わかめ、お好きですか?
身近な食材としてサラダや味噌汁に使われることが多いですね。
一般的に、わかめは主に3つの種類に分けられます。
・生わかめ
“生”とついていますが、ほとんどの場合、湯通しを経てすぐに食べられる状態のわかめを指します。
・塩蔵わかめ
保存性を高めるために、塩をまぶしたわかめです。
塩を洗い流して水で軽く戻してから使用します。
・乾燥わかめ
乾燥加工されたわかめです。
保存性は塩蔵わかめよりも高いです。
素干しわかめ(生わかめをそのまま乾燥させたもの)や灰干しわかめ(生わかめに草木灰をまぶして乾燥させたもの)など、さまざまな種類があります。
戻す際に水を使用します。
「水で戻さなくても大丈夫じゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
確かに、乾燥わかめはそのまま食べることができます。
しかし、その食べ方は危険だとされています。
具体的な理由については、次の項目で詳しく説明しています。
乾燥わかめは、そのまま味噌汁に入れても良い?
乾燥わかめをそのまま摂取すると、わかめが胃の水分を吸収して膨張します。
通常、胃での消化プロセスが進行しますが、わかめの膨張が消化を上回ると、嘔吐や腹痛を引き起こす可能性があります。
未消化のまま腸に進む場合、小腸や大腸に詰まることがあり、これが腸閉塞を引き起こす危険性があります。
最悪の場合、内臓破裂によって死亡することも報告されています。
また、人間の口や喉は伸縮性が限られているため、口に乾燥わかめを詰め込んだ状態で水分を摂取すると、膨張によって窒息の危険性があります。
そのため、乾燥わかめをそのまま摂取するのは避けるべきです。
「味噌汁の具として使用する際、水で戻さなくても問題ないのか?」と思う方もいるでしょう。
確かに、味噌汁の具として使用する場合は口に入る前に事前に戻しており、それによって安全性が確保されています。
ただし、乾燥の過程で微細な埃や塵が付着している可能性があるため、水で戻すことをお勧めします。
また、乾燥わかめには塩分が含まれているため、水で戻さないと塩分摂取が過剰になる可能性があります。
乾燥わかめのレシピ~わかめご飯~
●材料
乾燥わかめ
白米
水
みりん
酒
塩
炒りごま
●作り方
ボウルに水を注いでから乾燥わかめを加え、軟らかくなるまで戻す。お湯を使用すると、手早く戻せます。
別のボウルに水を注いでから米を加え、30分から1時間ほど浸け置く。終了後、ザルに上げて水気をしっかり切ってください。
土鍋に米、水、みりん、酒、塩を入れて軽く混ぜ、その上に乾燥わかめを乗せる。
湯気が立ち上るまで沸騰させ、そのまま2分ほど置く。
火を消し、そのまま20分ほど置く。
炒りごまを加え、底から大きく掻き混ぜる。
器に盛り付ける。
乾燥わかめのレシピ~わかめサラダ~
●材料
乾燥わかめ
玉ねぎ
かつお節
ポン酢
●作り方
ボウルに水を注いでから乾燥わかめを加え、軟らかくなるまで戻す。お湯を使用すると、手間を省けます。
玉ねぎをスライサーで薄切りにし、①のボウルに加える。玉ねぎを水に浸すことで辛味を抜きます。
ザルに玉ねぎとわかめを上げ、手で軽く絞って水気を切る。
器に盛り付けて、かつお節とポン酢をかける。
【乾燥わかめをそのまま食べてしまった時の対処法】
乾燥わかめをそのまま食べて、以下のような症状が出た場合は、早めに医師の診断を受けるようにしましょう。
吐き気
嘔吐
激しい腹痛
食欲不振
腹部の膨満感
特に便やガスが出なくなった場合は、腸閉塞の可能性があるため、迅速な対応が必要です。
乾燥わかめのレシピ~酢の物~
●材料
乾燥わかめ
玉ねぎ
きゅうり
ツナ
酢
砂糖
白だし
塩
●作り方
ボウルに水を注いでから乾燥わかめを加え、軟らかくなるまで戻す。お湯を使うと、手早く戻せます。
玉ねぎをスライサーで薄切りにし、①のボウルに加える。玉ねぎを水に浸すことで辛味を抜きます。
ザルに玉ねぎとわかめを上げ、手で絞って水気をしっかり切る。
包丁できゅうりを薄切りにし、塩を揉んで15分ほど置く。終わったら手で絞り、水気をしっかり切ってください。
ボウルにわかめ、玉ねぎ、きゅうり、ツナ、酢、砂糖、白だし、塩を加えて、大きく混ぜる。
器に盛り付ける。