日々のお弁当づくりは本当に手間がかかりますね。
私も朝は慌ただしく、ついつい手を抜いてしまいます。
前日に少し手間をかけて準備しておけば、朝の忙しさをかなり軽減できるのではないでしょうか。
お弁当を前日に準備するための実用的な方法をご紹介します。
目次
お弁当を前日夜に詰めるメリット
前日の夜にお弁当を作る最大の利点は、「朝がスムーズになる」という点でしょう。
仕事や子育てに追われる毎日、朝はまさにバトルの場。少しでも余裕を確保できるのは非常にありがたいことです。
また、前夜の残り物を有効に活用できるので、無駄も減らせます。
朝になると手間がかかりがちなおかずも、前日に用意してしまえば挑戦しやすくなります。
ネット上では、お酒のつまみを作る際に一緒にお弁当のおかずも作るというアイデアが多く見られました。
お弁当を前日夜に詰めるデメリット
前日にお弁当を作ることの欠点は、やはり「鮮度」ではないでしょうか。
特に夏場は、朝作っても昼になるとすでに傷んでしまうことがあります。
前日になると、さらにその心配が増しますね。
また、料理は出来立てが一番おいしいと言われています。
冷めてしまうと風味や食感が変わり、その美味しさが半減してしまうことがあります。
水分が飛んでご飯もおかずもパサパサになってしまうのです。
このため、傷みにくい食材を選んだり、工夫したりして、時間が経っても美味しく食べられるように心がける必要があります。
お弁当を前日夜に作るコツ
夜にお弁当を用意する際には、何よりも「傷みにくい」ことを重視しましょう。
濃い味付けは、冷めてもしっかりとした味わいを楽しむことができます。これはお弁当作りのタイミングに関係なく、「冷めてもおいしいお弁当」の基本です。
さらに、しっかり味つけすることで雑菌の繁殖も抑制されるそうです。防腐効果のある食材も積極的に取り入れましょう。
梅干し
お酢
生姜
大葉
これらの食材は食欲増進にもなり、特に夏に活躍します。見た目も華やかに仕上がりますね。
前日の夕食を少し多めに用意し、お弁当に詰める方法が一番手軽です。揚げ物や濃い味のものはお弁当に適しているので、取り入れてみましょう。
大皿で提供するものは、最初にお弁当用カップに分けておくと便利です。
夜のおかずをそのまま使うのに抵抗がある場合は、アレンジしてみると良いですね。たとえば、唐揚げなら甘酢餡に絡めると、脂っぽさを軽減し、パサつきも防げます。
副菜になる料理はカップに詰めて冷凍しておくと便利です。きんぴらごぼうやひじきの煮物などは、欲しい時や隙間を埋めたい時にすぐに使えます。私は料理が得意ではないため、アレンジといっても基本的なものですが、簡単で美味しいアイデアがたくさんありますよ。
お弁当を前日夜に作るときの注意点
お弁当の食材が傷む原因の一つは「雑菌の繁殖」です。
この雑菌は主に「人の手」から入り込むと言われています。お弁当を詰める際は、素手で直接触れないように心がけ、清潔な菜箸などを使用しましょう。
当然ですが、お弁当箱もしっかり洗浄し、雑菌を残さないようにしておくことが大切です。
また、汁気の多い煮物などは傷みやすいため、お弁当には不向きとされています。特に夏場は傷みやすいので、避けるようにしましょう。
お弁当の定番である卵焼きも傷みやすく、食中毒の原因になりますので、しっかりと火を通し、半熟状態は避けてください。
冷蔵庫に入れる際はおかずがある程度冷えてからがポイントです。おかずが熱いうちに冷蔵庫に入れると、お弁当の内側に結露が発生し、傷む原因になります。
私はおかずは夜にお弁当箱に詰め、ご飯は朝に炊いたものを詰めるようにしています。ご飯は一度冷蔵庫で冷やすと、レンチンしないと美味しくないからです。
ただし、ご飯が温かい状態は注意が必要で、雑菌が繁殖しやすい温度に長時間さらされる可能性があります。また、温かい状態は水分がこもりやすく、蒸れた状態が傷みを促進させてしまいます。ご飯を詰める際は粗熱をとり、蒸気が出ない状態になってから蓋をすることが絶対条件です。
前日に詰めたお弁当は朝レンチンした方がいい?
