「仕事に真剣に取り組むことが馬鹿馬鹿しい」といった言葉で検索すると、同感するような記事がたくさんヒットします。
一生懸命働いても報われないし、給与も増えない。
効率よく仕事をこなすことが賢明だ。
「成長を諦める」という言葉が都合よく捉えられ、手を抜くことが美徳とされる風潮が広がっています。
しかしこれが本当なのでしょうか?
真面目に仕事に向き合うことは、果たして馬鹿馬鹿しいことなのでしょうか?
手を抜いて働く者たちの未来について考察してみましょう。
目次
真面目に働くのがバカバカしくなる人の特徴
正当に評価してくれない会社や、キャパを超える仕事を強要する会社など、悪い会社が存在することは否定できません。
しかし、会社に大きな問題がなくても真面目に働くのが馬鹿馬鹿しいと考える人がいます。
このような人は、会社にとって非常に厄介な存在となります。
真面目に働くのが馬鹿馬鹿しいと思っている人の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?
指示された仕事をこなすだけ
真面目に働くのが馬鹿馬鹿しいと考える人は、指示された仕事をただこなすだけの傾向があります。
学校やアルバイトでは、指示されたことを律儀にこなし、その結果で評価を受けることが一般的でした。
しかし、会社は学校やアルバイトとは異なり、同じような働き方を求めていません。
学生気分から抜け出せず、まじめに働いていても会社からは評価されにくいのです。
このギャップが埋まらないまま、真面目に働くことが馬鹿馬鹿しく感じられることがあります。
真面目に働いても給料は変わらない
真面目に働いても給料がほとんど変わらない現実もあります。
特に公務員は営利主義ではないため、成果があっても評価されにくい傾向があります。
公立学校の先生が一生懸命教育に努めても、生徒の協力が得られず、時にはモンスターペアレントにも悩まされます。
成績が向上しても給料が大幅に上がることはまずありません。
真面目に働いても報われない状況があるため、「こんなに頑張っても自分に返ってこないなんて馬鹿馬鹿しい」と感じることも理解できます。
真面目に働くほど忙しくなる
真面目に働くと、その分忙しくなる環境にいる人もいます。
特に営業職はその典型例です。
営業を頑張れば頑張るほど、仕事が増えていき、時間が取れなくなります。
営業職が暇な状態は考えにくいですが、忙しすぎるのもつらいと感じることがあります。
この葛藤に直面し、忙しくても真面目に頑張る人と、手を抜いて楽な方向に進む人に別れることがあります。
真面目に働くほど忙しくなる状況が、真面目に働くことを馬鹿馬鹿しいと感じさせる要因となっているのでしょう。
真面目に働くのがバカバカしくなり手を抜く人の末路
真面目に働くことが馬鹿馬鹿しく感じられるのは、実際に誰にでも起こり得ることです。
「手を抜くコツ」などが存在するため、真面目に働くことが馬鹿馬鹿しいと感じ、本当に手を抜く人も出てくるでしょう。
しかし、馬鹿馬鹿しくなった結果、手を抜いてしまうと、大きな問題が生じる可能性があります。
手を抜いて働くようになった人の末路を考えてみましょう。
結果が出ないから本当に評価されなくなる
真面目に働かずに手を抜くと、結果が出なくなります。
結果が出ないと、本当に評価されなくなります。
たとえサボっていることがバレていないと思っていても、ほとんどの場合、会社はそれを察知しています。
結果の出ない営業マンは特に厳しい状況です。
真面目に働かなくても給料は入ってくると勘違いしがちですが、結局は会社からの評価が上がらなければ、給料の増加も期待できません。
価値のある仕事が与えられなくなる
手を抜いている社員には、会社として価値のある仕事を与えることが難しくなります。
与えられた仕事をただこなすだけではなく、積極的に成果を上げる姿勢が求められます。
手を抜いても、真面目に頑張っても同じような仕事しか与えられなくなり、会社にとって不可欠な存在とは言えません。
信用を失うことは容易で、信用を得るには着実に仕事をこなすことが必要です。
社会人としての価値が下がる
真面目に働くのが馬鹿馬鹿しくなり手を抜き始めると、最終的には社会人としての価値が下がっていきます。
転職を考えても、手を抜いて、楽な道を選ぶことでどの職場でも通用しない人になるでしょう。
誰にでもできる仕事しかできない人は、どの会社でも同じような仕事しかできなくなり、将来的にキャリアを築くことが難しくなります。
真面目に働くことで環境が変わっても、考え方や働き方を変えるのは容易ではありません。
真面目に働くのがバカバカしくなったらどう考えたらよいのか?
真面目に働いても給料が上がらなかったり、正しく評価されない環境にあると、まじめに働くことが馬鹿馬鹿しく感じられることもあるでしょう。
しかし、そのような状況でも手を抜かずに真面目に働くことをおすすめします。バカバカしく感じるときには以下のような考え方が役立つかもしれません。
楽しい仕事は自分で創れ
真面目に働くのが馬鹿馬鹿しいのは、給料や評価に過度な重きを置きすぎている可能性があります。仕事が楽しいと感じれば、仕事に全力を注ぐことができます。逆に真面目に働くからこそ、仕事の楽しい部分も見つけられることがあります。「どうせ働くなら一生懸命働いたほうが疲れないし楽しいんだなぁ」との言葉も考え方を変える一助になります。どんな仕事にも楽しい部分があるので、自分で創り出すことが大切です。
自分が偉くなって変えよう
「正しいことをしたければ偉くなれ」という言葉があります。これは自らの立場を向上させることで、働きやすい職場に変えることができるという意味です。自分が出世し責任者となれば、自分の意志で環境を変えることができます。そのためにはまじめに働くことが不可欠であり、信用を築くことがポイントです。
正しく評価される環境に転職しよう
どれだけ真面目に働いても出世できない状況や環境を変えることが難しい場合もあります。公務員や年功序列の企業では評価が難しいこともあるでしょう。理想の働き方があるならば、正しく評価される環境に転職することも選択肢として考えられます。新しい職場で正しく評価されると、また真面目に一生懸命働く意欲が湧いてくるでしょう。
真面目に働くのはバカバカしい?まとめ
真面目に働くのが馬鹿馬鹿しいと感じることはあるでしょう。
正しく評価されなかったり、給料が上がらなかったり、思うように働けない現実も存在します。
しかし、真面目に働くのが馬鹿馬鹿しいと思っても、手を抜いて働いても変わらないと感じても、真面目に働くことを諦めないようにしましょう。
自分の価値を下げてしまったら、どこにいっても通用しなくなるかもしれません。
バレないように手を抜くコツを磨くのではなく、真面目に働きたくなる環境を自分で創っていく力を養っていくことが、きっと楽しい未来への一歩となります。