「祖父母による甘やかし、それが子供に及ぼす悪影響!」子育ては本当に一苦労です。ときには周囲のサポートやアドバイスを仰ぎたくなることもあるでしょう。
そういったとき、育児のベテランである祖父母に頼る方も多いことでしょう。しかしながら、祖父母が孫を甘やかしたり、悪い影響を及ぼすことで、孫の将来に悪影響を及ぼすこともあります。
孫に対する祖父母の影響に関することわざもあるくらいです。
それでは、孫をダメにする祖父母の特徴は一体どのようなものなのでしょうか。同居がもたらすストレスや、孫に悪影響を与える甘やかしについても解説していきます。
目次
孫をダメにする祖父母は孫への思いが強い
孫をダメにする祖父母の特徴のひとつは、孫に対する強い思い入れです。
祖父母が孫に抱く思いは熱いものがあります。これは、子育ての経験や年長者としての立場からくる理想や価値観を、孫に分け与えたいという親切心に基づいています。しかしこの親切心も、度を越えてしまうと孫を甘やかすことや、親に対してプレッシャーやストレスをかける原因となりかねません。祖父母の接し方には注意が必要です。
以下では、孫をダメにする祖父母の特徴を詳しく解説します。
孫をダメにする祖父母の特徴【1】: 孫が生きがい
多くの場合、孫をダメにする祖父母は、孫が彼らの生きがいであることが挙げられます。祖父母となる年齢層は子供たちが巣立ち、余暇が増えることが一般的です。そのため、孫の成長を見守ることが祖父母にとって大きな生きがいとなります。
「孫に優しくしたい」「必要とされたい」という思いが、彼らの生きがいとなっているわけです。この生きがいからくる依存心が、時には孫にとって迷惑や問題を引き起こす可能性があります。
孫をダメにする祖父母の特徴【2】: 育児に口を出す
また、祖父母が孫をダメにする特徴として、育児に口を出すことが挙げられます。適切な助言や知恵は歓迎されるべきですが、孫の育児において「自分の意向を押し付ける」「甘やかしすぎる」といった行動が見受けられることがあります。
子供の遊び方、おやつの量、お小遣いの扱い、スマホやゲームの利用など、子育てには様々なルールが存在します。祖父母が勝手に介入し、自分たちの価値観を押し付けることは、親にとっては不快であり、甘やかし過ぎて孫に悪影響を与える可能性があるため、慎重な接し方が求められます。
孫をダメにする祖父母のことわざ
祖父母が孫に対して抱く愛情を表すことわざに、「目に入れても痛くない」という言葉があります。この言葉は、祖父母が孫に対して抱く可愛らしさや愛情が、その行動や言動を目にしても痛みを感じさせないほど深いものであることを表現しています。
普段なら嫌だと感じるかもしれない行動でも、それが孫であればその可愛らしさが勝り、気にならなくなることがあります。ただし、親としてはどれだけ愛おしいと感じても、節度を保ちつつ子供を育てる必要があります。
「親の甘茶が毒となる」という祖父母に関することわざもあります。これは、親が過剰な甘やかしをすることで、長い目で見れば子供のためにならないという意味を含んでいます。
同様に、祖父母の甘やかしも、孫を一時的に楽しませて喜ばせることがあるかもしれませんが、それが長期的には自立を妨げ、他人に頼りすぎる性格にさせてしまう可能性が高いため、注意が必要です。親や祖父母としての役割を理解し、バランスを取ることが大切です。
孫を甘やかす悪影響って?
