「仕事のやる気をなくす人」は仕事ができないイメージがありませんか?
実は、優秀な人ほどやる気をなくす可能性が高いことがあります。
では、なぜ優秀な人ほどやる気をなくしてしまうのでしょうか。
本稿では、仕事で優秀な人がやる気をなくす原因やその職場の特徴、末路について解説します。
読み進めると、優秀な人がやる気をなくす原因とその組織の行く先が明らかになります。
優秀な人ほどやる気をなくす原因
「優秀でない人が現実を見ないという問題点」についての文章ですね。以下、別の視点から書き換えてみます:
実際、成果が得られない状況にあっても、同じやり方を繰り返したり、目の前の問題に立ち向かおうとしない人がいます。これは、優秀ではなく、仕事ができない人の特徴でしょう。
そして、会社や上司が甘い言葉や虚偽を使って、やる気を削ぐことがありますが、優秀な人はそれに騙されません。彼らは嘘や非現実を見抜くのが早いです。
高望みな目標や、精神論でモチベーションを上げようとする試み、あるいは根性論に基づく営業手法に対し、優秀な人は疑問を抱くことが多いです。「なぜそうなるのか?」と、より成果を出せる手法を模索します。
こういった疑問が続くと、「この会社は成り立たない」という気持ちになり、やる気をなくすこともあります。
優秀な人は自分の能力を高く評価する傾向があります。プライドを保つために努力することは、決して悪いことではありませんが、他人からの評価も気になるものです。
自分より能力が低い人が、自分より評価されるのは許せないと感じる傾向があるのです。これが正当な評価を受けられない場合、優秀な人はやる気をなくすこともあります。
また、優秀な人は仕事が速くて正確なため、周囲から仕事が回ってくることがあります。しかし、周囲が彼らの失敗をカバーするばかりだと、ストレスを抱えることになります。リカバリーだけではなく、前進したいと考える優秀な人がいます。
優秀な人がやる気をなくす心理
優秀な人がやる気をなくす一番の心理は、「アホらしく」なることです。
嘘や非現実的、具体性のない精神論が飛び交っている。
成果を出しても評価されない。
仕事ができない人の尻ぬぐいばかりやらされる。
これらが続くと、優秀な人はやる気をなくします。
優秀な人ほど現実を見ますし、先見性もあります。また、口だけでなく行動して、成果を出し問題を解決します。
優秀な人はドライに会社に見切りをつけ、転職や独立を選択します。
優秀な人がやる気をなくす会社の特徴
優秀な人がやる気を喪失する会社の特徴は、以下の通りです。
精神論が多い:
昭和的な考え方が蔓延しており、根性論や精神論が支配的な会社です。こうした企業は効率性よりも「気合と根性」で成果を出そうとし、優秀な人がこれに疑問を抱きやる気をなくしていきます。
評価があいまい:
「信賞必罰」があいまいな状態です。この制度は頑張る人や優秀な人を適切に評価し、更なる成果を引き出すために存在します。しかし、成果が同じ評価を受ける場合、優秀な人は失望しやる気をなくすことが予想されます。
管理職の能力が低い:
管理職の資質が低いため、優秀な人に仕事が集中します。逆に、仕事ができない人は仕事量が少なくなり、これが不公平感を生み出します。優秀な人が自身だけが過酷な状況に直面し、かつ評価が不透明であれば、やる気を喪失するのは当然の結果と言えます。
優秀な人がやる気をなくす会社の末路
優秀な人がやる気をなくした後、ダラダラと職場に残る可能性は低いです。
優秀な人はさっさと転職する傾向があります。その結果、会社には優秀でない人が残ることになり、なかには性格も悪い職員が増えるでしょう。
優秀でなく、かつ性格が悪い職員ばかりの会社は深刻な問題を抱えます。まともで真面目な人たちは浮いてしまい、正しいことを主張しても優秀でない人たちに却下されることが増えます。
優秀でない人たちは「ラクしたい、めんどくさいことはしたくない」という考えを優先し、「会社を良くしよう」というまともな提案は受け入れられません。これにより、まともで真面目な人も職場を離れる傾向があります。
一度そうした雰囲気が広がってしまうと、たとえ優秀な管理職が入社しても、既に根深い問題が存在しているため解決が難しくなります。結果として、そのような会社はゾンビのように機能不全に陥り、売上減少や人材不足によって崩壊の一途をたどることとなります。