スポーツドリンクの代表格であるアクエリアスは、スーパーやコンビニで手軽に入手できます。
アクエリアスには疲労回復効果があり、特に運動時の水分補給に適しています。夏場の暑さでたくさん汗をかくと、疲れが溜まりやすくなるので、これを解消するために最適な飲み物です。
その健康的なイメージから、多くの人が水の代わりにアクエリアスを選ぶことがありますね。
しかし、注意が必要なのはアクエリアスを飲みすぎることです。過度な摂取は逆に体に悪影響を及ぼす可能性があります。適切な量を守り、1日に500mlペットボトル1本程度にとどめることが理想的です。
今回は、アクエリアスについての情報をまとめてみました。
目次
アクエリアスの飲みすぎは身体に悪い？
アクエリアスを毎日大量に摂取すると、肥満や血糖値の悪化など、体に不良な影響をもたらす可能性があります。これは主に、アクエリアスが含む糖質が太りやすい原因となるからです。
アクエリアスは水分と一緒にクエン酸、アミノ酸、ミネラルを効率的に補給できる飲み物です。しかしその一方で、糖質も含まれており、エネルギー源となるだけでなく、水分の吸収を促進する働きもあります。しかし、摂取が過剰な場合、消費されなかった糖分は余剰となり、これが体に脂肪として蓄積され、肥満の原因となります。
特に冷たい飲み物は甘味を感じにくく、気づかぬうちに糖質を多く摂取してしまう傾向があります。アクエリアス1本（500ml）のカロリーは95kcalであり、これはスティックシュガー（3g）約10本分に相当します。水の代わりに頻繁に摂取すると、すぐにカロリーオーバーになりかねないため、注意が必要です。
また、アクエリアスに含まれる甘味成分の糖質は、体内で吸収されやすく、急激な血糖値上昇を引き起こす可能性があります。血糖値が上昇すると、喉の渇きを感じ、再び飲み物を摂取することが続くと、悪循環が生まれ、血糖値の急激な上昇が起こります。この状態が習慣化すると、急性の糖尿病である「ペットボトル症候群」になる可能性があるため、注意が必要です。
さらに、アクエリアスは酸性度が高いため、歯の表面を溶かす可能性があり、虫歯の原因になります。また、アクエリアスはナトリウムの補給を目的として塩分も含んでいます。飲み過ぎると高血圧やむくみの原因になる可能性があるため、摂取量にも気を付けるべきです。
アクエリアスは毎日飲んでも大丈夫？一日何本まで飲んでいい？
アクエリアスの摂取量について、適切な量を把握することが重要ですね。
通常の日常生活で運動をしていない場合、1日にペットボトル1本分（500ml）が適切な量です。これは、通常の食事から摂取される糖質や塩分の量を考慮した目安となります。メーカー自体は摂取量に制限をかけていませんが、水やお茶と併用することが推奨されています。
一方、運動をしたり、多くの汗をかいた場合は、1日に2本まで（1000ml）が許容範囲です。特に長時間のスポーツ活動の際には、100mlあたり4～8gの糖分を含むスポーツドリンクが勧められています。アクエリアスは100mlあたり4.7gの糖分を含んでおり、運動時に適した飲み物と言えるでしょう。
最近では、日常生活で利用する人向けに糖分やカロリーが抑えられた新しいアクエリアスも登場しています。これにより、水分補給の利便性を保ちつつ、適切な栄養バランスを維持することが可能です。飲み物選びにおいては、自身の活動量や健康状態に合わせて調整することが大切です。
アクエリアスの効果的な飲み方
アクエリアスを効果的に水分補給する方法をご紹介します。
まず一つ目は、「冷やして飲む」ことです。水分の吸収スピードを高めるためには、アクエリアスを冷やして摂取しましょう。冷たい飲み物は胃腸を活発に働かせ、体内に水分を素早く吸収させる効果があります。特にスポーツ時や熱中症対策では、5〜15℃程度が適温とされています。
次に、「運動前に飲む」ことが重要です。汗を大量にかいたりスポーツの後だけでなく、事前にアクエリアスを飲むことで効果的な水分補給が期待できます。アクエリアスにはアミノ酸が含まれており、運動の1時間前に摂取すると疲労物質を抑え、持久力が向上します。ただし、がぶ飲みは避けましょう。急激な血糖値上昇の反動を防ぐため、1回の給水は200ml程度に留めることが大切です。
一方で、「運動中は避ける」ことも大切です。激しい運動中にアクエリアスを飲むと、インスリンショックを引き起こす可能性があるため要注意です。インスリンショックは冷や汗や動悸、けいれん、手足の震えなどの症状を引き起こします。運動中にアクエリアスを摂取する場合は、水で2倍以上に薄めるか、味が薄く感じられる程度の濃さに調整しましょう。
アクエリアスの飲みすぎは体に悪い？毎日飲んでも大丈夫？一日何本までかと効果的な飲み方も紹介まとめ
スポーツの後や暑い夏場は、水分補給が欲しくなるのは理解できますね。
ただし、アクエリアスだけを摂取するのは避けた方が良いです。代わりに、糖分やカロリーがない水やお茶と併用することをおすすめします。このようにすることで、余分な糖分や塩分を摂取せずに済みます。
状況によっては、アクエリアスを上手に取り入れつつ、他の飲み物も取ることで、バランスの取れた水分補給が可能です。身体のニーズに合わせて、アクエリアスを賢く活用してくださいね。
