手頃な価格で手に入るししゃもは、栄養満点で美味しく楽しめる魚の代表格です。特に卵が入った子持ちししゃもは、プチプチとした食感が魅力的ですね。
しかし、ししゃもは小さな魚なため、焼く際に身が崩れやすく、上手に焼くのが難しいと感じることもあります。焼き加減も見た目を重視してしまい、結果として生焼けになってしまうこともあるようです。そんな残念な経験をされた方も多いでしょう。
生焼けのししゃもを食べてしまった場合、心配なのは腹痛や食中毒のリスクですね。この記事では、生焼けのししゃもを食べても大丈夫なのか、そしてレンジで温めなおす際に爆発しない方法についてもご紹介していきます。
また、妊娠中に生焼けのししゃもを摂取した場合についても触れていますので、妊婦の方やそのご家族の方にも必読の内容となっています。
ししゃも生焼けだったかも！？食中毒などの心配はある？
一般的にししゃもは、家庭でガスコンロに付いている魚焼きグリルやフライパンを使って焼くことがよくあります。ただし、ししゃもの身は裏返す際に崩れやすく、調理にストレスを感じることもあります。
焼き加減も微妙で、あぶる程度に焼いても「ちょっと生っぽい？」と感じることもあるかもしれません。焼き直すのが手間で、そのまま食べてしまうと後で心配になることもあります。特にお子さんにとっては心配事の一つでしょう。
しかし、結論から言うと、生焼けのししゃもを食べても問題が生じる可能性は低いです。市販されているししゃもは通常、干し身状態で加工されており、菌の心配がほぼありません。ですので、生焼けだからと言って症状が出る可能性は低いので安心してください。
もちろん、絶対に何も起きないというわけではありませんので、症状が出た場合は早めに医師に相談しましょう。
ししゃもの焼き加減の判断基準としては、オスの場合には焦げ目がついて身がふっくらとしてきたらOK。メスの場合には卵が硬くなっていたら焼きあがりです。卵は生焼けだと半透明ですが、しっかり火が通っていれば白くなります。
また、ししゃもを焼く際にはアルミホイルは避け、クッキングシートを使うと身がくっつかずに上手に焼けます。グリルパンも焦げ付きにくく、身のボロボロを防ぐための便利なアイテムです。
ししゃもを爆発させずにレンジでうまく温める方法は？
ししゃもを焼いている最中に「ちょっと生焼けかも？」と不安に思った場合、電子レンジを使用して簡単に温め直すことは一つの方法です。ただし、ししゃもは子持ちの場合、爆発しやすくなります。この爆発だけでなく、身がボロボロになり、卵が飛び散って電子レンジ内が汚れてしまう可能性もあるため、対策が必要です。
一つの対策として、ししゃものお腹周辺に小さな切れ目を入れたり、爪楊枝で穴をあけたりすることが挙げられます。ししゃもの皮が膜の役割を果たし、中の卵や身が温まっても、水蒸気が外に抜けない構造になっています。この構造が原因で水蒸気の圧力が蓄積され、爆発してしまうことがあるため、穴をあけることで水蒸気が抜けやすくなり、爆発の確率が下がります。
また、ししゃもを電子レンジで温める際、ワット数が調整可能な場合は弱めの出力にして、ししゃもをゆっくりと温めることも一つの方法です。電子レンジの特性を利用して、ししゃもを均等に温めるように気をつけることも効果的です。サランラップを使用する場合には、穴をあけて空気を逃がすことで爆発を避けることもできます。
これらの方法はししゃもだけでなく、卵やイカ、ウィンナー、丸魚など、膜がある食べ物にも適用できるので、普段から利用してみると良いでしょう。
妊娠中に生焼けのししゃもを食べてしまった！体への影響は？
妊娠中は免疫力が低下し、食中毒にかかりやすくなるため、食べ物に注意が必要です。特に生ものは避けるべきとされ、お寿司や生ハム、スモークサーモン、フレッシュチーズなども慎重に摂るべきです。
しかし、ししゃもは妊婦さんにとって積極的に摂りたい栄養素が豊富に含まれており、葉酸やビタミン、カルシウムが豊富です。そのため、ししゃもは妊娠中においては良い食品の一つと言えます。
ただし、ししゃもが市販されている場合、通常は干されており、焼くことで加熱調理が行われていると考えられます。この過程で殺菌も行われるため、市販のししゃもを食べる際にはそれほど心配する必要はありません。もちろん、感染症などが疑われる場合は医師に相談しましょう。
妊娠中は特に薬の服用には慎重でなければなりません。症状が気になる場合は、医師に相談して妊娠中でも安全に摂れる栄養補助食品や薬を検討しましょう。医師の処方箋に基づいて行動することが最も安全です。
まとめ
ししゃもはお酒のおつまみとしてだけでなく、お子さんにも大人気の魚です。その豊富な栄養価から、積極的に摂りたい食材として挙げられますね。
焼き方が難しいイメージがあるかもしれませんが、生焼けで食べてしまっても、食中毒などのリスクは低いとされています。この安心感が、ますますししゃもを楽しむ動機につながることでしょう。
また、電子レンジを使って爆発を防ぎつつ温める方法もあり、手軽にししゃもを美味しく楽しむことができます。焼く以外にも、フライや炊き込みご飯など様々な食べ方があり、家族や友達と一緒に楽しむことができますね。ますますししゃもを存分に楽しんでください！