夜に詰めたお弁当を朝にレンジで温め直すかどうかは、好みや食材によりますが、私の場合はおかずを温め直すことはありません。
朝に炊きたてのご飯を詰めるだけで、これまで問題はありませんでした。ただし、温め直さないと気持ちが悪いと感じる場合は、プチトマトやサラダなど温めたくないものを取り出してから、しっかりとレンジで温めると良いでしょう。
また、レンチンする場合はアルミのカップではなく、シリコンカップを利用すると良いです。温めが足りずにぬくい状態になってしまうと、菌にとって繁殖しやすい状態になりますので、温める際は十分に温めるように心掛けてください。
ただし、蓋をするのはある程度冷めてからにしましょう。温かいままだとお弁当箱の蓋に水滴がつきやすく、これもまた菌が繁殖しやすい状態になりますので、注意が必要です。
冷めたご飯を美味しくする裏技
レンジがない環境だと冷たくなったご飯を食べることになりますね。
朝炊き立てを詰めれば美味しくいただけると思いますが、さらにご飯をモチモチにする裏技を紹介します。
✓ 水分を少し多めにして炊く
✓ 炊き立てのご飯に少量の油をかけて混ぜると水分の蒸発が抑えられ、昼でもっちり
✓ もち米を混ぜて炊く
✓ 鳥皮など油分多めの炊き込みご飯にする
これらの工夫をすることで、冷めてもご飯が美味しくモチモチした食感を保つことができます。是非お試しください!
食べる前にレンチンできるならお弁当の冷凍もアリ!
会社などで電子レンジがある場合は、夜にご飯まで詰めて持っていき、食べる前に温めても美味しくいただけます。
その場合は前日夜に詰めておき、朝はクーラーバッグなどに保冷剤と一緒に入れて冷たいまま持っていき、冷蔵庫があれば入れておくと一層傷みにくくなります。
また、ご飯まで詰めたお弁当を夜から冷凍して持っていくという方もいます。冷凍食品も増えてきたため、レンジが使えるなら全く問題ありません。これにより食中毒の可能性もかなり低くなるでしょう。
おかずは冷凍食品に良くあるような煮物や揚げ物などだと、冷凍しても美味しくいただけます。
【冷凍して自然解凍しても美味しいおかずの例】
きんぴらごぼう
かぼちゃの煮物
ハンバーグ
とんかつ
唐揚げ
ほうれん草のおひたし
ひじきの煮物
これらのおかずを冷凍しておけば、自然解凍で美味しく食べることができます。
お弁当箱と調理器具もこまめに殺菌を!
お弁当の食材が傷む原因の一つは「雑菌の繁殖」であることをお伝えしましたね。
これは人間の手で触れないだけでなく、調理器具もしっかり殺菌消毒しておくと安心です。
お弁当箱のゴミパッキン部分や使いまわしているバランやカップ
菜箸や一時保管のタッパーなどの調理器具
まな板などはこまめに消毒する方も多いと思いますが、意外と見落としがちなのがお弁当箱に入れる使いまわしのバランやカップなどです。
小さなカップはひだの間にカスが残っていることもありますので、念入りに洗いましょうね。これらの細部まで注意を払うことで、雑菌の発生を防ぎ、お弁当の食材の鮮度を保つことができます。
機能的なお弁当箱もおすすめです!
朝炊き立てのご飯やレンジで温めたおかずを入れればそのまま保温して温かいお弁当を楽しめるお弁当箱や、会社でご飯を炊く機能がついた便利なお弁当箱もありますよ!
特にレンジがない会社で温かいご飯を食べたい方にはおすすめです。これらのお弁当箱は、保温機能や炊飯機能が付いているため、外で食べるお弁当でも温かいまま美味しくいただくことができます。利便性が高いため、忙しい日常で使いやすいアイテムとなっています。
まとめ
お弁当を夜に詰めることについての解説、ありがとうございます。
せっかくのお弁当ですから、おいしく安全に食べたいですよね。
特に夏場は食材選びや保存方法に注意し、保冷材も必ず一緒に持ち運ぶようにしましょう。
朝にレンチンする際は湯気が出るくらいにしっかり温めることが重要ですね。調理器具やお弁当箱などもしっかり洗ってこまめに殺菌することも大切です。
また、お昼に電子レンジが使える環境である場合は、直前に温めるのがおいしく食べるポイントです。
夜にお弁当を作ることが、自分のライフスタイルや昼食の環境に合っているか、しっかり検討した上で、始めてみることをおすすめします。食事の楽しみと効率を両立させる工夫が大切ですね。