スーパーでお得なお肉を手に入れ、冷凍保存しておくと、いつでも便利ですね。
しかし、食事の準備に取り掛かろうとすると、肉の解凍を忘れてしまった経験、皆さんもあるのではないでしょうか。
しかも今から解凍する時間もありませんし、どうしようかと悩んでしまいますよね。
驚くことに、冷凍肉はそのままフライパンで調理できるんです!
ただし、冷凍肉をフライパンでそのまま調理するには、冷凍する際に少し工夫が必要です。
冷凍肉をそのままフライパンで手軽に調理する方法を知っておくと、解凍に慌てずにすみ、大幅な調理時間の短縮が期待できます。その際、他にも余裕で別のおかずを作れちゃいますよ!
それでは、冷凍肉をそのままフライパンで調理するテクニックと、実際に焼いて食べてみた感想を、写真を交えて詳しくご紹介します。
目次
冷凍肉をそのままフライパンで調理する方法
主婦になって以来、ほぼ毎日自炊に取り組んでいますが、未だに冷凍肉の解凍を忘れ、夕食の用意に追われることがあります。
他の食材がなく、解凍する時間も限られているため、冷凍肉をそのままフライパンで調理することがよくあります。
「解凍しなくても大丈夫なのか?」と心配になりますが、実は冷凍肉はそのままフライパンで調理可能なんです!
具体的な調理方法は以下の通りです。ポイントは、必ず蓋を使用することです。また、火力が強すぎると焦げやすいので注意が必要です。
蓋をしないと表面だけが焦げ、中まで十分に火が通らずに臭みが出てしまいます。蓋を使用することでお肉の水分が逃げず、パサつきを防ぎながら旨味をキープできます。
この方法により、解凍した冷凍肉を調理するよりも美味しく仕上げることができます。
ただし、この方法は冷凍時にお肉があまり厚くない場合に有効です。鶏むね肉や鶏もも肉、塊になっている豚肉などがこれに該当します。
これらの厚いお肉をそのままフライパンで調理すると、上述の手法を用いても中まで十分に火が通らず、表面だけが焦げる可能性があります。
そのため、冷凍肉をそのままフライパンで調理する際には、冷凍する段階で注意深く工夫することが重要です。
例えば、豚肉は平らにしてラップで包むか、鶏肉は削ぎ切りにするなど、冷凍肉の形状や厚みに工夫を凝らすことで、手軽に使えて便利さが増します。
また、ひき肉は薄く伸ばして冷凍しておけば、必要な分だけ簡単に使えます。ただし、豚肉や鶏肉は特に中までしっかりと火を通して食中毒のリスクを回避するようにしましょう。
冷凍した鶏肉をそのまま使う方法と注意点
冷凍した肉をフライパンで調理する方法について詳しく説明します。
まず、冷凍鶏肉をそのままフライパンで使う場合、時間に注意が必要です。特に鶏むね肉や鶏もも肉は大きくて厚いため、中までしっかり火を通すのに時間がかかります。
したがって、大きなまま調理する場合は、小さく切っている場合よりも長い時間をかけてゆっくりと蒸し焼きにしましょう。最初に弱火で片面を10分ずつ蓋をして加熱し、表面がしっかりと焼けたら中の具合を確認します。
通常、表面だけが火を通っていることが多いため、中がまだ生の場合はさらに時間をかけて蒸し焼きにします。ただし、焦げないように注意してください。
しかし、大きく厚い鶏肉をそのままフライパンで調理することはお勧めできません。なぜなら、これらの肉は中まで均等に火が通りにくく、外側が焦げてしまう可能性が高いからです。
したがって、鶏肉を冷凍保存する際には、一口サイズに切ってお好みの下味をつけておくことをお勧めします。これにより、調理時には簡単に焼き上げることができ、均等に火を通しやすくなります。
最後に、食べる前に必ず鶏肉が十分に火を通しているかを確認しましょう。安全が最優先です。
