今回は「赤ちゃん用のミルクの保存期間」に焦点を当て、詳しく解説していきたいと思います。
まず結論からお伝えしますと、ミルクは調製してから、常温の場合は2時間、冷蔵庫で5度以下に保管すると24時間まで保存可能です。
育児に奮闘するお父さんやお母さん、そして赤ちゃんが急に泣き出すタイミングや他の用事で急にミルクを与えられない状況はよくあることではないでしょうか?
この記事を読むことで、ミルクを適切に保存するための環境(場所や温度)、そしてどれくらいの時間が経っても安全に飲ませることができるのか、しっかり理解できるでしょう。
粉ミルクは作ってから何時間もつの?
ズバリ、常温ではミルクはたった2時間しかもたないのです。
これは、粉ミルクに雑菌が混入した場合、常温では雑菌が急速に増殖し、2時間を超えると長時間保存は避けるべきだからです。
雑菌が混入する原因は、ミルクを調製する段階での混入や、飲みかけのミルクの場合、赤ちゃんの口からの混入などが考えられます。
雑菌としては、サルモネラ菌やサカザキ菌などが問題で、これらは20~40度の温度帯で最も繁殖しやすいです。
具体的な実験例を挙げると、お湯を使用して作られた71.7度のミルクを常温で放置した場合、30分後には40度前後の温度に上昇し、最終的には120分後には27.8度にまで冷えました。
常温でミルクを90分間放置すると、温度は20~40度の範囲になり、雑菌が増殖しやすい状態になります。120分(2時間)は許容されると言われていますが、正直なところ、こういった理由から常温で保存するのはおすすめできません。
調乳したミルクは冷蔵庫で冷やすと保存時間が延ばせるの?
赤ちゃんが飲み終えた余ったミルクを保存したり、多めに数回分のミルクを一度に作って保存する場合、5度以下の冷蔵庫に保管すると24時間保存が可能です。※通常の冷蔵庫であればこの機能は備わっているので安心してください。
冷蔵庫での保存は、温度が5度以下に保たれることで雑菌の繁殖が抑制され、ミルクを長時間保存することができます。
実際に以下のような実験を行ってみました。作りたての71.1度のミルクを一旦36.8度まで冷やし、それを冷蔵庫に入れて温度変化を観察しました。その結果、2時間経過すると温度は6.7度にまで下がり、雑菌の繁殖が抑えられ、ほぼ5度に近い値が確認されました。
明らかに常温で保存する場合と比較して、冷蔵庫では温度が急速に下がり、雑菌の繁殖が難しくなることがわかりますね♪
まとめ:赤ちゃんがお腹を壊さないようにミルクの保存には気を付けよう
まとめますと、赤ちゃんが飲み残したり、あらかじめ数回分多めに作ったミルクについて、保存期間について解説しました。
結論として、常温なら2時間、5度以下の冷蔵庫なら24時間が安全な保存期間です。
保存時間を超えたミルクの使用は雑菌の増殖リスクが高まりますので、赤ちゃんの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、安全を考慮して保存時間を守ることが重要です。
記事を通じて様々な保存方法や実験結果をご紹介しましたが、筆者の意見としては、毎回新鮮なミルクを赤ちゃんに提供することが最善だと考えています。確かにミルクが余ることはあるかもしれませんが、赤ちゃんの健康を第一に考え、新しいミルクを使用することをお勧めします。