玄関、キッチン、トイレ、洗面所など、私たちの生活空間にはよくマットが敷かれています。自宅を見渡すと、母が毎週欠かさず洗濯している姿が目に入り、その手間を想像しながらも、特に疑問を抱いたことはありませんでした。
しかし、ある日、ふとした瞬間に「これって必要なのかな？マットなしでも大丈夫じゃないか？」と考えるようになりました。マットがないと何か問題が生じるのだろうか、と不安に思いました。
結論を言うと、マットは必要ありません。むしろ、ない方が好ましいと言えるでしょう。この記事では、部屋にマットが不要な理由を6つご紹介します。マットの必要性に疑問を抱いている方にとって、参考になることでしょう。
マットがなくてもいい6つの理由
キッチンやトイレのマットは、洗濯機を回さないといけないため、衣類とは別に手間がかかります。毎週の洗濯が必要で、これにより家事が増加し、水道代も余分にかかります。時間と手間を節約し、より有意義な時間を過ごすためには、マットの洗濯を避ける方が良いでしょう。
また、洗濯したマットを干すスペースも必要であり、一人暮らしやベランダが他の洗濯物でいっぱいの場合、問題が生じます。物干しスタンドを購入することで、スペースとお金の無駄が生じ、家の中に物が増えることも考えられます。
梅雨や冬の時期はマットがなかなか乾かず、部屋干しでは臭いや雑菌の発生が懸念されます。本来快適な生活をサポートするはずのマットが、乾かないことで不便さを増す可能性があります。
さらに、マットはホコリやダニ、雑菌の温床になります。こまめに洗濯しないと汚れがたまり、掃除がしにくくなります。汚れたマットを敷きっぱなしにするよりも、都度拭き取る方が清潔で健康的です。
また、マットの素材によっては滑りやすく、蹴つまずく危険性があります。特にご高齢の方と同居している場合は、滑りやすいマットは怪我のリスクが高まります。安全性を考慮すると、滑りやすいマットは避けるべきでしょう。
最後に、敷きっぱなしのマットは掃除がしにくく、掃除機をかけるたびにどけたり敷き直したりする手間がかかります。複数のマットがある場合は特に面倒で、スムーズな掃除が妨げられます。
なくてもいい！4大マット
生活に何ら支障のない4大マットを置かないで過ごす方法をご紹介します。
キッチンマット
キッチンマットは必要ありません。キッチンでの作業が終わったら、床を拭いて清潔な状態を保ちましょう。
洗面所のマット
洗面所のマットは、お風呂上がりの足拭きマットを「珪藻土マット」に置き換えることで、清潔で効果的な使用が可能です。
玄関マット
玄関マットも必要ありません。玄関での靴の汚れは、玄関先で丁寧に足を拭うことで軽減できます。
トイレのマット（＋便座カバー）
男性が立って用を足す場合、トイレのマットや便座カバーは不要です。座って用を足す習慣をつけ、便座は都度拭くか、冬季は貼るだけの便座シートを利用することで清潔を保てます。週一回または二回、使い捨てで貼り替えれば十分です。
トイレには、必要ならばトイレ用のスリッパだけ用意すれば良いです。これらの対策を実践することで、無駄なマット類を省きながらも清潔な生活を維持できます。
マットを置くより、拭く方が気持ちいい
床に数日間汚れっぱなしのマットを敷いておくよりも、汚れた瞬間に都度拭く方が気持ちいいですね。
セスキシートやクイックルワイパーを手元に置いておくことで、汚れが目立った時にサッと拭いて、使用済のシートを捨てるだけで済みます。これにより、掃除作業が煩雑になることなく、清潔な状態を保つことができます。
ワイパーやセスキシートを使った掃除は手軽で効果的な方法であり、簡単に日常の清掃を行うことができます。このような簡便な方法で床を清潔に保つことは、忙しい日常生活においてもストレスを軽減し、快適な環境を維持できるでしょう。
マットを敷かない私が思うこと
実家ではマットを使っている家庭でした。私も帰省中は、母と一緒にマット類の洗濯を手伝っていました。毎週火曜日か水曜日がマットの洗濯デーで、衣類の洗濯後にはマットだけをまとめて洗濯機で回していました。しかし、この作業が中々終わらないことがあり、マットを干す時に他の物を洗うスペースがないことも課題でした。
特に冬や梅雨の時期は、分厚くて重いマットが中々乾かないことから、替えのマットを用意していたそうです。マットを畳んでも場所を取り、ストックするだけでも一苦労でした。
実家のキッチンでは、滑らないマットと滑ってしまうマットが敷かれており、母と私はキッチンで滑ったり蹴つまずいた経験がありました。特に火元のあるキッチンでの事故は危険で、コンロの鍋に接触する可能性があります。これがきっかけで私はマットを使わない方に転じ、その反面教師になりました。
現在はマットがない生活を楽しんでおり、何ひとつ困ることはありません。また、ダニやホコリの温床になるラグ類も敷いていません。余計な家事を減らし、自分が好きなことに時間を使うことで幸せを感じているとのことです。シンプルライフは物を減らすだけでなく、自分の幸福を追求する手段として捉えているようですね。
マットをなくすと家事負担が減り、節約もできる
マットをなくすことで、洗濯物が減ります。衣類を洗濯した後、マットをまとめて再び洗濯する手間がなくなり、家事負担が軽減されます。これにより、水道代や洗剤の節約にもつながります。また、物干しスタンドを確保する必要もなくなります。
マットは洗ってもすぐに汚れが付きやすく、次に洗濯するまで数日間置いておくと不衛生になります。そのため、マットを敷かず、汚れたら都度拭う方が清潔で快適です。一か所だけマットをなくしてみて、その効果を試してみることもおすすめです。徐々に変化させることで、抵抗感を軽減しつつ新しい生活スタイルを見つけることができるでしょう。
