この記事では、アブとブヨの相違点に焦点を当て、刺された際の症状とそれに対する対処法について紹介していきます。
いずれも刺された際には腫れや痛みが伴うため、効果的な対策が求められます。
アブとブヨの違いは？
アブとブヨの大きな違いは、体のサイズにあります。大きい方がアブで、小さい方がブヨですので、このポイントを覚えておくと便利です。以下では、それぞれの生態や刺された際の症状について詳しくご説明します。
アブの特徴と生態
アブは通常、平均的に約３ｃｍの体長を持ち、大きなハエのような姿をしています。彼らは主に川や田んぼなどの水辺で生息しています。活動期間は7月から9月までで、基本的には家畜の血を摂ることが一般的ですが、家畜がいない状況でも人間を襲うことがあります。
アブは蚊とは異なり、血を吸う際に刺すのではなく、皮膚を噛みちぎってから血を吸うため、ちくっとした痛みや出血が生じます。
ブヨの特徴と生態
ブヨは約２ｍｍほどの小さな虫で、見つけにくい存在です。彼らの活動期間は3月から9月まで長く続き、主に涼しい時間帯の森林や川沿いが活動の拠点となっています。
ブヨによる噛まれた跡は、小さな出血があり、血がにじむ状態で、赤い小さな斑点が3倍ほどに腫れ上がります。
どちらも刺したり噛んだりしますが、それぞれの刺された際の対処法について以下でご紹介します。
アブに刺された！症状と対処法
アブに刺されると、通常は赤い腫れと強いかゆみが約3週間も続くことがよくあります。時折、微熱が出ることもあります。
応急処置として、被害部位を注意深く洗い流し、冷却することが最善の方法です。アブの刺傷には毒素が含まれていません。冷却の後、ステロイドまたは抗ヒスタミンが含まれたムヒＳか液体ムヒＳ２ａを塗ることがお勧めです。
ブヨに刺された！症状と対処法
ブヨもアブ同様に傷口から血を吸いますが、ブヨは集団で攻撃してくることが一般的で、そのため一度に多くの場所に噛まれることがあり、気づいた時には20か所も刺されていることがあります。
特徴的なのは、噛まれた箇所が赤くぷっくりと腫れ上がり、2～3倍にまで腫れあがることです。炎症が進むと水膨れになり、悪化すると皮膚科の受診が勧められます。
ブヨの吸血はメスのみが行います。噛まれた直後はあまりかゆみを感じませんが、後になるとかゆみや痛みが発生します。時折、頭痛や発熱も起こることがあります。30か所以上刺された場合は生命の危機に繋がることがあるため、早めに皮膚科を受診することが重要です。
ブヨの刺された症状はアブよりも長引き、1か月ほどかゆみが続くこともあります。毒素を含むため、毒素を抜く必要があります。ブヨの毒素は熱に弱いので、絞り出した毒素を取り除いたら、傷跡を清潔に拭き、温めることが効果的です。肌表面を43度以上で30分間維持すると良い目安ですが、この温める処理は刺された直後に限られ、かゆみが強くなる前に行うべきです。
対策としては、ポイズンリムーバーがお勧めです。通販で入手可能で手ごろな価格であり、注射器状の道具を使用して毒素を吸い出すのに役立ちます。アウトドア活動が多い場合は、1本持っておくと便利です。
刺されたらまず毒素を抜き、液体ムヒＳ２ａを塗ることが良いです。他にもムヒアルファＥｘも効果的です。刺されない工夫も大切で、ブヨはハッカ系のにおいが嫌いなので、ハッカ油を使ったスプレーが有効です。虫よけスプレー以外にもパワー森林香という線香を使用することで防ぐことができます。これは通常の蚊取り線香よりも太く、農作業者向けのものなので、煙の量などが異なります。試してみる価値がありますね♪