冷凍したひき肉をそのまま使う方法と注意点
冷凍肉をフライパンで調理する方法について、ひき肉の場合を詳しく説明します。
ひき肉は塊の肉とは異なり、冷凍のままフライパンで調理するのが比較的簡単ですね。ひき肉を冷凍のまま調理する際には、通常の調理と同じように、色が変わるまでしっかりと火を通しましょう。
また、ひき肉を冷凍のまま調理するためには、冷凍保存する段階で肉を薄く広げて保存することが大切です。肉を薄く伸ばして冷凍保存しておくと、必要な分だけ簡単に取り出すことができ、さらに火の通りも迅速になります。
しかし、ブロック状に固まっているひき肉をそのままフライパンで調理するのは難しいです。ブロック状のひき肉をフライパンで調理すると、表面から徐々にほぐしていく必要があります。その結果、中のひき肉がほぐれる頃には、表面のひき肉はすでに火が通り過ぎてしまい、不均一な状態になります。
この問題を避けるために、ひき肉を冷凍保存する際には、パキパキと割れるくらいの薄さで保存しておくことが大切です。もしブロック状で冷凍保存していた場合は、解凍してから調理することをおすすめします。これにより、均等に調理が可能になり、美味しいひき肉料理を楽しむことができます。
実際に冷凍肉をそのまま調理してみた!
私はかなりのズボラ主婦で、お肉をラップで包むことなく、そのまま塊で冷凍保存しています。解凍を忘れてしまった時、どうしようかと悩んでいましたが、実際にそのまま調理してみることにしました。
また、お肉をしっかり平らにして冷凍すると、美味しさが向上するという話も聞いたので、塊の冷凍肉と平らにした冷凍肉を比較してみました。
もし今までお肉をラップに包まずに塊で冷凍保存していた場合は、今後は平らにしてラップで包んで保存してみることをおすすめします。味の差が明らかに感じられるからです。
それでは、調理から味まで、実際にどのような違いがあるのか詳しくご紹介します。
・塊の冷凍肉
まず、塊の冷凍肉(豚小間切れ)を取り上げます。これをそのまま、油を敷いたフライパンに投入しました。
弱火から中火の間で蓋をして2分加熱しました。2分後、片面の状態はこんな感じです。表面は少し焦げていますが、中はまだ凍っており、ほぐすことができません。
お肉を裏返し、再び蓋をして2分加熱しました。再び表面が焦げていますが、今度は中まで溶けてきて、ほぐすことができました。
しかし、一部分はまだ凍っていたため、焼き加減にムラができてしまいました。
ほぐしてから蓋を取り、炒めました。炒め物にしましたが、お肉の旨味は残っていましたが、一部分が硬く、一部分がしっとりとした食感になっていました。
蓋をして調理したため、旨味は逃げていないようでしたが、やはり塊の表面が硬くなりやすいようです。
・平らな冷凍肉
次に、平らな状態で冷凍保存されたお肉を試しました(豚小間切れ)。お肉をしっかりと平らにし、ラップで包んで保存袋を二重にしました。
これを塊の冷凍肉と同じ方法で加熱してみました。塊の冷凍肉と比較すると、ほぐす段階で焼きムラが少ないことが分かりました。
全体的に火が均等に通っており、焦げも少ないです。
この後、同じように炒め物にしてみました。塊のまま調理した時よりも、明らかに旨味が逃げず、全体がしっとりと仕上がりました。
冷凍前のお肉で作った時よりもパサつきが気になりません。
これからは、買ってきたお肉は必ずラップで包み、平らにして冷凍保存することにしようと思います。
お肉を冷凍保存する際には、冷凍方法に注意を払ってみてください。そうすれば、解凍を忘れてしまった時でも美味しい料理を楽しむことができます!
