離乳食が進むと、お子様には様々な食材が取り入れられるようになり、チーズもその一つです。これによってレシピの幅も広がり、食事のバリエーションが増えるでしょう。
ただし、チーズには注意が必要なポイントがいくつかあります。例えば、モッツァレラチーズはいつから食べられるのか、加熱が必要なのか、アレルギーのリスクがあるのかなどが挙げられます。
今回は特にモッツァレラチーズに焦点を当て、お子様が安全に摂取できる時期や、生でそのまま食べる際の留意点について詳しくご紹介いたします。
モッツァレラチーズは何歳から食べても大丈夫?
モッツァレラチーズは、その味わいがあっさりとしており、赤ちゃんにとっても食べやすいチーズの一種です。通常、離乳食後期、おおよそ9~11か月頃から導入することができます。
このチーズはタンパク質やカルシウムが豊富であり、同時に塩分が控えめな特徴を持っています。そのため、離乳食の時期においても赤ちゃんにとって比較的優しい食材と言えます。
ただし、モッツァレラチーズは弾力があり、しっかりとした食感を味わう必要があります。そのため、最初は少量から始めて、徐々に慣れさせていくことが大切です。
離乳食後期の食材として適している固さは、おおよそバナナと同程度です。したがって、赤ちゃんが少なくともこのくらいの固さの食材を摂取できるようになった時点で、モッツァレラチーズを導入することが良いでしょう。
最初の導入時にはアレルギーの心配もありますので、加熱処理を施したものから始め、様子を見ながら進めるようにしましょう。
モッツァレラチーズは生?加熱が必要なの?
赤ちゃんや子供にモッツァレラチーズを与える際には、絶対に加熱してから提供する必要があります。離乳食の初めての食材は基本的に、どの食材であれ加熱処理が必要です。
チーズにはアレルギーだけでなく、「リステリア菌」という菌が潜んでいる可能性があります。この菌は特に子供の腸内環境がまだ整っていない時期に感染しやすいため、加熱することでリステリア菌を死滅させ、赤ちゃんのデリケートな体にも安心して提供できます。同様に、加熱処理によってアレルギーの発生リスクも低減します。
初めは加熱してから与え、徐々に慣れてきたら少量ずつ生の状態で提供してみてください。ただし、注意が必要なのは、加熱用のチーズも存在することです。これらのチーズは生で摂取すると危険な場合があるため、子供に与える際には必ず加熱してから提供しましょう。
モッツァレラチーズを加熱するとトロトロになりますので、チーズ単体での摂取が難しいかもしれません。代わりに、グラタンやピザトーストなどにアレンジして楽しんでいただくと良いでしょう。
モッツァレラチーズを子供に食べさせるときの注意点
赤ちゃんや子供にモッツァレラチーズを提供する際には、まずアレルギーに留意することが大切です。
チーズは乳製品であり、そのため乳アレルギーを持つ子供にとっては特にアレルギー反応が起こりやすい食材となります。重要なのは、他のチーズでアレルギーが出なかったからといって、モッツァレラチーズも必ずしも安全とは限らないという点です。
モッツァレラチーズを導入する際には、少量ずつ提供してアレルギー反応がないかを確認した後に、量を増やしていくように心がけましょう。
もしアレルギー反応が発生した場合、速やかに医療機関を受診できるようにしておくことが重要です。モッツァレラチーズを初めて与える際には、平日の午前中に提供することで、病院への対応がしやすくなります。これによって、安全に食材を導入する際の注意ができるだけ高まります。
まとめ
モッツァレラチーズには豊富なカルシウムやタンパク質が含まれているため、赤ちゃんや子供が食べられるようになったら、チーズから多くの栄養を摂取できるようになります。