性が高く、逆に太る可能性すらあることがあります。
実際、私自身は朝昼抜きではなく、1日の食事回数を増やすことでダイエットに成功し、その後も痩せた体型を維持できています。
以下の画像は、私がダイエットを始める前と現在の体型を比較したものです。
朝昼抜きダイエットを検討している方は、今回ご紹介する内容を参考にして、朝昼抜きダイエットの危険性について考えてみてください。」
朝昼食べないで夜食べると痩せるのはホント？
まず、1日の食事を夕飯だけにすると、ある程度のダイエット効果が期待できることは確かです。これは、食事の回数を減らすことで自然と1日の摂取カロリーが減少し、結果的に低カロリーの食事がしやすくなるからです。
「朝昼を抜いても、夕飯でその分を取れば意味がないのでは？」と思うかもしれませんが、実際には3食分のカロリーを1食で摂取するのは難しいことです。これは実際の食事を考えれば理解できるでしょう。例えば、回転寿司の食事1回で平均的に食べられる皿数は10枚程度ですが、たとえ朝昼を抜いて夕飯に回転寿司を食べるとしても、その皿数は3倍に増えて30枚以上になることはまずありません。
「朝昼を抜いたからもう満腹だけど、もっと食べよう」と思わない限り、20枚前後で充分でしょう。何より、ダイエットを意識している人は、無駄に食べ過ぎることは少ないでしょう。
つまり、朝昼を抜いて夜だけ食べることによる痩せ方は、摂取カロリーの制限によるものであり、特別なメカニズムが働いているわけではありません。
朝昼を抜いても痩せないこともある
繰り返しになりますが、朝昼抜きダイエットで痩せることができるのは、摂取カロリーを制限する場合に限られます。したがって、1日の食事が夕飯だけの場合でも、食品の種類によっては痩せるどころか太る可能性もあることに注意が必要です。
特に、少量であっても高カロリーな脂質の多い食品などには警戒が必要です。当然ですが、お菓子やジュースなどの間食は絶対に控えるべきです。
オヤツと聞こえるかもしれませんが、実際のカロリー量は全く関係ありません。ジュースなどの飲み物もカロリーを効率的に摂取できるため、特に危険です。朝昼抜きダイエットは、好きなだけ好きな食べ物を摂るダイエットではないことを覚えておいてください。
朝昼抜きダイエットのデメリット5選
前述の通り、朝昼抜きダイエットは痩せる可能性があるものの、多くのデメリットが存在します。以下ではそれらのデメリットについて詳しく説明します。
血糖値の急上昇で脂肪がつきやすい
朝昼抜きダイエットは、長時間の空腹状態が続き、急に大量の食事を摂るため、血糖値の急上昇を引き起こしやすくなります。この「血糖値スパイク」は、体脂肪を蓄えやすくし、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。急上昇した血糖値を下げるために、体は余分な糖を脂肪に変換するためのインスリンを分泌します。血糖値が急上昇する状態では、インスリンが過剰に分泌され、脂肪の蓄積が増えます。
カタボリックが続いて筋肉が減る
朝昼抜きダイエットによって長時間の空腹が続くと、体はエネルギーを供給するために筋肉を分解し、カタボリックな状態に入ります。カタボリックは筋肉を減少させる要因であり、筋肉の減少は見た目だけでなく、基礎代謝の低下や痩せにくくなる可能性があります。
栄養バランスが偏る
朝昼抜きダイエットでは、夜に大量の食事を摂る傾向があります。このため、カロリーは制限されていても、栄養バランスが偏ってしまう可能性が高いです。1回の大量の食事では、栄養素の吸収や効率的な利用が難しく、たとえばたんぱく質の摂取量が不足することがあります。
日常生活に支障が出る
長時間の空腹状態により、低血糖症状が現れる可能性があります。これには頭痛、動悸、目まい、吐き気などが含まれます。また、夜に大量の食事を摂ることで、睡眠の質が低下し、朝の目覚めが辛くなり、日中の集中力や記憶力に影響を及ぼすことがあります。
継続しにくい
朝昼抜きダイエットは非常に厳格で制限的な方法であり、社交的な場面や休日などでの食事に対する制約が多く、継続が難しいことがあります。また、空腹感を我慢することがストレスとなり、挫折しやすい要因となるでしょう。
総じて、朝昼抜きダイエットは痩せる可能性がある一方で、健康や日常生活に多くのデメリットをもたらす方法であることを理解しておくべきです。継続可能な、栄養バランスの取れた食事制限方法を検討することが、健康的なダイエットの一環として推奨されます。
どんなダイエットにもメリットとデメリットがある
朝昼抜きダイエットには一部の成功事例や便益も存在しますが、そのメリットに対してはデメリットが多く付随しています。食事回数を減らすことは、時間を節約する面で一定の利点がありますし、細かいカロリー計算を気にせずに済むことは、忙しい社会人にとって便利かもしれません。
しかし、こうした便益を追求するあまり健康を犠牲にするのは慎むべきです。健康を危険に晒すダイエット方法は、短期的には成果を上げやすいかもしれませんが、長期的には太りやすい体質を構築し、健康問題が発生する可能性が高まります。その結果、ダイエット前よりも体重をコントロールしにくい状況に陥ることも考えられます。
このような事態を避けるためには、カロリー摂取と栄養バランスを考慮した健康的な食事を摂り、適切な運動を組み合わせたダイエット方法を選択することが重要です。食事制限や運動習慣を徐々に改善することで、自分の生活に適した健康的なダイエット方法を見つけることができ、好きな時に好きな食べ物を楽しむことが可能になります。
朝昼抜きダイエットが「朝昼を抜くだけで痩せられそう」と考えている方は、その危険性を再評価し、健康を最優先に考えたダイエット方法を検討することをお勧めします。
