水に漬けることで乾麺が生パスタ風に変身する魔法のような水漬けパスタ。しかし、「水漬けパスタをつけすぎるとドロドロになる」という問題に直面したことはありませんか?
この水漬けパスタは興味深いもので、実際に何時間も水につけてしまっても大丈夫なのか気になりますよね。
言い換えれば、適切なパスタの種類を選べば、約12時間ほど水に漬けてもドロドロになることはありません。
漬け込み時間を2時間から長くすると、もっちり感が増し、むしろ味わい深くなります。
ただし、美味しい水漬けパスタを作りたい場合、漬ける時間だけでなく、いくつかのコツが必要です。
この記事では、「この水漬けパスタが絶品!」と言わせるためのヒントを紹介します。
水漬けパスタがドロドロになるのは種類で向き不向きがある?
水漬けパスタが広く知られるようになったの発端は、NHKの「ためしてガッテン」という番組が提案したレシピに起因しているようです。
この番組で紹介されたレシピには、次のように書かれています。
“浸水時間の目安以上にパスタを浸しても、 麺が余分に水を吸ってふやけることはありません。”
(引用元:「NHKためしてガッテン」すいすいパスタの作り方)
言い換えれば、一応の目安はあるけれども、それ以上に水を漬けても問題ないのか、気になりますよね?
調査の結果、パスタは水に長時間漬けても、パスタの重量と同じ量の水分しか吸収できない性質があるため、大丈夫だと判明しました。
ただし、様々なレシピを調べた結果、最大の浸水時間は半日とされており、12時間を守ることが良いようです。
また、ドロドロにならないためには、早ゆでタイプの麺は元々水漬けパスタに適していないため、使用を避けるべきです。
具体的には、1.3mm(ゆで時間4分)より細い麺が該当します。
総括すると、ドロドロにならないためには、乾麺を1.4mm以上選び、最大で12時間まで浸水しても安心です。
ちなみに、私も1.6mmの乾麺(ゆで時間7分)を77分間と4時間浸水して食べ比べてみました。
4時間漬けると柔らかくなりすぎないか心配でしたが、そんなことは全くなく、77分のものよりもっちり感が増し、食べごたえがあり、麺そのものの美味しさが際立っていました!
水漬けパスタがまずいのは3つのコツを知らないから失敗する!?
水漬けパスタの最大の魅力は、たった1分のゆで時間で調理でき、さらに4時間以上も水に漬けていれば、そのまま茹でずとも調理できるところにあります。
ただし、美味しさにこだわる方には、以下の3つのコツがあります:
1. 茹でる工程は省かない
2. 漬け水を茹でるときに活用する
3. 麺は1.8mm以上(ゆで時間10分以上のもの)
まず、短時間で茹でた方が美味しいことは確かです。
茹でなくてもいいと聞いて、手軽な水漬けパスタの水を切ってから茹でる工程を省略して炒めてみました。しかし、これは水分不足の麺で、ソースとのなじみが悪く、パサパサした感じになり、時間が経つと固くなってしまいました。
そこで、別の日に水漬けパスタを茹でてみると、茹でないものとは別物で、少しでも茹でた方が水分が帯び、もちもち感が増し、ソースとの絡みも良く、美味しかったです。
茹でるなら水漬けは意味がないと思っている方、誤解していますよ!
通常のパスタを茹でるときは大きな鍋や多くの水が必要で手間がかかりますが、水漬けパスタでは手軽な雪平鍋で200mlほどの水を使って30秒で茹でられます。茹で汁も活用でき、さらに簡単にパスタソースを絡められます。
ただし、水漬けパスタはソースがまとまりにくくなるという欠点があります。その解決方法として、漬け水を活用することができます。
通常の茹で汁を乳化させるのと同様に、漬け水のデンプンを利用して乳化しやすくし、美味しいパスタに変身させることができます。
最後に水漬けパスタで使用する麺の種類について。水漬けパスタの魅力は、生パスタ風のもちもちした食感です。最大限に引き出すためには太めの麺がおすすめで、太麺でよりもっちり感を感じることができます。
自分の好みに合ったソースを試して楽しむことができ、水漬けパスタは手軽に作れるため、いくつかのバリエーションを試してみるのも良いでしょう。
まとめ
まとめると、水漬けパスタがドロドロにならないためには、乾麺を1.4mm以上選び、最大限12時間までの浸水時間を守ることが重要です。
旨い水漬けパスタを作るための3つのコツは次の通りです:
1. 茹でる工程は省かない
2. 漬け水を茹でるときに活用する
3. 麺は1.8mm以上(ゆで時間10分以上のもの)
この記事を参考にして、美味しい水漬けパスタをお楽しみくださいね。