男性で、単に一般職として働くことに魅力を感じています。
自身の適性や志向に合った働き方を模索し、「総合職か一般職か」を考えています。
「男性＝総合職」という一般的な概念に疑問を感じています。
このような疑問や思いに共感する方々に向けて、この記事は書かれています。
筆者は、大手インフラ企業に勤務するアラサーの社会人で、人事部に所属しています。
大学を卒業した男性が総合職に進むのが当たり前とされる時代はもはや過去のものです。総合職に向いていないと感じる人の特徴を知りつつ、自らのキャリアプランを検討することが求められる時代ではないでしょうか？
全国転勤が必要で、何の業務に携わるかが不透明な総合職を選ぶことは、人生の計画を立てる上で不確実性が多く、冒険的な選択とも言えるでしょう。
総合職とは？
まず初めに、言葉の定義として、総合職と一般職の違いについて整理してみましょう。
キャリアアップを追求し、企業活動の中核を担う社員のことです。業務遂行には主体的な考える力、判断力、創造力などが求められ、将来的には企業を支える幹部候補社員として期待されます。様々な現場や業務を経験するためには異動や転勤が発生することもあります。
基本的には内勤業務が中心で、事務作業が多い職種を指します。異動や転勤はほとんどなく、発生しても通勤可能な範囲であることが一般的です。この職種は、結婚・出産などのライフスタイルの変化に柔軟に対応できるため、女性が多く就くこともあります。
ただし、一般職の職務内容は限定される傾向があり、それに伴い給与が総合職に比べて低く、昇給カーブが緩やかであることがポイントとなります。
一般職の男性の割合
先程述べた通り、一般職は主に「働きやすさ」を求める観点から、女性が多く働く職種であり、その中で男性が一般職に就く例はどれくらいあるのでしょうか。
データによれば、男性の「一般職」採用は着実に増加していることが確認されます。
厚生労働省が調査した「コース別雇用管理制度の実施・指導状況（2014年）」によると、一般職採用における男性の割合は2009年に8.1％でしたが、2014年には17.9%に倍増しています。
一般職のデメリット
ここまでで総合職に向いていない人の特徴についてお伝えしましたが、一般職で働くことを決める前に、一般職として働くことのデメリットを理解しておくべきでしょう。
給与テーブルが低い:
一般職の基本給は総合職よりも低く設定されることが一般的です。成果の見えにくい業務や評価制度の曖昧さから昇進や昇格が難しく、給与差が生じることもあります。将来的な生涯賃金の差にも注意が必要です。
同世代の総合職と比べられる:
男性の一般職が少数派であるため、同期入社の総合職と比較されやすい傾向があります。総合職とは異なるキャリアパスを選んだことによるステータスの差を気にする可能性があります。
職務領域が限定的:
一般職は主に総合職の業務をサポートする役割が中心であり、事務仕事が主体です。仕事の範囲や難易度が限定され、やりがいを求める人にとっては物足りないかもしれません。
女性比率が高い:
一般職が多い職場は女性が多くなりがちです。女性同士の人間関係やコミュニケーションの特徴があるため、男性が適応しやすいかどうかは個人差があります。また、女性比率が高いことで身だしなみに気を遣う必要があると感じることもあります。
これらのデメリットを踏まえて、自身のキャリアプランやライフスタイルに合った職種を選択することが重要です。
総合職or一般職に限らず今の年収は適性ですか？
そうですね、自分のスキルや仕事力が十分に評価されることは、キャリアの発展にとって重要です。現在の会社での評価が、外部からの評価よりも低い状況であれば、それは成長の機会を逃しているかもしれませんね。
外部の評価は、自分の実力やスキルを客観的に評価する良い手段になります。時には、他の人からの視点や異なる環境での評価は、自分の強みや改善すべき点を見つけるのに役立ちます。
ただし、会社内の評価と外部からの評価が必ずしも一致するとは限りません。会社内での評価が低いからといって、必ずしも世間から見た評価も低いとは限りません。自己評価と照らし合わせながら、客観的に自分を見つめ直すことが大切ですね。
総合職に向いていなくても男は総合職に就かざるを得ない現状
男性だって、一般職として働くという選択の自由があるはず。
にもかかわらず、女性活躍の限界や世間のイメージが先行し、「男＝総合職」という風潮が存在します。
しかし、働き方の多様性が謳われる現代。
総合職に向いていない人の特徴と一般職として働くことのデメリットを理解した上で、自分の最適なキャリアプランを考える時代になっています。
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