子供がノロウイルスやロタウイルスに感染してしまうと、子供だけでなく親も大変な思いをしますよね。特に、子供がソファーやカーペットなどの布製品の上で嘔吐してしまった場合は、洗うことが難しい状況です。
そこで、今回は布製品に嘔吐物がついた場合の対処方法と、嫌な臭いを取る方法についてご紹介します。
嘔吐した時の臭いの消し方でソファー等の布製品は？
嘔吐によってソファーが汚れた場合、速やかに対処することが重要です。布製品は水分を吸収しやすいため、深く染み込む前に処理する必要があります。
まず、表面をきれいに掃除した後、粉末の酸素系漂白剤を用意します。40度以上の熱めのお湯1リットルに酸素系漂白剤を30グラム溶かします。溶かす量は大まかで問題ありませんが、少し濃い目にすると良いでしょう。
溶液を使用して汚れた部分をふき取ります。ふき取りが終わったら、溶液を汚れた箇所に浸透させて数時間放置します。ただし、漂白剤選びには注意が必要です。塩素系の漂白剤は避けましょう。塩素系漂白剤は脱色作用があるため、生地の色落ちの原因となります。
特にソファーや高級カーペットなどの場合は、変色の心配がないか、目立たない部分で試してみることをおすすめします。
数時間放置した後、湿ったタオルで漂白剤を丁寧にふき取り、乾かします。乾燥させる際には、自然乾燥よりもドライヤーなどで熱を加えると、臭いを除去する効果が期待できます。
ソファーに嘔吐した時、臭いと一緒に消毒もできる？
ノロウィルスは、嘔吐物や嘔吐物が乾燥した粉末からも感染する可能性があるとされています。そのため、ソファーや布団で嘔吐が起きた際には、臭いだけでなく消毒方法も悩ましい問題です。
先に紹介した酸素系漂白剤は臭いの除去に効果的ですが、消毒効果は期待できません。
ノロウィルスの消毒には、塩素系漂白剤が効果的です。ただし、臭いの除去と消毒には異なる漂白剤を使用する必要があります。ただし、布製品に塩素系漂白剤を使うことは避けましょう。塩素系漂白剤は強力な脱色作用があり、生地の柄や色が褪色してしまう可能性があります。
もしも、白いカーペットに嘔吐があった場合は、塩素系漂白剤の使用も考えられますが、塩素系漂白剤は非常に強い臭いがあります。具合の悪い子供にとっては、その臭いが辛く感じるかもしれません。したがって、臭いの除去には酸素系漂白剤を使用し、消毒は日光に当てて乾燥させる方法が良いでしょう。
ただし、ノロウィルスは乾燥しても約3週間は感染力を持つと言われています。ソファーや布団で嘔吐があった場合、臭いが消えても微量のウイルスがまだ存在している可能性があります。吐いてから約3週間は来客を避け、感染していない家族はマスクを着用して吸い込むことを防ぐようにしましょう。
布製品に嘔吐した時にやってはいけないこと
嘔吐による布製品の汚れについて、我々はしばしば「臭いを取り除く」方法に頭を悩ませることがあります。しかし、手元にある香水や消臭スプレーで臭いをごまかすことは避けるべきです。嘔吐物の臭いは、単に新しい香りを重ねるだけでは消えません。重要なのは、根本的な原因物をしっかりと取り除くことです。
ただし、布団やカーペットを自宅で水洗いすることは避けましょう。水洗いすれば臭いも綺麗に取れる可能性はありますが、水を含んだ布製品は非常に重くなることに注意が必要です。特に大きなカーペットなどを浴室で洗った場合、後で運び出すことができなくなるかもしれません。
さらに、乾燥までの時間が長くかかるため、新たな雑菌が繁殖し臭いが発生する可能性もあります。もし本当に洗濯を行いたい場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。彼らは適切な方法で布製品を洗浄し、効果的な乾燥を行うことができます。
最後に
嘔吐物の臭いはなかなか取れず、非常に不快ですね。しかし、冷静に行動し、適切な対処法を実施して臭いや感染を防ぎましょう。
