身の回りに、何度も同じ話をリピートする人がいませんか？
私の場合、同じ話になると、上司が何度も同じエピソードを繰り返すことがあり、自慢話や武勇伝になると、正直言って飽きてきます。
同じ話を繰り返されると、相槌を打つのも一苦労で、新しい情報も得られないため、時間の浪費に感じられ、かなりストレスがたまりますよね。
同じ話が繰り返されると、「なぜ彼（彼女）はいつも同じ話ばかりするのだろう」と考えてしまうことはありませんか？
この記事では、同じ話を繰り返す人の背後にある原因とその対策に焦点を当ててみたいと思います。
なぜ同じ話を何度も繰り返すのか？原因と対処法
【原因】初期の認知症や加齢
初期の認知症に伴う最も一般的な症状は「物忘れ」です。
老化によるものでも物忘れは発生しますが、認知症の場合、経験は覚えているものの詳細を忘れてしまうという特徴があります。
同じ話を何度も繰り返す人は、経験は覚えているものの、誰に何を話したかを忘れている可能性があります。
そのため、同じ相手に何度も同じ話をするか、同じ内容を確認することがあります。
【対策】受け流すように聞いてあげる
もし同じ話を繰り返す人が初期の認知症や加齢によるものであれば、相手はその話を初めてしているつもりです。
冷たく扱うと孤独感や疎外感を感じ、強いストレスになる可能性があります。
ただし、真剣に話を聞き続けるとあなたもストレスを感じ、疲れてしまいます。
したがって、真剣には聞かず、受け流すように軽く聞くと相手の話したい気持ちも解消されます。ただし、これが継続する場合は次の対策を実践すると良いでしょう。
【対策】何度も同じ話を聞いていることをやんわり伝える
前述のように、初期の認知症や加齢が原因で同じ話を何度もする場合、相手は初めて話しているつもりです。
優しく「その話は何度か聞いたよ」とか「前にもおっしゃっていましたよね」と伝えることで、相手は自分が同じ話を繰り返していることに気づくでしょう。
これを繰り返すことで、次第に相手の自覚が強まり、医療機関を受診するか、「この話前もした？」と確認するようになり、問題が解決するかもしれません。
【原因】承認欲求が強い
同じ自慢話や武勇伝を繰り返す人は、他人から認められたいという気持ちが強い場合があります。
同じ話を何度も聞かされるのは迷惑ですが、相手の立場を考えると「他人に認められないと価値がない」と感じている可能性があります。
【対策】褒めてあげる
承認欲求が強い人は自信がなく、無価値な存在だと感じているため、自慢話や武勇伝を繰り返し話すことがあります。
対策としては、「すごいですね」や「さすがですね」といった相槌を打ってあげることが重要です。相手に褒めることで承認欲求が満たされ、自慢話が減るかもしれません。
ただし、これが効果がない場合、次の項目で紹介する方法を試してみてください。
【対策】話が重複していることをやんわり伝える
承認欲求が強い人は、相手が話を理解してくれているか不安になり、何度も同じ話を繰り返すことがあります。
しかし、褒めても話が減らない場合、やんわりと「その話は何度か聞いたよ」と伝えてみましょう。何度も繰り返すことで、相手が自覚し、問題が解決するかもしれません。
【原因】理解者を求めている場合
愚痴や不満を繰り返す人は、自分の苦労や感情を理解してほしいと思っている可能性があります。
【対策】共感し、理解してあげる
この場合、否定せずに同調することが重要です。相手の不安や苦労を理解し、共感してあげることで、相手から信頼される可能性が高まります。
ただし、明らかに誤った思考がある場合は慎重になりましょう。将来的なトラブルを避けるために、同調する際には慎重に言葉を選ぶことが大切です。
【原因】単純に話好きな場合
好きなスポーツや趣味に関する話を繰り返す場合、ただ単に話すことが好きな可能性があります。
【対策】話を聞いてあげる・2人の距離感を見直す
この場合は相手が話したいから話しているだけで、あまり深く聞かなくても構いません。ただし、あまりにも無関係な話題を延々とされる場合は、相手の思いやりが足りない可能性があります。友達や恋人の場合は、関係性を見直すことが必要かもしれません。
【原因】心配性である
何かお願い事をする際、相手の不安があると何度も同じことを伝えてくることがあります。ただし、これが常態化している場合は相手が心配性である可能性が高いです。
その他ポジティブに変換できる対策・対処法
同じ話を何度も聞くことで、話の構造やオチが予測でき、退屈してしまうことがあります。しかし、その中にも楽しみ方があります。
例えば、話し手の立場や性別によって話し方が変わることに注目してみると、面白い発見があるかもしれません。テンションの高い日や女性社員の前では話が盛られたり、武勇伝風になったりすることがあるかもしれません。こうした微妙な違いを『分析しながら』聞くことで、新しい面白さを見つけることができます。
さらに、前回の受け答えの不手際を挽回するチャンスと捉えることも大切です。同じ話を何度も聞くことは、相手の好みや求めている返答を把握するチャンスでもあります。前回の反応が上手くいかなかったとしても、新たなチャンスがやってきます。同じ話を繰り返し聞くことで、相手の会話の好みやニーズをより理解し、上手に受け答えできるようになるかもしれません。
もしも他の人よりも同じ話を聞く機会が多いと感じるなら、それはあなたにとって「チャンスが与えられている」と考えてみることも重要です。他の人が気づかない細かな違いや相手の好みを探ることで、より充実した会話ができるようになるでしょう。
まとめ
上司や先輩に対して指摘するのは確かに難しい課題ですが、こうした対策を実践することで、意外と気軽になることがあります。
医療機関の勧めることは難しい局面もありますが、相手が明らかに何度も同じ話を繰り返している場合、それとなく指摘してあげることも一つの優しさかもしれません。適切な言葉で気づかせることで、相手が自覚し、対策を取るきっかけになる可能性があります。
同じ話を繰り返し聞くことは確かに苦痛ですが、思考を切り替えて上手に付き合っていくことができれば、会話もスムーズに進み、ストレスを軽減できるでしょう。相手の立場や気持ちを考え、柔軟な対応を心がけることが重要です。
