多くの方がベランダにサンシェードを取り付けていると思いますが、強風が吹くとサンシェードが簡単に飛んでしまうことがあります。
もしサンシェードが壊れたりなくなったりするだけであれば、それは自分の被害だけで済みますが、風で飛ばされたサンシェードが他人の体や家に当たってしまった場合は、非常に深刻な問題となります。
この記事では、サンシェードが風で飛ばないようにする方法について紹介します。
目次
風で飛んでいったサンシェードには賠償責任がある?
サンシェードは基本的にただの布であり、価格もそこまで高くありません。
そのため、「風で飛んでいったって大したことないでしょ?自分が困るだけで」と考える方もいるかもしれません。
しかし、それは誤解です。
サンシェードは布製でありながら非常に丈夫で、かつ大きいため、風で飛ばれると大事故を引き起こす可能性があります。
例えば、道路に飛んでいって走行中の車のフロントガラスに張り付くだけで重大な事故につながります。
また、サンシェードを支えている突っ張り棒なども風で飛ばされれば、ガラスを突き破る脅威にもなります。
もちろん、単にサンシェードが道路に落ちただけでも交通妨害になります。
そして、風によってサンシェードが飛ばされたとしても、そのサンシェードがあなたのものだと判断されれば、「きちんと保管していなかった」として賠償責任が生じる可能性があります。
「でもサンシェードなんて、誰のものだったかはっきりしないでしょ」と考える方もいるでしょう。
確かにサンシェードには普通名前などの個人情報は書かれませんが、目立つ存在であり、柄が豊富になっているため、「あの家がしていたね」と多くの人に認識されることがあります。
したがって、名前がなくても迅速に特定されることがあります。
しかし、サンシェードに適切な強風対策を施せば異なります。
もしサンシェードが飛んでいき、その結果他人の物や体を傷つけた場合でも、しっかりとした強風対策が行われていれば、それを証明できる可能性があります。
そのようなケースでは、賠償責任が発生しないことが一般的です。
従って、念のため賠償責任に備え、サンシェードの強風対策を十分に行っておくことが重要です。
サンシェードが風で飛ぶのを防ぐ強風対策は?1.強風時はサンシェードをしない。
サンシェードの強風対策には、具体的な方法があります。以下ではいくつかの対策を紹介します。
まず第一に、「強風時にはサンシェードを収納する」ことが一番の強風対策です。
サンシェードは大きな一枚の布であり、風が吹くとヨットのような推進力が発生します。
強風の場合、かなりのエネルギーが発生し、突っ張り棒を破壊するほどの力となります。
強風の中でサンシェードを広げていると、風で飛ばれる可能性が非常に高まります。
そのため、台風が近づいたり、春一番が吹きそうな時、または天気予報で強風警報が発令されている場合などは、必ずサンシェードを収納するようにしましょう。
この対策が最も確実で効果的な方法です。
サンシェードが風で飛ぶのを防ぐ強風対策は?2.サンシェードを巻き取る時は、巻き残しをしない。
第二の強風対策としては、「サンシェードを巻き取る際に、巻き残しを避ける」ことが重要です。
強風の際にサンシェードを巻く際には、絶対にピラピラとした巻き残しがないように心がけましょう。
少しでも巻き残しがあると、サンシェードが大きくはためいて広がる可能性があります。
強風対策としてサンシェードを巻いたとしても、巻き残しがあると、それが原因でサンシェードが飛び、他者に被害を与える可能性があります。
その場合、「保管の不備」に該当し、相手から損害賠償を請求される可能性があります。
したがって、サンシェードを巻く際には、ピラピラが残らないように注意し、巻き寿司のようにしっかりと巻き取るようにしましょう。これにより、強風時の安全性が向上します。
サンシェードが風で飛ぶのを防ぐ強風対策は?3.巻き取ったサンシェードを紐で巻いておく。
第三の強風対策としては、「巻き取ったサンシェードを紐でしっかりと縛る」ことが大切です。
強風対策としてサンシェードを巻き取った後は、ほどけないように、さらに紐で左右をしっかりと縛ることをおすすめします。
サンシェードは巻き取れば何もしなくてもその状態で固定できますが、強風時にはそれだけでは固定が難しい場合もあります。強風時にはサンシェードの左右の両端を紐で結び、巻いた状態をしっかりと維持できるようにしましょう。
また、使用する紐は、ビニールひもではなく、紫外線や雨風に耐性のある、劣化しにくい丈夫な紐を選ぶことが重要です。
例えば、屋外で使用する場合はトラロープがおすすめです。トラロープは工事現場など屋外で広く使用されており、劣化しにくく耐久性があります。サンシェードを結ぶときに使う紐は紫外線や雨風に強く、サンシェード自体も一定の重量があるため、耐久性があるものが理想的です。
そのため、サンシェードの左右の両端を巻いておく際には、トラロープなどの頑丈な紐を使用してみてください。これにより、風の強い日でもサンシェードがしっかりと固定され、安心して利用できるでしょう。
サンシェードが風で飛ぶのを防ぐ強風対策は?4.突っ張り棒とベランダを紐で結んでおく。
第四の強風対策としては、「突っ張り棒とベランダを紐で結ぶ」ことが重要です。
サンシェードの強風対策では、しばしばサンシェードに焦点が当てられがちですが、突っ張り棒も同様に対策が必要です。
サンシェードをしっかり巻き、左右の両端を紐で縛っていても、強風で突っ張り棒が煽られ留め具が外れ、巻いたサンシェードごと飛んでいくことがあります。
したがって、突っ張り棒が飛ばされてもベランダから落ちないように、ベランダと突っ張り棒を紐で結んでおくことが重要です。
これにより、突っ張り棒が風で外れたとしても、自分のベランダに収まり、ベランダの外に飛ばされることは防げます。
紐の選定に関しても、先述したトラロープがおすすめです。トラロープは耐久性があり、風雨や紫外線に強い素材でできています。この対策を施すことで、突っ張り棒もしっかりとベランダに固定され、強風に対する安全性が向上します。
サンシェードが風で飛ぶのを防ぐ強風対策は?5.突っ張り棒に不備がないか定期的に確認する。
第五の強風対策としては、「突っ張り棒に不備がないかを定期的に確認する」ことが大切です。
サンシェードを丁寧に巻き取り、紐でしっかり縛っていても、突っ張り棒が正常に機能していなければ、わずかな風でも飛ばされてしまうことがあります。
特に突っ張り棒は屋外に設置されているため、知らず知らずのうちに何かにぶつかってヒビが入ったり、早い段階で経年劣化が進んでいたりすることがあります。
そのため、突っ張り棒は定期的に点検し、不備がないか確認することが重要です。
最後に
サンシェードは風に弱いため、強風の際には飛ばされる可能性があります。強風対策を怠ると、サンシェードが飛んで他の人や物を傷つけてしまい、「保管の不備」と見なされて損害賠償の請求が生じる可能性があります。
このような事態を避けるためには、サンシェードを保管する際に突っ張り棒も含めて、しっかりと強風対策を施すことが重要です。適切な対策を講じることで、強風によるトラブルを未然に防ぎ、周囲への被害を最小限に抑えることができます。