長芋をおろして手に入るとろろは、さまざまな料理に活用でき、その美味しさにはたまりませんね。
ただし、市販の長芋はしばしば長い形状で提供され、使い切れないこともありますよね。
さらに、冷蔵庫に保管すると長芋はすぐに変色し、おろしても変色してしまうことがあります。
そのため、日持ちがせずに困ってしまうこともあります。
「とろろは冷凍するとまずい」という話も聞いたことがあるかもしれませんが、果たしてそれは本当なのでしょうか。
そこで、今回はとろろを冷凍しても美味しく楽しむ方法や、解凍のポイントについて詳しくご紹介していきます。
長芋がたくさんあり、どうにか利用したいと思っている方や、いつでも手軽にとろろを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
冷凍したとろろがまずくなる原因は?
なぜとろろを冷凍するとまずいとされるのでしょうか。その理由は、とろろの中に含まれる水分にあります。
長芋自体が高い水分を含んでいる食材であるため、冷凍すると水分が放出され、その結果とろろの美味しさが損なわれてしまうのです。
さらに、長芋は繊維が豊富な食材でもあります。この繊維は冷凍することで破壊され、かつてのシャキッとした食感が失われるとされています。この理由から、とろろを冷凍することは好ましくないと言われているのです。
確かに、あの独特のシャキシャキ感がなくなると、長芋の特有の良さが失われてしまうでしょう。
ただし、適切な方法で冷凍すれば、美味しさを保ちながら手軽に利用できるため、むしろとろろを冷凍することで美味しさが増すという意見も存在します。冷凍しておいて、いつでもサッと利用できる手軽さも魅力の一つですね。
とろろを冷凍するなら丸ごと?それともすってから?
余った長芋の冷凍方法についてですが、結論としては、丸ごとでもカットしてからでも、またはすりおろしてからでも、どちらでも冷凍が可能です!
どの方法を選んでも、正しい冷凍と解凍の手順を守れば、美味しく楽しむことができます。
特におすすめなのは、すってとろろにしてから冷凍する方法です。
これにより、サッと使いたい時に手軽に取り出せ、お蕎麦やうどんにかけたりする際に非常に便利です。
さて、長芋を手に取るとかゆくなることがありますよね。子供の口周りが荒れることもあるかもしれません。
実は、これは長芋が含むシュウ酸カルシウムというトゲトゲの成分が原因で、手に刺さることでかゆみを感じるのです。
しかし、冷凍することでこのシュウ酸カルシウムの成分が折れてしまい、かゆみが軽減されるメリットがあります。
そのため、冷凍すると取り扱いが簡単になり、手もかゆくなりにくくなります。
次に、とろろを美味しく冷凍する方法をご紹介いたします。
美味しくとろろを冷凍する方法とポイント
すりおろしてから冷凍
とろろとして楽しむためには、まずはすりおろしてから冷凍しましょう。手順は以下の通りです。
1. 長芋を洗って皮をむき、すりおろします。
2. 使う分だけをジップロックに直接入れ、平らに伸ばして空気を抜き、封をします。
3. 平らになったとろろに割りばしで線を入れ、冷凍します。
4. 凍ったらジップロックに入れ、使いたい分がすぐに取り出せます。
5. また、製氷機に入れて凍らせておくのもおすすめです。
割りばしで線を入れることで、使うときに便利にパキッと割ることができます。
カットしてから冷凍
煮物や炒め物に使うなら、カットしてから冷凍するのが良いです。手順は以下です。
1. お好みの大きさにカットし、キッチンペーパーで水気をしっかり切ります。
2. カットしたものをラップにずつ包み、ジップロックに入れ、平らにしてから空気を抜き、封をします。
3. 凍りやすくするため、アルミのバットなどに置いて冷凍します。
料理に使うときに包丁やまな板を汚さずに済むため、非常に楽ちんで時短になります。
丸ごと冷凍
手間をかけずに丸ごと冷凍したい場合は、以下の手順を守りましょう。
1. 皮がついたままの長芋を洗って、ラップでくるんでジップロックに入れ、空気を抜いて封をします。
2. 土が気になる場合は、洗った後にキッチンペーパーで水気を切り、ラップで包むようにします。
3. 皮だけをピーラーでむいてから冷凍するのも選択肢です。
これにより、手軽に丸ごと冷凍できます。どの方法も冷凍と解凍の際は注意が必要ですが、美味しく利用できるでしょう。
冷凍とろろを上手に解凍する方法は?
