身の回りに、人を操るような存在に出会ったことはありませんか。今日は、そのような人の特徴とその対処法に焦点を当ててみましょう。また、職場で他者を操るタイプの人物との上手な接し方についてもご紹介していきますので、ぜひこれを参考にしてみてください。
人を振り回す人の特徴
言行が一致しない
人を振り回す人の特徴の1つは、口で言うことと行動に矛盾が生じることです。
例えば、理想の家族を築くために「家族を思いやる」「家族の誕生日は大切に祝う」「健康的な家族を目指す」と口にする夫が、実際には家族の誕生日より友人との予定を優先し、妻の誕生日には学生時代の友人と飲みに行くようなケースが考えられます。
何よりも問題なのは、このタイプが自分の言行不一致に気づいておらず、気づこうともしないことです。
その結果、妻は「何を言っても無駄だ」と感じ、無力感にさいなまれ、うつになっても、その責任が自分にあることに気づかないのです。
自己中心的で独善的
人を振り回す人は、自分が絶対に正しいと信じ、それを他人に押し付ける傾向があります。
このタイプは「自分は絶対正しい」という信念から、独りよがりの正論を振りかざします。
たとえば、「休日にゴロゴロしているのはもったいない」「終電まで飲んでいる奴が、翌日いい仕事ができるはずがない」といった正論を振りかざして説教することがあります。
ストレス解消の効果や、たまには堕落しても良いといったことを無視し、結果として周りから嫌われることがあります。
自己中心的でわがまま
人を振り回す人は、自分勝手でわがままな特徴があります。
たとえば、自分の都合で何度も約束の時間を変更することがあります。
このタイプの人に「約束の時間は変えないでほしい」と注意しても、「そんな細かいことを気にするな。それでは出世できないぞ」と攻撃的な態度をとることがあります。
このタイプは相手の気持ちを考慮することができず、「時間を変更しても相手は大丈夫だろう」と思っています。
結果として、他人を振り回し、「自分は悪くない」という考えに取り込まれ、周囲の人々が離れていくことがあります。
人を振り回す人の対処法
嫌なことはっきり断る
人を振り回す人から、嫌なことを頼まれた場合は、はっきりと断りましょう。
例えば、「ごめんなさい。それは、ちょっとできないんです」とか、「その日はどうしても予定が入ってて…。本当に無理なんです」といった言葉で明確に断ります。
毎回、断ることが難しい場合は、3回に2回は積極的に断りを入れることも検討してみてください。「この前も付き合ったからいいか」という軽い気持ちを持つことも重要です。
条件をつけて断る
無条件で相手のお願いを引き受けないことも一つの対処法です。
例えば、「すみません。この仕事終わってからでもいいですか?」や、「この企画書、今日中に出せって言われてるんです。まだかかりそうなので、他の人にお願いしてもいいですか?」など、はっきりと理由を述べつつ、条件をつけて断りましょう。
いきなり「ダメです!できません!」と断るのではなく、「自分の事を終わらせた後で余裕があれば手伝います。」といった言い回しで、できるだけ自分が主導権を握るように心掛けましょう。
職場で人に振り回されない方法
期待を抑え、距離を置くことが大切
職場での適応障害が増え、上司が振り回されるケースが増加しています。主に2つのパターンがあります。
一つは、過度に挑戦的で反抗的な態度をとる部下です。このタイプはプライドが高く、叱られると自分を被害者だと思い込み、パワハラと主張することもあります。こうした部下には、上司として権力を行使しても逆効果です。その代わりに、本人の意見や考えに耳を傾け、理解者としてのスタンスを貫くことが重要です。仕事は一任し、口を出すことを避け、行動で理解を示します。
もう一つは依存タイプの部下です。「信頼しています」「尊敬しています」という慕ってくる態度は好ましいですが、これが恋愛感情に発展することや、自分の理想を投影することがあります。こうした場合は、幻滅すると激しい攻撃や批判に転じる可能性があるため、ある程度の距離を保つ接し方が適しています。
どちらの場合も、「親身になって接すれば理解されるはず」と期待しすぎることは避けるべきです。適切な距離感を持ち、最適な接し方に注力することが重要です。