火を使わないで作れる生春巻きは、食欲がわかないときでも手軽に楽しめるため、暑い季節などに最適な料理です。
ただし、時間が経過すると生春巻きはくっついたり乾燥したりすることがあり、そのために作り置きが難しいと感じる方も多いでしょう。
ここでは、生春巻きを作り置きしてもくっつかない方法や、保存のコツ、お弁当への詰め方について、さらに詳しくご紹介します。
ライスペーパーを使う際には、特別なスタンドを活用することで作業がとてもスムーズになりますので、ぜひ試してみてください。
作り置きした生春巻きがくっつかない方法
生春巻きを作り置きしてもくっつかないようにするためには、以下のポイントが重要です。
生春巻きの包み方
生春巻きがくっつかないようにするには、キッチンペーパーやラップを利用するのが効果的です。作り終えた生春巻きをお皿に並べた後、湿らせたキッチンペーパーでくるんでから、お皿ごとラップで包み、冷蔵庫に保管します。この方法で数時間は保存が可能です。また、1本ずつラップで包む方法も有効で、これにより生春巻き同士がくっつく心配がありません。
生春巻きを切るタイミング
生春巻きをすぐに食べる場合は、切り口から乾燥してしまうため、切るのは食べる直前が良いです。数時間保存する場合は、上記の包み方でラップに包んで保存し、食べる前に切ると、美味しさを保てます。この方法で約6時間の保存が可能です。
生春巻きの保存方法
生春巻きの保存は、冷蔵庫での保管が最適です。常温保存も可能ですが、中に生ものや水分の多い野菜が含まれている場合は注意が必要です。生春巻きを冷蔵庫にそのまま入れると、乾燥やくっつきの問題が発生する可能性があるため、上述した包み方を参考に保存することをお勧めします。
生春巻きの冷凍保存
生春巻きの具材が生野菜を含む場合、通常の冷凍保存は適していません。しかし、具材を事前に揚げたり焼いたりしてから冷凍すると良い結果が得られます。冷凍保存する際は、ラップで包み、密封してから冷凍庫に入れ、約3週間から1か月保存できます。解凍は前日から冷蔵庫で行い、揚げたり焼いたりして食べると、パリッとした食感が楽しめます。
ライスペーパーの保存方法
ライスペーパーは未開封時も開封後も、直射日光や高温多湿を避け、涼しい場所で保存するのが良いです。未開封の場合は賞味期限を半年ほど過ぎても食べられることが多いです。開封後は湿気を避けるためにジップロックや密閉容器に入れ、常温保存が可能です。冷蔵庫保存は避け、夏場や梅雨時には冷蔵庫に入れる場合もジップロックに密封してから保存すると良いです。開封後はなるべく早く使い切ることが望ましいです。
ライスペーパーの冷凍保存方法
開封後のライスペーパーも冷凍保存が可能です。ラップで包んで密封袋に入れ、空気をしっかり抜いた上で冷凍庫に保存します。この方法で約3週間から1か月保存が可能です。解凍は前日から冷蔵庫で行い、冷蔵後に使用すると良いです。
生春巻きの弁当の詰め方
生春巻きをお弁当に詰める際には、以下のポイントに気を付けると良いでしょう。
傷みにくい具材を入れる
お弁当は作ってから食べるまでに時間が経過するため、傷みにくい具材を選んで当日に作ることが大切です。お弁当に適した具材としては、加熱殺菌されたツナ、火を通した肉、火を通した野菜、大葉、わさび、梅などが挙げられます。
ツナを入れる
ツナは加熱殺菌されているため、安心してお弁当に使用できます。マヨネーズやコショウと和えて使ったり、茹でたキャベツや塩昆布と組み合わせることで、生春巻きに良いアクセントを与えます。
火を通した肉を入れる
牛肉、豚肉、鶏肉などの肉をプルコギ風、ガパオ風、角煮風、焼き鳥風に味付けしたり、市販のサラダチキンやチャーシューをアレンジして生春巻きに入れると美味しいです。
火を通した野菜を入れる
生野菜は水分が多く、菌の繁殖が起きやすいため注意が必要です。サラダ巻きにする際には、茹でたり電子レンジでしっかり加熱した野菜を使うと良いです。きんぴら風の味付けで、しっかりとした味わいが楽しめます。
大葉やわさび・梅を入れる
大葉やわさびには殺菌効果があり、梅干しは酸がお弁当の菌の増殖を防いでくれます。これらの具材を加えることで、生春巻きが傷むのを防ぎます。好みに応じて使うことで、さっぱりとした味わいの生春巻きに仕上がります。
生春巻きのラップの包み方
生春巻きをお弁当に詰める際は、1本ずつラップで包むとくっつきにくくなります。これにより手を汚さずに食べることができ、便利です。また、ラップの代わりにクッキングシート、ワックスペーパー、カラーホイルなどを使用して包み、両端をねじるだけで簡単に可愛く仕上げることもできます。
ライスペーパーの上手な戻し方
ライスペーパーを上手に戻す方法は、以下の2つです。
1. ライスペーパーを1枚ずつ戻す
複数枚のライスペーパーをまとめて水に浸けて戻すとくっつきやすいので、1枚ずつ浸すとくっつきにくくなります。手でライスペーパーを持ち、40℃程のぬるま湯に全体を浸すと良いでしょう。
2. 油を少量入れたぬるま湯で戻す
効果的な戻し方の一つとして、戻すぬるま湯に油を少量加えることもあります。大き目のフライパンに約3㎝の高さにぬるま湯を入れ、小さじ1位のサラダ油を加え、そこにライスペーパーを漬けて戻します。これにより、ライスペーパーの皮が破れにくくなります。
まとめ
生春巻きは具材の組み合わせによって、和風や中華風などさまざまなバリエーションが楽しめる料理です。
日持ちがあまり良くない生春巻きですが、中に詰める具材や保存方法に工夫をすることで、ある程度の時間をかけて作り置きが可能です。これにより、日々の食事はもちろん、お弁当やパーティーなどで手軽に楽しむことができます。記事が参考になれば嬉しいです。