すりおろしてから冷凍
すりおろして冷凍したとろろは、以下の手順で解凍・利用できます。
1. 割りばしで線を入れていたとろろは、使う分だけパキッと折ります。
2. 解凍してから再冷凍を避けるため、冷凍から取り出したとろろは自然解凍します。
3. 凍ったとろろは高温の部屋に放置せず、冷蔵庫に移してゆっくりと解凍します。
4. 電子レンジではなく自然解凍することで、おろしたての粘りのあるとろろを楽しむことができます。
カットしてから冷凍
カットして冷凍したとろろは、以下の手順で解凍・利用できます。
1. カットしたものは、煮物や炒め物に直接加えて使用します。火が通ることで迅速に解凍できるのでおすすめです。
2. 生で食べる場合は、冷蔵庫に移してゆっくりと解凍してから食べるようにします。
3. ただし、一度冷凍した長芋は生で食べると食感が劣るため、できれば加熱調理に利用すると美味しさが引き立ちます。
丸ごと冷凍
丸ごと冷凍したとろろは、以下の手順で解凍・利用できます。
1. 丸ごと冷凍したとろろは、そのまますりおろしてとろろにします。手がかゆみにくくなり、粘りがアップします。
2. 冷たいとろろのすりおろしをしやすくするため、巻き寿司のように巻いてからふきんを使って握ります。これにより滑りにくくなり、冷たさを感じにくくなります。
3. 凍ったまますりおろしたとろろは最初は粉状ですが、少し溶けてからかき混ぜると粘りが戻ります。
4. 皮をむかずに冷凍しておいた場合は、使う分だけ皮をむいてからすりおろします。
5. 丸ごと冷凍したものをそのままカットして他の料理にも利用可能です。半解凍くらいでもカットできるため、手軽に使えます。
どの方法でも適切に冷凍し、冷蔵庫で解凍するかそのまま利用することで、美味しく長芋を楽しむことができます。
冷凍とろろをつかったおすすめレシピ
たこ焼き風とろろ焼き
たこ焼き風とろろ焼きは、たこは使わずにトロっとした食感が楽しいレシピです。ボリュームを出したいときは、キャベツや豚肉を炒めて入れてお好み焼き風にアレンジも可能です。小腹が空いた時や夜食にぴったりのメニューです。
長芋とベーコンのおやき
ベーコンと長芋で作るササっとできるおつまみ。一口サイズで食べやすく、子供も喜ぶ味わいです。おやつにもぴったりです。
揚げ出しとろろ豆腐
揚げ出し豆腐にとろろをかけるだけで、トロっとした食感が楽しめるメニュー。食欲がない時や手軽に準備できるので、おすすめです。
きのこと鶏肉団子のとろろ鍋
とろろを鍋に入れても美味しいんです。とろろをササっと入れるだけで簡単ながらも美味しい鍋に仕上がります。寒い時期には欠かせない一品です。
長芋ペペロン
カットして冷凍しておいた長芋を、ベーコンと炒めてペペロンチーノに。胡椒をきかせて大人の味に仕上げ、子供にも人気の一品です。
長芋とエリンギのぽん酢マリネ
長芋とエリンギを使ったさっと作れるマリネ。作り置きにも適しており、お弁当やおつまみにぴったりです。他のキノコでも美味しく楽しめます。
長いもの豚しそ巻き
長芋と大葉を豚肉で巻いて焼くだけの簡単な一品。冷凍のまま使っても火がすぐ通るので、手軽に作れるおすすめメニューです。お弁当にもぴったり。
鮭と長芋の炊き込みご飯
長芋を炊き込みご飯に加えると、ほっこりとした味わいになります。鮭の水煮缶を使えば手軽に準備でき、美味しい炊き込みご飯の完成です。
長芋のチーズ入り和風オムレツ
長芋の短冊をたっぷり入れた和風オムレツ。ゆかり味とチーズのコクが絶妙で、一口食べると箸が進む美味しい一品。急な来客やおもてなしにも最適です。
とろろの冷凍はまずい?まとめ
とろろを冷凍するとまずいのでは?という疑問に対して、むしろ冷凍することで手がかゆくならず、弾力のあるおいしいとろろになるためおススメです。
すりおろして冷凍するのが面倒だと感じる方には、丸ごとそのまま冷凍する方法や、カットしてから冷凍する方法もあります。冷凍方法は様々で、冷凍すれば約1ヶ月間の賞味期限が確保されます。
使い切れない長芋がある場合は、ぜひ冷凍してみてください。長芋やとろろの冷凍に関して迷っている方は、ぜひこれらの方法を参考にしてみてくださいね。