ジャムはパンにぴったりのお供ですが、多くの場合、開封後にすぐに使い切れないため、冷蔵庫で保存する人が多いですね。しかし、ついつい奥にしまいっぱなしにしてしまい、次に使おうとしたらなんとなくカビが生えてしまった経験、ありませんか?
そんなときに知っておきたいのが、カビの生えたジャムの処分方法や、カビを予防する方法です。
ジャムはなんでカビが生えるの?カビの原因
ジャムは開封前には1年から2年間保存できると言われていますが、一度開封した後は注意が必要です。保存方法を怠ると、湿度や湿気が原因となり、ジャムにカビが生えてしまう可能性があります。特に、フタを長時間開けっ放しにしたり、口に入れたスプーンをそのままジャムに触れさせたりすると、そこから菌が繁殖してしまいます。
さらに、糖度の低いジャムは糖度の高いものよりも水分量が多いため、カビが生えやすくなります。したがって、特にこうしたジャムは慎重に取り扱い、保存に気を付ける必要があります。
カビの見分け方
カビの有無が不確かでも、ちょっと不安な場合は以下の2つのポイントを確認してみましょう。
見た目
ジャムに白いふわふわしたものが見えれば、それは「白カビ」の可能性があります。カビ部分だけを取り除いても、他の部分に浸透している可能性があるので、口にするのは避けた方が良いでしょう。まれに白ではなく、青みを帯びた青カビが生えていることもあるようです。
匂い
普段感じない異臭がする場合、それはカビが生えている兆候かもしれません。目に見えなくても、異臭がする場合は口にしないようにしましょう。
カビの防止法
保存は絶対に冷蔵庫で行いましょう
開封後も、開封前と同じくらい安心して常温で保存できると思われがちですが、一度でもジャムを開封した場合は必ず冷蔵庫に保管しましょう。
フタや他の部分に水分がつかないように気をつける
フタを開けたときに手が濡れていたり、フタを洗ったときに水滴が残っていた場合、その水分が残ると菌が繁殖する条件が整いやすくなります。したがって、ジャムを保存する前には必ず水分をしっかり拭き取りましょう。
ジャムには専用のスプーンを使用する
一度使ったスプーンをジャムに戻す場合は、それ専用のスプーンを使用しましょう。
カビの生えたジャムの捨て方
ジャムにカビが生えてしまった場合、残念ながら捨てることが避けられません。しかし、ジャムをそのまま捨てる際に、どのように処理すれば良いか悩んだことはありませんか?
カビの生えたジャムを捨てる際は、中身が入ったまま瓶ごと捨てることは避けるべきです。
キッチンハイターでカビを死滅させる
ジャムに生えたカビをそのまま捨てると、空気中に菌が舞ったり、他の物に付着する可能性があります。そのため、キッチンハイターを使ってカビを死滅させることが重要です。ジャムの中にキッチンハイターを吹き付け、中身に浸透させるように瓶を何度か振りましょう。
中身をビニール袋に移す
流しやトイレに流すことは避け、ジャムの中身をビニール袋に移しましょう。袋をしっかりと縛り、気になる方は二重にしてから捨てるようにしましょう。
ジャムは食品なので、「燃えるゴミ」として捨てることになります。ただし、容器は主に瓶などが使われているため、洗って乾かし、各自治体のゴミ捨ての指示に従って適切に処理しましょう。
まとめ
ジャムを美味しく最後まで楽しむためには、一度開封したら絶対に冷蔵庫で保管することが大切です。そして、もしカビが発生してしまった場合は、他の食品への菌移動を防ぐためにジャムを瓶の中でしっかりとキッチンハイターで処理し、その後ビニール袋に移して処分することが必要です。
毎回ジャムを無駄にしてしまう場合は、容量の少ないジャムや小分けになっているタイプを選ぶと、使いやすく、最後まで美味しく楽しむことができるでしょう。