冷凍肉はそのまま煮ると味が損なう理由
冷凍肉は、お鍋や煮物などの煮込む調理にも便利に使えるアイテムですね。
ただし、冷凍肉をそのまま煮ることはできますが、味を損なう可能性が高いため、おすすめできません。
肉を解凍する際に発生する旨味や水分などの「ドリップ」は、温度変化が急激なほど多くなります。そのため、冷凍肉をフライパンで調理する際に蓋を使用することで、その旨味や水分を逃がさないようにするのが良い方法です。
しかし、煮る際にはお湯の中で急速に解凍が進み、肉の旨味や水分が失われ、味が劣化しやすくなります。したがって、冷凍肉を煮る前に解凍したり、蒸し焼きにしてから炒めたりする調理方法を採用することをおすすめします。
冷凍肉を煮物やカレーなどの調理に使用すると、上手に旨味を逃さずにおいしい料理が完成します。冷凍肉を使った料理を楽しむ際には、この方法を試してみてください!
冷凍肉はそのまま圧力鍋でも使えるが注意が必要
圧力鍋は、調理時間を大幅に短縮してくれる非常に便利な調理器具ですね。
お肉や魚を柔らかく仕上げ、野菜にも美味しい味を染み込ませることができるので、文句のつけどころがありません。
しかし、圧力鍋に冷凍肉をそのまま入れても大丈夫でしょうか?
基本的には、冷凍肉をそのまま圧力鍋で調理することはできます。
ただし、冷凍状態の肉は通常よりも少し調理に時間がかかることに留意してください。例えば、通常であれば10分で調理できるものでも、冷凍肉を使う場合は15分程度かかることが考えられます。
また、圧力鍋の機種によっては冷凍肉の調理に適さない場合もあるかもしれません。不安な場合は、説明書を確認するか、圧力鍋のメーカーに問い合わせてアドバイスを受けることをおすすめします。
しかし、冷凍肉をそのまま圧力鍋で調理すると、急速に解凍されるため、旨味や水分が抜けてしまい、味が劣化する可能性があります。さらに、圧力鍋では加圧中に蓋を開けることができないため、加熱の調節が難しく、肉がパサパサになりやすいです。
そのため、圧力鍋で冷凍肉を美味しく調理するためには、事前に解凍することをおすすめします。圧力鍋と冷凍肉、両方を上手に活用して、おいしい料理を楽しんでください!
冷凍肉を早く解凍する方法ランキング!
冷凍肉をフライパン以外で調理する場合、解凍してから使用することがおすすめです。
しかし、解凍方法は家庭によって異なります。我が家では、冷凍肉を保存袋に入れ、ボウルに水を入れて浸けて解凍する方法を採用しています。これには少なくとも数十分から1時間かかりますが、冷凍肉を迅速に解凍する方法もいくつか存在します。
解凍方法のランキングを紹介します。
1位: 電子レンジ(解凍モードまたは200Wで1〜4分、数分)
2位: 氷水(1〜3時間)
3位: 室温(3時間〜数時間)
4位: 冷蔵(半日)
ランキングで1位に輝いたのは電子レンジです。電子レンジを使用すると、数分で解凍できますが、注意が必要です。解凍中にドリップが発生しやすいため、必ず耐熱容器にキッチンペーパーを敷いて使用しましょう。
冷凍肉を解凍すると、豚や牛の肉なら赤い、鶏肉なら白い汁が出ることがあります。これは肉の水分、たんぱく質、旨味である「ドリップ」です。低温で解凍するとドリップの量が少なくなります。
室温解凍はドリップが多く出やすいため、食中毒のリスクもあるためあまりおすすめできません。そのため、美味しさと速さを両立させる方法として、2位の氷水と4位の冷蔵が適しています。
氷水で解凍する際に、冷凍肉が浮かないようにペットボトルを使って重しをすると効果的です。状況に応じて、最適な解凍方法を選んで試してみてください。
まとめ
私は効率的に買い物を済ませるため、よくお肉を冷凍します。
忙しい日々でお肉の解凍を忘れても、冷凍のままでお肉を調理できることは便利ですね。
フライパンでお肉を素早く、美味しく調理するために、冷凍保存から調理までのプロセスに工夫を凝らしてみましょう!