孫を甘やかすことが引き起こす悪影響は主に2つ考えられます。
孫を甘やかす悪影響【1】: 自己中心的になる
祖父母が孫を甘やかすことで、孫は自分自身を中心に物事を考える傾向が強まります。無条件の愛情を受けることが当たり前になると、他人への気遣いや嫌なことへの忍耐力、周りへの感謝の気持ちが希薄になるおそれがあります。
通常、友達や幼稚園での交流を通して身につくべきスキルが不足し、他者との協力やコミュニケーションが苦手になる可能性があります。周囲の大人が甘やかすことで、自己中心的な性格が形成されてしまいます。
孫を甘やかす悪影響【2】: 自立の妨げになる
祖父母による甘やかしは、孫の自己達成や自己考察の機会を妨げ、自立にかかる時間を増やす可能性があります。孫が他人頼みで物事を進める習慣がつくと、周囲への依存度が高まり、自主性が欠如した人間に成長するおそれがあります。
将来的に社会に出る際には、自分で考える力が不足しているため、仕事や人間関係で困難に直面することが予想されます。このような状況は本人だけでなく、周囲にも迷惑をかけることになりかねません。
孫が将来において不自立な状態になる可能性を考慮し、祖父母とのコミュニケーションを通じて注意喚起することが重要です。
孫を甘やかす祖父母のストレスから逃げる方法
孫を甘やかす祖父母との関係を維持しながら、子どもにとっても健康的な環境を作り出すために、祖父母のストレスから逃れる方法が4つあります。
孫を甘やかす祖父母のストレスから逃れる方法【1】: 趣味を見つけてもらう
孫を甘やかす祖父母に対しては、散歩や読書、習い事、映画鑑賞などの趣味を見つけてもらうことが重要です。孫だけが生きがいであることを超え、祖父母自身が楽しめる趣味を見つけることで、孫と祖父母の距離を適切に保つことができます。共通の趣味を見つけることで、より良い関係が築けるでしょう。
孫を甘やかす祖父母のストレスから逃れる方法【2】: 役割分担をする
祖父母が孫を甘やかす際には、家族全体で役割分担を話し合うことが必要です。親が躾をし、祖父母が甘やかすといった構図を変え、夫婦や祖父母との明確な役割分担を決定することで、祖父母にも責任感を感じてもらえるでしょう。特に同居している場合は、具体的な役割を決めることで、祖父母にもやるべきことが生まれ、甘やかすことのバランスが取りやすくなります。
孫を甘やかす祖父母のストレスから逃れる方法【3】: 今と昔の違いを知ってもらう
孫を甘やかす祖父母に対して、現代と昔の育児環境の違いを認識してもらうことが重要です。例えば、食事や子供のケアに関する知識が変わったことを具体的に伝えることで、祖父母も時代の変化を理解しやすくなります。科学的な根拠を交えながら、育児のベストな方法が変わってきたことを伝えることで、理解を深めることができます。
孫を甘やかす祖父母のストレスから逃れる方法【4】: 距離を置く
最後に、孫を甘やかす祖父母とのストレスから逃れる方法として、距離を置くことが挙げられます。帰省を避けたり、物理的な距離を保つことで、子供にとって適切な環境を維持できます。理由をしっかり説明し、祖父母との距離を上手に保つことで、良好な関係を築くことが可能です。
孫をダメにする祖父母といい距離感を
孫をダメにする祖父母の特徴は、孫が生きがいになっている人であることが挙げられます。孫を可愛く思う気持ちは素晴らしいものですが、時にはその愛情が過剰になり、甘やかしや依存に繋がり、悪影響を生むことがあります。
ただし、孫をダメにしようとする意図を持って甘やかす祖父母はほとんどいません。むしろ、彼らは良かれと思って行動していることがほとんどであり、子育てのサポーターとして存在しています。そのため、過度な期待や依存によって迷惑やストレスをかけてくる存在ではなく、良い関係を築くことが重要です。
祖父母も自身の行動が悪影響を及ぼす可能性があることを理解しており、指摘を受けることで気づいてくれることもあります。一方で、一人で悩んでいても解決にはつながりません。そのため、はっきりとコミュニケーションをとり、問題を共有することが重要です。適切な形で伝えることで、祖父母との良い関係を築きながら、子育てのプロセスを共に進めることができるでしょう。